てーてってーてってーーーーん・・・てぇてぇーん・・・♪
てーてれってーてーてれってーてててててーん♪てーてれってーてーてれてってーんてててててーん♪
て・て・てんっ(てれてれてってん)て・て・てんっ(てれてれてってん)♪
てーっててんてーれーてーれーてってれてってれてーん♪
・・・「て」って字がゲシュタルト崩壊した人、最後までちゃんと記事を読む事!Akidou(@akidou123)です(笑)
帝国華撃団のテーマが頭の中で流れながらの作業となりました、今回は「HG 1/20 光武・改(真宮寺さくら機)」の制作記です。
キットのレビュー記事は前回掲載しているので、キットがどんな感じか気になる方はコチラの記事をご覧ください。
さて、先日軽く雑談記事で触れましたが、今回から制作記中心の記事にしていく方針となります。
どんな感じで進めていくかは模索しながらということで、今のところ「工作編」と「塗装編」の2つに分けていこうと思います。
てことで、今回は制作記の「工作編」です。
長くなる場合は2つに分けるかも知れませんが、基本この構成で進めていこうと思います。
可能な限り分かりやすく写真を交えて解説していこうと思うので、ぜひ参考になったという方はコメント等で報告いただけると励みになります。
今回のキットは、そもそも良く出来たキットで、光武・改の良さをそのまま再現出来ていると思います。
なので、あまり手を加える必要はないのですが、どうしても後ハメ加工をしないと塗装が大変だったり合わせ目が目だったりする部分が多いので、その辺りを重点的に対処しつつ。
ついでに気になるディテールがいくつかあったので、そこもディテールアップしていこうと思います。
それでは解説開始です。
光武・改の後ハメ加工
脚部関節パーツの後ハメ加工
今回の後ハメ加工は、なかなか頭を悩ませる構造が多く、挑戦しようとした人で挫折した人も多いかも知れません。
実際に僕も今回1箇所だけ諦めています(笑)
まず、やりやすい方の「脚部」から。
ここは写真のように関節を内部に仕込んでから外部装甲をはめ込むように出来ています。
装甲の合わせ目が目立つので、ここを消そうと思うと関節パーツを先に仕込まないといけないので、塗装の際にマスキングが大変になります。
一見複雑な構造のようにも思えますが、関節パーツの中心の軸に対して前後に突起パーツが出ている形状で、その突起パーツが外部装甲と噛み合うようになっています。
ということは中心の軸さえ差し込むことが出来たら、後ハメが出来るということですね。
ただ、出来れば装甲側との接続を少しは残したいところ。。。
そこで関節パーツ側は写真のように突起部分を削ります。
削るのは「後ろ側(ふくらはぎ側)」です。(赤丸の部分)
「前側(すね側)」の突起は嚙合わせる為に残しておきます。
続いて装甲側の加工です。
残した方の「前側(すね側)」の突起を差し込めるようにしたいので、受け側の上部を削ります。(赤丸)
こうすることで、残した方の突起を差し込む事が可能となります。
ただ、どうしてもぐらついてしまう為、完成前の組み込みの時は受け側にプラ用接着剤を使用して、完全に固定してしまいましょう。
「後ハメ加工」で「接着してしまう」という手段があることも覚えておくと、対応方法がグッと広がるのでぜひ覚えておいてください。(意外と言われないと気付けないもんです。僕もそうでしたから。)
そして、太ももパーツも後ハメ加工が出来ると良さそうです。(↑左右にスライドします)
ここも接続部分の半球上のパーツ塗装などが大変そうな部分ですね。
写真のような構造となっていますが、よく見ると装甲パーツと関節パーツがピンで接続されている、というより軸そのものが装甲パーツを固定できるような形状になっていますね。
さらに上下の固定も関節パーツによって安定されているようなので、関節パーツ側の軸は落としてしまって問題なさそうです。
ここでの問題点はこの「半球パーツ」です。
このように矢印の点で干渉してしまう為、後から入れることが出来ません。
ということは、この半球パーツさえクリアしたら、膝側のパーツは差し込むだけでOKということです。
まず装甲パーツの矢印の部分を薄くしましょう。左が加工後、右が加工前です。
若干ですが左側が薄くなっていると思います。こうすることで上側の干渉が無くなります。
もう一方の干渉部分は、軸の長さと軸を通す穴の位置関係にあります。
軸の長さに対して穴の位置が遠いので、どうしても通すことが出来ないわけです。
ということで、この矢印の部分を削ります。
そうすると穴の位置が手前まで広がるので、干渉部分がクリアとなります。
差し込む時は軸を先に穴に差し込んでから、半球を奥に押し込む感じです。
後は膝側のパーツですね。
これも写真のように装甲パーツ側を削ります。
さて、ここで見落としポイントがこの下側の削り込み。
これは軸をよく見てもらうと気付くのですが、一方は棒状の面ですが反対側は「コ」の字のような形状になっています。おそらくこれは半球パーツ側の軸との接続部分ですね。
その為、装甲パーツ側にも「コ」の字の形状が通るように削ってあげる必要があります。
膝側の関節パーツは矢印のところを削ります。
この少し残してある部分である程度固定してくれます。
これで脚部の後ハメ加工は完了です。
腕部関節パーツの後ハメ加工
続いて腕部の関節パーツの後ハメ加工です。
前述したように諦めた箇所としてはこの上腕のパーツの後ハメです。
装甲パーツに軸のパーツを差し込んで、その先端に関節カバーを合わせる構造なのですが、強度などを考慮した結果、ここは手を加えないことにしました。
その代わり、合わせ目を段落ちモールド化することで対応しています。
さて、前腕部ですがここも構造としては少々複雑です。
ここも最終的に接着をしてしまうことを考えた場合、なんとか差し込めるように加工することでクリアできるので、穴を切り欠くことにします。
外装側のパーツは接続部分をこのように削ります。
注意点としては、内部の噛み合わせ箇所が3枚構造になっているので、中の箇所もしっかりと削ってあげること。
関節パーツ側の加工はこのようにしています。(↑左右にスライドします)
ほとんど削っていますが、ここで重要なのは実は側面のL字型の形状の部分。
ここをギリギリ残す程度まで削らないとしっかりと中まで差し込めないので注意しましょう。
これで後ハメ加工が必要そうな箇所は終了です。
頭頂部の装甲にも合わせ目があるので、ここはどうするの?と思った方もいると思います。
が、ここを後ハメ加工しようと思うとコックピット内部を丸々何とか組み込めるようにしないといけない為、現実的に不可能です。
なので、ここは最後に組み込んでからマスキングなどで対処して合わせ目処理をします。幸い内部パーツはほとんど露出がないのでそれほど苦労する箇所ではないですね。
ディテールアップについて
各部リベット
リベットや穴空きなど、各部のディテールが素晴らしいキットですが一部気になる箇所があります。
リベットですね。
ちょっとこちらの画像をご覧ください。
これはキットの脚パーツの写真ですが、右側の矢印のリベットです。これが実は形がいびつになっています。
手元にパーツがある方は実物をご覧ください。(写真ではわかりにくいですよね。申し訳ない)
僕の予想ですが、ここのリベットはパーツの成型時の金型から抜く時の関係上、少し飛び出したような形状になってしまっていると思います。
通常、金型は合わせ目となる部分を底面として上方に向けて抜くように出来ています。
(このパーツの場合、すね側に向かって金型を外すということですね)
そうするとイラストのように、すべてのリベットが面に対して垂直になるように造形してしまうと、一番脇にあたるリベットで逆テーパーとなる箇所が出来てしまい、キレイなリベットが成型できません。
そこで抜きを考えるとどうしてもイラスト下側のように、逆テーパーにならないような形状にしないといけません。
パッと見は見落としてしまうポイントですが、意外と気になると気になってしまうモデラー脳。
ここは市販のリベットパーツに置き換えてしまいます。
ちなみにキレイだと思ったリベットは残したままにしています。
使用したのはWAVEのOP-532丸リベットの1.2mmです。
脚以外にも腕や胴体にも同様の部分があるので、気になったリベットは全て市販のリベットパーツに置き換えました。
ハンドパーツを可動指に変更
あと、別にそのままでも良かったのですが、少し挑戦的な意味合いでも取り組んだのがハンドパーツの指先を可動化したことです。
これに関しては、「確かこの形状の可動指の参考になる方法があったような・・・」と書籍を見返しました。
それが岬光彰氏著「ガンダムスクラッチビルドマニュアル」です。(ほんといい書籍)
ここにあった方法を参考にパーツを見繕い、作ってみました。
結果としては100点とはいかないものの、大きく目立つ部分では無いのでやってみて良かったかなぁと思います。
使用したのは
・3mmプラ棒
・球体メタルパーツ(中心に穴が開いたもので約3mmぐらいの大きさ)
・フラワー用ワイヤー(#28)
・工作用コード
球体メタルパーツは、実際にハンドパーツ持っていって目測で大きさが合うかどうか調べました(笑)
3mmプラ棒以外はホームセンターなどで探せばあると思います。3mmプラ棒は通常のタミヤのもの。
(↑左右にスライドします)
プラ棒をだいたい1mm幅に切りだし、中心に0.5mmの穴を開け、ボールとの接地面をリューターで凹むように加工した後、関節を内側に曲げる際の指の縁を若干だけ切り欠き、フラワー用ワイヤーを順番に通して各プラ棒を瞬間接着剤で接着します。
指先は尖らせるので少し長めに切り出しています。
最後に工作用コードのビニール部分だけを用意して、最後のボールの前に差し込んでこれも接着。
これで完成。
あとはハンドパーツを加工して穴を開けた後、指を指し込んで、内部にシアノンを流してビニールチューブ部分を固定すればOK。
塗装はボール部分が金属なので、ガイアノーツのマルチプライヤーを塗布してからサフを吹いて塗装となります。
変な方向にも曲がってしまいますが、それは曲げないように!
過度に曲げ伸ばしを繰り返すとワイヤーが切れるかも知れませんが、それはしないように!
制約は多いですが可動指は完成しましたね(笑)
ちゃんと武器も持ってくれると思いますが、実際に刀身もつけたらどうなるかは最後のチェックで確認します。
念の為、通常の持ち手は合わせ目消しをしてそのまま使用することにします。
他にもディテールアップ
他にも、装甲が重なっているような箇所はスジ彫りを「重なっているような角度」で彫り直ししています。
あまり目立たない部分ですが、こういうところもしっかり仕上げると効果が違います。
あと後方にある6本の排気ダクトですが、こちらは縁が分厚いので薄くなるように削っています。
後に公開する動画の方だと作業風景があるので分かりやすいと思いますが、デザインナイフで少しずつ削っていけば簡単にできるのでオススメです。
刃を立ててしまうと深く彫ってしまい、修正が大変になってしまうので慎重にゆっくり少しずつ削っていくと大丈夫です。
他にも細かい部分で言うと、写真のコードとかですね。
これは肩に飛び出ているコードなのですが、本来ボディ側に取り付ける金色の3本パイプにしっかりと挟み込みで固定してしまい、コックピット開閉の際に前側の方で伸縮を再現しているものになります。
ただ、今回後ハメしたいと思ったので、本来固定する方には0.5mmの穴を空け、真鍮線を接着して固定しようと思います。その為の0.5mm真鍮線がコードの中に通っています。
そしてコックピットの可動をした際に外れてしまわないように、先端側にストッパーを設けています。先端のプラ棒ですね。
これが内側に入ることで引っ掛かってくれて抜けないという仕組みです。
これは別にやらなくても大して変わらない工作です(笑)
あとはキットのままだと安全面から、剣先が若干だけ欠けているので先端をシアノンで修正しています。
今回は以上です
工作としてはそれぐらいでしょうか。
あとは塗装になるので、次回「塗装編」で。
というわけで、最後までご覧いただきありがとうございます。
こちらも作例として完成品ギャラリーにアップする予定なので、そちらもぜひご覧ください。
同じ光武・改の製作の参考になれば嬉しいですね。
それでは、良いプラモライフを~。
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