そんな積みプラを一つ一つ崩していきます・・・。
積みプラ消化を兼ねてキットの紹介をしていく旧キットプラモデルレビュー記事。
今回はアニメ「伝説巨神イデオン」に登場する「AOSHIMA」から発売された「1/30 カララ・アジバ専用ガタッカ」です。
「カララ・アジバ専用ガタッカ」は、バッフ・クランの白兵戦用メカで全長4.06メートルと非常に小型のサイズのメカです。
個人的には、イデオンの戦争の原因は全てこの「カララ・アジバ」による身勝手な行動が引き起こしたものだと思っていますが(笑)、その時に乗っていたメカがこの「ガタッカ」となります。
これまでレビューした1/600スケールとは違い、こちらは「精密再現モデル」と銘打って販売されたもので、スケールも1/30とかなり大きめにスケールダウンされています。
その分、精密に再現されているのでしょうか?今から非常に楽しみです。
それでは、ぜひ最後までご覧ください^^
キットの内容だけを見たい方は目次の『カララ・アジバ専用ガタッカ キット内容説明』からご覧ください^^
「カララ・アジバ専用ガタッカ」について
富野由悠季監督のTVアニメ「伝説巨神イデオン」に登場した、敵側「バッフ・クラン」の白兵戦用メカの1つがこの「ガタッカ」です。
こちらのキットは「カララ・アジバ」が乗っていたというだけの「カララ・アジバ専用ガタッカ」で、別にカララ様専用だからと言って「イスがふかふか」とか「冷暖房完備」とか、そういった特別仕様はなく、ただただ普通の「ガタッカ」です(笑)
アニメでは第1話の最初に登場しており(正確には戦艦や小型輸送機が最初)、カララ様と従事がそれぞれガタッカに乗り、地球人(バッフ・クランにとっては異星人)の様子を見る為に勝手に出撃しています。
そもそも「カララ・アジバ」とは何者か?
カララは、敵側『バッフ・クラン』の宇宙軍総司令である「ドバ・アジバ」の次女であり、つまり敵国のお姫様ということになります。
カララには「ハルル・アジバ」という姉がおり、カララと違って多くの武勲を持つ彼女から「女としての嫉妬」を抱かれており、劇場版の最後は実の姉によって射殺されてしまいます。
しかし、そんなカララも、最初は主人公「コスモ」を含む地球人を調査するつもりで接触していましたが、「ベス」という男性と出会い、だんだんと心を通わせ、地球人とバッフ・クランは手を取り合うべきだと確信し、敵国の姫でありながら地球人たちをサポートすることになります。
このように、女性として、人として、異星人にも受け入れられる程の人物、それが「カララ・アジバ」なのです。(カララのせいで戦争が起こったと言いましたが、これはカララの異星人に対する「興味」がきっかけなので、言い方を変えると『好奇心旺盛な我儘お嬢様』ってだけです(笑))
そんなカララ姫でも操縦が出来る程、扱いやすい「ガタッカ」ですが、本機体に固定武装というものはなく、基本的には搭乗者が銃器を使用することで敵への攻撃を行います。
ようするに「移動用メカ」という感じで、バッフ・クランでは活躍しています^^
ちなみに、「ガタッカ」と箱には記載されているので、統一して「ガタッカ」としていますが、正しくは「ガダッカ」だそうです。まぁややこしいので、今回は終始統一して「ガタッカ」と呼称します。
はたして、カララ・アジバ専用ガタッカは一体どんなキットでしょうか?気になるキットの説明に行きましょう。
「カララ・アジバ専用ガタッカ」キット内容説明
「伝説巨神イデオン」に登場した「カララ・アジバ専用ガタッカ」をアオシマがキット化したプラモデル。
ランナーは全部で3枚、パーツ数は全部で37パーツ。
ではパーツ構成を見てみましょう。
各ランナー紹介
ランナー1枚目はボディの分割パーツです。
形状が特殊なだけに、これを分割とは言え一発形成できることに驚きです。
2枚目のランナーは脚やカララ・アジバが配置されているランナーですね。
カララさんの分割がとても豪快な感じですが(笑)
ちょっと見えにくいかも知れませんが、顔の造形はかなり頑張っていて、カララさんの特徴をとても捉えている良い成型だと思います。
パーティングラインがかなり目立つので、そこは丁寧に処理してあげたいところですね。
3枚目のランナーはシートなどを含むボディパーツ中心です。
写真から見てわかる通り、シートのディテールは大変良く、ここが「精密再現モデル」と言える部分じゃないかと思いますが、実はもう一つあるんです。
ランナー中央にあった、ガタッカ内の床になるパーツですがひっくり返すとこのように、非常にそれっぽいディテールが施されています。
内部なのであまり見えなくなる部分ではありますが、ここを綺麗に仕上げるだけでもかなりリアリティが増すと思うので、塗装で仕上げようと思う方はぜひここも美しく仕上げてみましょう^^
いつものアンケートはがきと塗装見本図、接着剤です。
いつも思うのですが、この接着剤の量だと絶対途中で足りなくなると思うのですが・・・どうなのでしょうか?(笑)
組立説明書は表裏に記載された紙1枚です。
他のイデオンキットに比べると、かなり見やすい印象があったのですが、どうでしょうか?
ちなみに、椅子の設置に関してですが、説明書では「シートを先に接着します」と記載がありますが、その左下にイラスト付きで「奥へピッタリと接着します」という説明があります。
実はこれ、矛盾していて、個人的に作ってみて思ったのは「先に片方の外装を接着してからシートの位置を合わせて接着する」方が、スムーズに組めると思うので、これから製作する方は頭の隅に覚えておいてください^^;
素組み完成
ということで、素組み完成です。
全体的に箱絵のようなバランスになっているので印象はとても良く、ガタッカとカララ姉さんのバランスも悪くありません。
前回の「アディゴ」と同じく、二本足で前後に長いボディを支えるので、バランス取りはそこそこ難しく、キットによっては脚の関節が緩くなっている可能性もあるので、そういったキットだと自立しない可能性があります。
脚は結構シンプルな形状で組み立ても超簡単です。
それなりに可動出来る範囲も広く、もとよりこの機体は脚しか可動する部分が無い為、ポージングなどをとるには脚の可動で頑張るしかありません。
そう言った意味でも、脚の可動が十分取れるということは、このキットの魅力を最大限に引き出せていると考えても良い為、非常に好印象な部分でもあります。
脚の付け根はこのようになっています。
このキットで心配になる点としては、このボディと脚の接続部分です。
一応、接着剤で取り付けるので、ある程度の安定感はあるかも知れませんが、言ってしまえば「上に乗っかっているだけ」とも取れるので、ふいに接着剤が取れたら一発でカララ姉さんごと「ボテンッ」と落ちてしまいます。
接続に関しては何かしらの補強を考えた方が、強度的には安心できるかも知れませんね^^;
本体正面です。
中央にある窪みには、バッフ・クランの重機動メカには必ずついている模様があるのですが、このキットでは写真のように5つの丸で再現されています。
以前までの重機動メカではもう少しリアルなディテール表現だっただけに、1/30スケールでしかも「精密再現モデル」であるにも関わらず、この再現度は少々残念ではあります。
ボディ両翼についている(エンジン部分かな?)パーツです。
ここは接着して固定式なので、動かすことはありません。
が、特に設定に拘りなど無ければ、回転させるような感じでポージングをつけても良いかと思われます。
カララ姉さんです。
ところどころ、成型上の都合で整形が必要な箇所がありますが、これ自体は再現度は高いと思います。
個人的にはもう少し鼻が高ければ良かったのですが・・・まぁ当時の技術力で考えれば、かなり再現できている方だと思いますよ^^
ちなみに操縦桿周辺はこんな感じです。
全然見えないのですが、実は計器のようなディテールがわずかに入っているパーツがあるので、少し再現しようとしている感は感じますが、実際見ても全然分かりません(笑)
細かい作業か出来る方は、パテやプラ板を駆使して計器類を再現してみるのも面白いと思います。
上からのぞいたらこんな感じです。
ランナー紹介の際にもお話しましたが、床のディテールがこのようにチラ見出来るので、リアルよりの塗装をしてみると意外と効果は高い部分でしょう。
ボディ背面です。
全体的に言えますが、合わせ目が写真のようにカーブになっていたり、ディテールをまたがって入っている為、合わせ目消しは結構面倒なキットだと感じました。
かと言って、素組みだと隙間が目立ってしまうので、綺麗な完成形を目指すなら根気よく合わせ目消しをする気持ちで構えた方が良さそうです^^;
バランスが悪いとはいえ、このような感じで立たせることも不可能ではありません。(不安定ではありますが・・・(笑))
ポージングと言ったらこの程度しかバリエーションがありませんが、飛んでいる感じにすることも余裕で出来ます。
脚の可動範囲が広いので、飛んだり、着地寸前だったり、走ったりすることが簡単に出来てしまいます。
そうなるとやはり欲しいのがディスプレイスタンドですね。
加工することも簡単ではありませんが、どこに穴を開けるか?が一番悩むところではないでしょうか。
下から見上げるような感じで見ても、とても絵になるのが「ガタッカ」です。
小さなジオラマやキャビネットで仕上げるのにも向いているサイズ感なので、興味ある方は試してみてください^^
これほどの可動域を使っても余裕です。まだ頑張ればもう少し開きそう・・・。
脚だけの可動しかありませんが、それだけでも「ガタッカ」らしいポージングが出来ることを考えると、キットとしてはかなり「最大限に良さを発揮している」と言えるでしょう。
「アオシマ 1/30 カララ・アジバ専用ガタッカ」レビューまとめ
今回のレビューは以上となります。いかがでしたか?何か参考になっていただければ幸いです。
この「カララ・アジバ専用ガタッカ」は、中古キットの中でも(たぶん)比較的安く手に入るうえに、なかなかの再現度のキットで、なにより可愛らしい見た目が特徴的な良キットだと個人的には感じました。
ちなみに、この「ガタッカ」ですが、同じスケールで「一般兵士用ガタッカ」も発売されており、カララ姉さんではなくバッフ・クランの一般兵が付属しているバージョンもあります。
(一応そちらも所持していますが、中途半端に作っていてレビュー記事には出来ない為、また購入出来たらレビューしたいと思います)
ということで、今後も「アオシマ」のイデオンキットをレビューしていく予定なので、気になる方はぜひブックマーク登録お願いします。
出来ればYouTubeチャンネルも登録していただけると嬉しいです。
次回ですが、今度からちょっと遊び要素として、クイズっぽい感じにしていこうと思います(突然何?!って感じですが(笑))。
YouTubeチャンネルのコミュニティでも同じように公開するので、楽しく考えながらお待ちいただけると幸いです^^
ということで、次回はこちらのキット。
さて、このパーツはいったい何のキットのパーツでしょうか?コメントで回答していただいてもOKです^^
それでは、次回も楽しみにお待ちください~
今回レビューしたキット
↑キットの画像をタップして「駿河屋」で在庫をチェックしてみよう!
↑定価は330円(税込)です。購入時の設定価格には十分ご注意ください。
あなたも眠ったままの「積みプラ」を組み立ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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