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アオシマ 1/600 ガルボ・ジック 【伝説巨神イデオン】【旧キットレビューVol.34】

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「いつか作るぞ!」と積み上げられた「積みプラ」達。
そんな積みプラを一つ一つ崩していきます・・・。

積みプラ消化を兼ねてキットの紹介をしていく旧キットプラモデルレビュー記事。

今回はアニメ「伝説巨神イデオン」に登場する「AOSHIMA」から発売された「1/600 ガルボ・ジック」です。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー パッケージ

富野由悠季監督の代表的なアニメ「伝説巨神イデオン」に登場したバッフ・クランの重機動メカ「ガルボ・ジック」です。

対イデオン用に開発されたこの「ガルボ・ジック」は、とても大きな重機動メカで、上部、中央、下部と3つのメカに分離できる構造をしています。

これまでの重機動メカとは少し違い、四肢を持つ形状ではなく、完全に「メカ」というのに相応しい見た目ではありますが、それはその特殊な攻撃方法があるからこその形状です。

その特殊な攻撃方法とは「パイロットの脳を破壊するビーム」。つまり「兵器」に近い重機動メカなんですね。

これまでのキットの中でおそらく一番パッケージが大きいのではないでしょうか。はたして完成度はどのようになるのか?

作っていきましょう。ぜひ最後までご覧ください^^

↓動画でもご覧いただけます。

キットの内容だけを見たい方は、目次の『ガルボ・ジック キット内容説明』からご覧ください^^

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「ガルボ・ジック」について

富野由悠季監督の1980年に放映されたアニメ「伝説巨神イデオン」に登場したバッフ・クランの重機動メカの1つがこの「ガルボ・ジック」です。

第26話で”ギジェ・ザラル”が乗って初登場しました。

イデオンを倒す為に開発された重機動メカで、冒頭でもお話したようにこの重機動メカは「パイロットの脳を破壊する」という目論見で作られています。

Akidou
Akidou

イデオンとまともに戦っても勝てないし、どうしようか・・・そうだ!パイロットを内部から破壊してしまえばイデオンも無傷で手に入るし一石二鳥じゃね??ってことで作られた姑息なメカです(笑)

ビームを浴びせられ続けたら「数分で死に至る」ということだったみたいですが、実は劇中ではガルボ・ジックの本領を発揮するまでに、イデオンにやられてしまっています。

ガルボ・ジックは上下と中央で3つの形態に分離し、上下のメカのクローで拘束し、中央のマシンに装備している「ゲル結界発振機」からビームを放つという戦い方をします。

劇中ではかなり遠くからでもそのビームの影響が「頭痛」となって起こることから“頭痛メカ”とコスモ達から呼ばれていました。

実は後に登場するゲル結界発振機搭載の戦艦の試作型だったそうですが、このビーム攻撃で苦しめられることはあまり多くありませんでした。

一応、武装に「速射化粒子ランチャー」を6基、「10連装ミサイルランチャー」なども装備しているのでそれなりに戦うことは出来ますが、基本的には「ゲル結界発振機」による「頭痛攻撃」がメインとなるので、大きくインパクトのある見た目で印象には残りやすいですが、それほどイデオンを苦しめたようなシーンはありません。

「伝説巨神イデオン」を視聴した人は、ほとんどの方がこの「ガルボ・ジック」の姿を一度見たら覚えてしまっているのではないでしょうか?

そんなガルボ・ジックをアオシマが1/600スケールでキット化という事ですが、果たして完成度はどうなのでしょうか?気になるキットの説明に行きましょう。

「ガルボ・ジック」キット内容説明

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー パッケージ

「伝説巨神イデオン」に登場したバッフ・クラン重機動メカ「ガルボ・ジック」をアオシマがキット化したプラモデル。

ランナーは全部で5枚、パーツ数は全部で115パーツ

ではパーツ構成を見てみましょう。

各ランナー紹介

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー ランナー紹介
アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー ランナー紹介
アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー ランナー紹介
アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー ランナー紹介

各ランナーです。(最後のランナーは同じものが2枚入っています)

ランナーの成型色はくすんだ水色のような感じであり、設定よりも少し濃い色の成型色です。

ランナー構成としては写真最初の3枚で中央のメカ(以下Bメカ)、2枚あるランナーの1枚ずつで上下それぞれのメカ(以下Aメカ、Cメカ)が組み立てられるので、パーツを探す手間はかなり少ないです。

分割ラインは、Bメカが大きなボディパーツを左右に分割、AメカCメカは上下に分割するように入っており、それ以外のパーツのほとんどは「貼り付ける」もしくは「埋め込む」ような作りなので、意外と合わせ目は多くありません。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー アンケートはがきと接着剤
アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 組立説明書と塗装設定資料

組立説明書と塗装設定資料、アンケートはがきと接着剤がついています。

組立説明書は、他の重機動メカの中でも一番大きなサイズであり、組立工程もAメカ、Cメカをそれぞれ作った後にBメカを作り、最後に合体させるという内容になっています。

また、これだけ大きなメカなのに塗装指定色が4色なのに驚きです。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー スタンド付き

また、本キットには専用のスタンドも付属しており、簡単ですが組み立てることでガルボ・ジックを置くことが可能になります。

Akidou
Akidou

僕のスタンドパーツの支えの1つが成型不良でした。(写真左上のパーツ)
また、他の方の話によるとその方はこのパーツの成型色は”白”だったそうなので、もしかすると製造タイミングによってスタンドのパーツに違いがあるのかも知れません。

素組み完成

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成

ということで、素組み完成です。

サイズ感としては、MGガンプラと同等か少し大きいぐらいの印象。ただし、高さだけでなく、幅や奥行きまで大きいので、その存在感は圧倒的です。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成
アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成

それぞれのメカのボディに入っている合わせ目が目立つぐらいで、それ以外はあまり目立たない為、素組みでもそれなりにカッコ良く見えます。

また、大きいこともあって、各部ディテールもしっかりと再現されており、一つ一つのパーツのクオリティは高いと思います。

ただ塗装するだけでもカッコイイ仕上がりになってくれそうな、良キットだと感じました。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成
アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成

こちらは上側のAメカ。

中央の蛇腹のようなディテールまでがAメカの範囲で、両脇にあるクローハーケンもカッコいいですね。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成
アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成

上部のコックピットにあたる部分は脱出ポッドとなっており、実際に着脱することが可能ですが、取り付ける際はピンや接着などをせず、ただ引っ掛けているだけとなるので、Aメカはまだ良いのですが、問題は下側のCメカです。

下側に脱出ポッドがついているので、動かした際にポロポロと落ちてしまいます。しっかり作る際はここの取り付け方に少し工夫したいところ。

コックピット周囲のディテール再現は見事だと思います。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成

製作時に特に感動したパーツはこのパーツ。

「C」のような形状をしたフィン状のパーツをそのままパチッとハメる構造となっており、別パーツ化することでディテール感がものすごく際立ちます。

塗装の際も楽なので、非常に良い作りだと思います。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成

こちらは中央部に位置するBメカです。

左右の重機動メカ特有の斑点模様のパーツはクリアーパーツを分割したものの貼り合わせで、通常の接着剤だと接着箇所が目立ってしまうので、クリアーパーツ用の接着剤を使う方が良いと思います。

ただ、せっかくのクリアーパーツですが、塗装する方はここも塗装してしまう方が見た目は気にならないかも知れません。意外と目がいく部分なのでキレイに仕上げたい部分ですね。

中央に2つならんだアンテナのようなものが「ゲル結界発振機」です。こちら、動画では回りますとアピールしていましたが、コメントで「ゲル結界発振機は回りませんよ」と教えて頂きました。(教えてくれた方ありがとうございます)

確かに言われてみたら回ってるところは記憶になく、本体に収納している状態から飛び出して開く動作ぐらいしか動きは無かったと思います。

そのまま作ると回る仕様になっているので、気になる方は接着して固定してしまっても良いかも。

それにしても、Bメカ中央のディテールも素晴らしく、完成度を引き立てるディテールです。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成

こちらはAメカと同じ構造のCメカ。

ここに移っているコックピット部分がポロポロ落ちるわけですね。

作りとしてはAメカと全く同じなので割愛しますが、スタンドを取り付けるとこのようになります。

乗せているだけですが、しっかりとフィットしてくれているので倒れる心配はありません。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成

こちらはAメカ、またはCメカの背面です。

大型ブースターが左右に2基ついていますが、この奥行き感のあるディテールとパーツの大きさが素晴らしいですよね。

ブースター中央のパーツを差し込んで接着するだけの簡単な構造ですが、背面のパーツの中で目を惹く重要なパーツなので、丁寧に作りたい部分です。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成

Bメカの背面にも3連大型ブースターがあり、こちらもまた素晴らしいディテール感を出しています。

またその下に続くフィン状のディテールなども再現されていて、綺麗に塗り分けるだけでもかなりクオリティは増すと思います。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成

Bメカのみ、分離時に降着脚部がついており、ボディ下側左右にあるパーツに取り付けることで再現できます。

ただし、閉じているパーツは接着する作りになっているので、通常だとどちらかの選択式となります。改造出来る方は、ここを差し替えできるようにすることで降着時の表現も出来るようになるのでオススメです。

この脚部も良く見るとシリンダーなどがしっかりと表現されているのも好ポイント。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成

さて、AメカとCメカについている左右の大型クローハーケンですが、設定ではここは飛び出して伸びることになっており、キットではそれも差し替えで再現されています。

まず中央のクロー部分を引き抜き、付属のワイヤーパーツを間に差し込むと・・・

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成

このように再現することが可能です。しかもこのパーツは合計4本入っており、全てのクローを伸ばすことも出来ます。

さらに、爪となる先端部分は「開いた状態」と「閉じた状態」で選択式の組み立てとなっているので、開いて作ることも可能です。(どちらも爪の接着する角度で変えます)

ただ、開いた状態だとボディに収納することが出来なくなってしまいます。ここも改造が出来る方はジョイントなどを仕込み可動クローにしてしまうと良いかも知れません。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成

分離するとこのようになります。

各部はピンで接続しており、CメカにBメカを、BメカにAメカを乗せるように置くだけなので、横に向けると落ちる可能性があります。

不安な方は内部にポリキャップなどを仕込んで、長めのピンを差し込んで固定するようにすると安定すると思います。

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー 素組み完成

ちなみに、以前レビューしたジグ・マックとの比較です。

ジグ・マック自体、イデオンより少し小さいぐらいの大きさなので、イデオンとの対比にしてもガルボ・ジックがそれなりに大きいことがお分かりだと思います。

それにしても、ジグ・マックはNo.2、ガルボ・ジックはNo.14なので、この間でアオシマさんの技術力の向上がとてもよく分かる2ショットですね。

Akidou
Akidou

大きいだけでなく、ディテールの再現も見事だし、その表現も別パーツ化などによってかなり精密なのでガルボ・ジックがいかに良キットであるかが分かりますね!

「アオシマ 1/600 ガルボ・ジック」レビューまとめ

アオシマ 1/600 ジグ・マック 旧キットレビュー

今回のレビューは以上となります。いかがでしたか?何か参考になっていただければ幸いです。

この「ガルボ・ジック」は、シリーズ後期に発売されたキットなだけあって、大きさ、ディテールの表現力、ギミックなど非常に良く出来た良キットだと感じました。

ガルボ・ジックは大手中古ショップでもたまに見かけるので手に入りやすいキットだと思いますが、僕が見た限りでは値段の設定はピンキリで、安くて1000円以下、高くて4000~5000円で売られていることがあったので、欲しい方は値段を気にしてお買い求めください。

Akidou
Akidou

かなり大きいので飾る場所なども必要ですが、ちゃんと塗装すればめちゃくちゃカッコイイキットになると思います!

ということで、他にもイデオンの旧キット、まだまだレビューをしていくので、気になってくれた方はぜひブックマーク登録お願いします。
出来ればYouTubeチャンネルも登録していただけると嬉しいです。

ということで、次回は久々の旧キットガンプラのこちらのキット。

さて、このパーツはいったい何のキットのパーツでしょうか?

ヒントは「新しいガンダム」です!ぜひ次回のレビューもよろしくお願い致します!

それでは、次回も楽しみにお待ちください~

今回レビューしたキット

駿河屋プラモデル
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駿河屋あんしん&らくらく買取

※定価は1,980円(税込み)です。購入の際の価格にはご注意ください。

こうして、今日も「積みプラ」が一つ減りました。
あなたも眠ったままの「積みプラ」を組み立ててみてはいかがでしょうか?

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^

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