
GOOD SMILE COMPANY から発売された MODEROID ヴィルキス を 改修全塗装で仕上げました。




「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」に登場するラグナメイル「ヴィルキス」を一部改修し全塗装で仕上げました。
発売自体は少し前ですが、好きな機体でもあるヴィルキスを作りたいと思い、製作しました。
もちろんアニメも2周するぐらいは好きです。
前回「龍神丸」を作りましたが、スパロボXで共演をしていることもあり、このタイミングで作ろうと思いました。
今回も「ゴールド」や「シルバー」などは、出来る限り塗装前で磨き上げています。
400番⇒800番⇒1000番⇒2000番⇒4000番⇒6000番⇒8000番⇒10000番で仕上げて、各色を塗装しています。
ガンプラと違い、原作のイメージを損なわないようにしたいので、なるべく丁寧に作ることを心掛けました。
合わせ目消し等は行ってますが、今回気になった点として「肉抜き」が多いことです。
と言っても、困ったことに資料があまり見当たらず、設定として空いているのか?それとも製造上空いているのか?というところがハッキリしなかった部分が多かった為、アニメ等を見直しながら肉抜きを埋める作業をしています。
(おかげで予定より時間がかかってしまいました・・・)
また、モデロイドはカラーガイドも無いので、色々な画像をチェックしながら塗装をしていったので、後になって「え!ここって色違うの!?」みたいなことが多く、大変でしたね(笑)

こちらはキットの素組み状態です。
素組みだけでもかなり雰囲気は再現されており、このままでも満足できる仕上がりではないでしょうか。
少し角度は違いますがこちらが塗装後ですね。

成型色と色が違うところは、首元の金色の逆V字のパーツや太もも外側の部分とか、顔の頬のブルーの部分とか。
良く見ると違う点が多いので、塗装はネットで調べた画像と見比べっこしながらでした。


肉抜きは意外とたくさんありました。
上の写真で言うと爪先を見てもらうと違いが分かると思います。
埋めていいのかが分からない箇所が多かったので、ここもにらめっこ。
当ブログの作例は基本的に「ちょっと頑張れば再現できる」レベルの改造に留めております。
今回は綺麗に仕上げる事を意識して製作しました。ぜひ参考にしてみてください。
製作内容は基本工作として
- ゲート処理
- 合わせ目消し
- 後ハメ加工
- 整面処理
- 表面処理
を行っております。
この辺りは当ブログはもちろん、他の方のブログ等でテクニックが転がっているのでここでは割愛します。
今回は、一部肉抜き埋めと先端のシャープ化、合わせ目消しを行っていますが、一番頑張ったのは「アンジュ」です。これについては後述します。

やはり、白の装甲にゴールドは映えますね。
これからヴィルキスを作ろうと考えている方は、金のパーツに関しては妥協せず、鮮やかなゴールドに仕上げることをオススメします。
キットそのものの出来はとても良いのですが、やはり少し不満な点もありますね。
まず、脚の開きが狭いこと。
ヴィルキスのポーズは脚を大きく開いて構える事が多かったりするので、「もう少し開脚したい!」と思うぐらいのところで限界が来るのが残念。
あと、各嚙み合わせがキツイ点。
これは関節や差し込み部分等に言えることですが、それ自体はしっかりとした作りと捉えると問題ありません。
ただ残念なことに、このキットは「変形」を差し替えで行います。
その際に、噛み合わせがキツイがゆえに「つけ外しが難しい」と感じました。
特に塗装をしていると、力を入れて急に外れたりすると勢いでパーツ同士が当たって塗装が剥がれるなんて自体もあり得ます。
また爪楊枝やピンセットのようなものでこじ開けるにも、塗装が剥がれる恐れがあるので指先で少しずつ揺らしながらゆーーっくり外していく・・・みたいな慎重さが必要になるので、かなりストレスです。
これからヴィルキスを作ろうと思っている方は、各接続ポイントを調整しておくと良いかと思われます。

ヴィルキスの武器である「斬鱗刀(ラツィーエル)」は、キットのままだとマウントする際に、コの字の内側にはめ込む形になっています。
当然、塗装をしていると剥がれます。
そこで、マウント側と斬鱗刀にネオジム磁石を埋め込んで、近づけると「カチッ」と保持出来るようにしました。

・・・今気づきましたが、ライフルが少し浮いてますね(笑)
しっかり持てるのでご安心ください。
そのアサルトライフルですが、ただ塗装するだけだと存在感が薄れてる気がしたので、軽くドライブラシを当ててエッジに鈍い金属感を出しました。
また写真では見えない部分ですが銃口は開口しています。

ウイングは展開バージョンに差し替えることが可能です。
これもキットのままだと付け替えがなかなか苦労します。
そこで、差し込みダボなどを若干削るなどして、少し揺らせば外せる程度に調整しました。
あと、モデロイドでよくあるのが「関節」のクリアランスがきついこと。
これは塗装するのであれば間違いなくクリアランスの確保が必要だと思うので、しっかりと確認しておくことをオススメします。

さて、キットの差し替えパーツを組み替えると飛行形態に変形することが出来ます。
この組み替えがなかなか大変なんですが・・・(笑)
モデロイドはヴィルキス然り、ニルヴァーシュ然り、いわゆる「変形」を差し替えで再現してくれているものが多く、原作ファンにとってはとても嬉しいこだわりだと思います。
実際、変形って最初に一度やってみても、以降何度もやるかといわれるとそこまでやらない方がほとんどだと思います。
つまり、完全変形でなくとも差し替えで十分じゃないかなぁと思うわけです。
パラメイルの特徴として「フライトモード(飛行形態)」に変形出来ますが、その際にコックピットは外部に露出されます。
キットでは操縦者の「アンジュ」とコックピットに当たるバイクのような部分が再現されています。

しかし、アンジュフィギュアは、細部の再現はなかなか良いのですが、顔の整形が無く厚みのあるバイザーみたいな再現になっています。
バイザーは透明なので、塗装することも出来ず。
ということは、体や髪は塗装したとしても、肝心の顔の部分はキットのままになるわけです。
「これはさすがに何とかしたいなぁ・・・」
と思ったので、バイザーを削り、顔っぽい感じになるようにパテで整形し、前髪などもパテでそれっぽく作り、バイザー部分をUVレジンで形作ったものを接着しました。

小さすぎるので瞳などは割愛しましたが、それっぽくなっただけでもかなり印象は変わります。
ただ、レジンのバイザーが若干曇ってしまったのは失敗ですね。

ついでではありますが、アンジュの正面にあるインフォメーションパネルみたいなところも、透明プラ板でそれっぽく追加しています。

以上がだいたいの改修点です。
あとは穴埋めや先端のシャープ化などになるので、全体写真等で確認いただければと思います。


塗装で言えば、この左手の「凍結バレット発射再現」パーツの掌を蛍光グリーンで仕上げています。
ブラックライトなどで照らせば反応すると思いますが、今回は試していません(笑)




塗装に関しては・・・
ホワイト・・・(下地)グレーサフ⇒Exホワイト(G)+グレー少量
ブラック・・・(下地)グレーサフ⇒ミッドナイトブルー
グレー(装甲部)・・・(下地)グレーサフ⇒ニュートラルグレーIV(G)
グレー(ライフル)・・・(下地)グレーサフ⇒ガンメタル(G)⇒クロームシルバー(エナメル)ドライブラシ
ブルー(ウイング等)・・・(下地)グレーサフ⇒インディーブルー+スカイブルー
ブルー(胸部等)・・・GXメタルブルー
グリーン・・・アルティメットブラック(G)⇒GXメタルイエローグリーン
ゴールド・・・アルティメットブラック(G)⇒スターブライトブラス(G)
シルバー(脛等)・・・アルティメットブラック(G)⇒GXアイスシルバー
シルバー(女神像等)・・・アルティメットブラック(G)⇒スターブライトジュラルミン(G)
レッド(関節部等)・・・(下地)グレーサフ⇒ホワイト⇒モンザレッド+シャインレッド
レッド(カメラアイ)・・・アルティメットブラック(G)⇒GXメタルレッド
※(G)はガイアノーツ、それ以外はクレオス
光沢(ゴールド等)にはクレオスのGX112「スーパークリアIII UVカット」
つや消しはガイアノーツの「Ex-フラットクリアープレミアム」を使っています。
こちらはヤフオクにて出品中です。

今後も作例として作った完成品を定期的にヤフオク出品していく予定ですので、気になっていただけたらヤフオク側のアカウントでもフォローしていただけると嬉しいです。
「眠っているキャラクタープラモデルを作って欲しい!!」という方は、製作代行も受け付けているのでぜひお気軽にご相談ください。
代行依頼を進めますが、合間を見てもう一つの「龍神丸」も作る予定です。
そちらは製作記も作ろうと思うので是非!
それではまた~!
