そんな積みプラを一つ一つ崩していきます・・・。
積みプラ消化を兼ねてキットの紹介をしていく旧キットプラモデルレビュー記事。
今回は「BANDAI」から発売された「1/60 ヘルダイバー」です。
半年ほど前に再販されたパトレイバーシリーズのうちの1体です。
劇中では陸自で使われていたレイバーですね。
前回のブロッケンレイバーの出来はなかなか良かったですが、このキットはどうなのでしょうか?
それではレビュー記事、始めます。
キットの内容だけを見たい方は目次の『ヘルダイバー内容説明』からご覧ください^^
「ヘルダイバー」について
90年にOVAからスタートした「機動警察パトレイバー」シリーズに登場する陸上自衛隊に配備されているレイバーがこの「ヘルダイバー」です。
正式名称は「99式空挺レイバー ヘルダイバー」。
陸戦タイプらしい緑のカラーリングが特徴的ですね。(まぁレイバーは全部陸戦タイプと言えますが・・・)
基本的な武装は右腕に装備された「40mm速射機関砲」のみという軽装備ですが、組織的な部隊編成で運用される為、その実力はかなりのものです。
前回のブロッケンレイバーを開発した「シャフト・エンタープライズ」とは違い、こちらは「篠原重工」により開発・量産されたレイバーで、特車二課が扱う「イングラム」と同じ開発メーカーです。
さて、旧キット 1/60 ヘルダイバーは一体どんなキットでしょうか?
気になるキットの説明に行きましょう。
「ヘルダイバー」内容説明
「機動警察パトレイバー」に登場したレイバー「ヘルダイバー」をBANDAIが1/60スケールで再現したプラモデル。
ランナーは全部で4枚、パーツ数は全部で81パーツ。
ではパーツ構成を見てみましょう。
各ランナー紹介
こちらは「パーツNo.1~24」までのランナーです。
胸部装甲や脚、腕などの外装パーツが配置されてます。
脚外側の穴の開いた装甲が特徴ですね。
こちらは「パーツNo.25~43」のランナーです。
脚やハンドパーツ、脚内部フレームなどが配置されてます。
ほとんどがモナカ合わせの中、脚のパーツは開閉ギミック箇所で境界線が来るのは嬉しいです。
3枚目のランナーは「パーツNo.44~72」のランナーです。
ほぼ内部フレームのパーツですが、一部パラシュートパックのパーツも含まれています。
4枚目のクリアーパーツのランナーと腕用ラバー、股関節用ラバーとビニールチューブ、ポリキャップとデカールシールです。
カメラアイはクリアーパーツで再現されています。
ラバーパーツは軍用ということで他のキットと違い緑色になっています。
組立説明書は、このシリーズ恒例のボックスアートが描かれたポスターになっています。
組立内容
組立中の内容は動画でおおまかに紹介しています。ここでは抜粋したポイントを解説していきたいと思います。
ラバーパーツ製作
まずはラバーパーツを製作します。指定された箇所をハサミで切るだけです。
ニッパーは切りにくいと思うので、あれば「小さなハサミ」を使うと切りやすいかと思います。
今回、円形の箇所は新しい刃のデザインナイフで切ってみましたが、やはりハサミの方が切りやすかったですね。
腕部製作
他のレイバー同様、まずラバーパーツの内部フレームを製作して中に仕込みます。
先程切った部分にプラパーツの差し込み部分がフィットします。
外部装甲は内部フレームを挟み込んで貼り合わせるだけなので簡単に作れます。
脚部
ヘルダイバーの脚部は内部フレームが写真のようになっており、脚部サイドの装甲開閉ギミックにより覗くことが可能となります。
先程の内部フレームに外装パーツ、足をつけることで脚部が完成します。
やはり合わせ目はしっかりとセンターに入るので合わせ目消しはしたいところです。
腰部製作
腰は脚の太もも内部フレームまでセットで製作します。
内部フレームを作り、ラバー内部で組立を行うので若干難しいかも知れませんが、股関節の接続だけなので頑張りましょう(笑)
太もも外装パーツと腰のパーツを組み込めば、腰は完成です。
40mm速射機関砲製作
ヘルダイバー唯一の武装「40mm速射機関砲」です。
マガジンと取っ手を挟み込んで、モナカ合わせのパーツを貼り合わせたら完成します。
頭部
頭部はクリアーパーツのレンズを取り付けて左右貼り合わせ、左右の頬ダクトを取り付けたら完成です。
設定では額のパーツが開閉するみたいですが、キットではオミットされています。
ちょっとおでこが出ている気がしますが・・・まぁそこそこ出来は良い方ではないでしょうか?
パラシュートパック製作
パラシュートパックは肩から掛けるパーツとボディ腹部に取り付けるパーツの2つ構成になっています。
どちらも接続部分はダボピンなどではなく、本体の一部に引っ掛けて装着するので、塗装する場合「塗装剥がれ」が気になりますね。
素組み完成
ということで、素組みの完成です。
陸自で使われているだけあって、機動性の高そうな見た目に仕上がっていると思います。
脚の足首や肩周りの小さなディテールは細かくちりばめられていて、情報量が多い点は素晴らしいですが、前回のブロッケンの完成度と比べると若干残念なポイントも多いですね。
ボディ後ろ側の小さな突起ディテールや頭部の〇モールドなど、細部まで再現されているのですが、肩関節の前後ボディ箇所のディテールが・・・
こちらはボディ前側ですが、ちょうどボディの左右にある波打ったようなディテールがあるのが見えると思います。
これは本来腕ラバーパーツが延長している部分になっており、ここだけラバーをプラで再現しているようです。
正直、これが完成時のクオリティを下げてしまっている気がします。
まぁ他のラバーパーツと同じようにしようと思うと、こういう表現は仕方なかったのかも知れませんが、質感がガラッと変わってしまうので違和感しかありません。
とはいえ、頭部のクリアーパーツは魅力的ですし、首周りのディテールも細かく入っているのはポイント高いと思います。
ボディ中央の警察エンブレムも細かいディテールで入っています。
足首関節もシリンダーディテールが入っています。
このまま塗装で塗り分けても十分ですが、技術がある方はシリンダーギミックを再現してみるとかなり目立つポイントではないでしょうか。
脚サイドの開閉ギミックはこのようになっています。
ここも塗り分け次第でかなり見栄えが変わってくるポイントですね。
腕はモナカ合わせの合わせ目がしっかりと入っています。
あとハンドパーツの内側に肉抜きがあるのが目立ちますね。
40mm速射機関砲を装着した腕はこのようになっています。
パーティングラインが目立ってますね。
腕と速射機関砲も丁寧に作れば見た目は良さそうな気はします。
可動に関しては可もなく不可もなくといった感じ。
写真の程度のアクションは難なく動かせますが、派手なアクションは期待できません。
この角度でもそうですが、やっぱり腕の付け根のラバー部分がどうもしっくり来ない気がします。
ちなみに速射機関砲から伸びているチューブは胴体に空いた穴に差し込むだけで、固定とかされていない為、深く差し込まないと動かすと外れてしまいます。
このチューブの接続方法をアレンジしてみるのも改造ポイントでしょうね。
パラシュートパックを装着してみました。
肩から後ろにかけたパーツと、腹部に取り付けるパーツの2つで構成されています。
どちらのパーツもしっかりとした差し込み穴があるわけではなく、引っ掛けて固定するイメージで装着するので、塗装したりすると装着に不都合がある可能性は高いです。
ここも装着方法を変更してみることが改造ポイントかも知れません。
特に肩にあるパラシュート部分は表現方法を変えるだけでグッとクオリティがあがるかも。
「1/60 BANDAI ヘルダイバー」レビューまとめ
今回のレビューは以上となります。いかがでしたか?何か参考になっていただければ幸いです。
ヘルダイバーは前回のブロッケンと比べると、若干見劣りしてしまう完成度ではありますが、決して悪いキットでは無いと思います。
今回ご紹介したキット
↑キットの画像をタップして「駿河屋」で在庫をチェックしてみよう!
↑ちなみに定価は¥1,430円(税込)なので、購入時の価格にはご注意ください。
次回も、引き続き「機動警察パトレイバー」のキットをレビューします。
それでは、次回も楽しみにお待ちください^^
あなたも眠ったままの「積みプラ」を組み立ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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