そんな積みプラを一つ一つ崩していきます・・・。
積みプラ消化を兼ねてキットの紹介をしていく旧キットプラモデルレビュー記事。
今回はアニメ「伝説巨神イデオン」に登場する、「アオシマ」から発売された「1/600 イデオンBメカ」です。
以前レビューした「イデオンAメカ」に続く、イデオン分離形態のうちの1つ。
こちらのBメカは、以前よりも更に難関キットとなっております。
とはいえ、旧キットではあまり見ない「差し替えによる変形を再現」しているキットなので、当時のアオシマさんの努力が垣間見えます。
すでに当時作られた方も、中古で見つけて買おうか迷っていた方も、ぜひ最後までご覧ください。
キットの内容だけを見たい方は目次の『イデオンBメカ キット内容説明』からご覧ください^^
「イデオンBメカ」について
富野由悠季監督のアニメ「伝説巨神イデオン」に登場した「イデオン」の分離形態の1つがこの「イデオンBメカ」です。
発掘によって掘り出されたこのBメカは、あの巨大なイデオンが分離した状態とはいえ、大きい車両形態のマシンで、第一話で登場しました。
バッフクランの襲撃で逃げ遅れた主人公「コスモ」達が非難した場所に格納されていたことから、搭乗することになります。
こちらのBメカは、イデオン合体時に胴体の部分を担うもので、メインパイロットは色々変わっていきます。序盤は「ジョーダン・ベス」ですが、途中「ソロ・シップ」という戦艦が登場してからは艦長としてBメカを降り、中盤は「ファトム・モエラ」「ギジェ・ザラル」などが務めるが、次々とパイロットが戦死していくことから「Bメカは呪われている」として有名です(笑)
あまりに曰くつきのメカとして有名なBメカですが、はたして一体どんなキットでしょうか?
気になるキットの説明に行きましょう。
「イデオンBメカ」キット内容説明
「伝説巨神イデオン」に登場した「イデオンBメカ」をアオシマが1/600スケールで再現したプラモデル。
ランナーは全部で3枚、パーツ数は全部で52パーツ。
ではパーツ構成を見てみましょう。
各ランナー紹介
今回のキットはパーツNo.がバラバラなので割愛させていただきます。
こちらはランナー1枚目。
大きく「B」と書かれてありますが、Bランナーという意味では無くおそらく「Bメカ」のBだと思われます。
こちらはランナー2枚目。
小さなパーツが多いですが、タイヤなどが配置されています。
メインのボディ部分が下部にあるT字型のパーツとなります。
こちらが3枚目のランナーです。
一番右下にあるパーツは今回唯一の余剰パーツとなります。(1/600イデオンに使われていたのかな?)
アンケートはがきと塗装見本と接着剤です。
塗装見本はキットがしっかりと塗装されたものが記載されており、下の方に小さく「AメカとCメカと合体するとイデオンになります」とハッキリ明記されております。
組立説明書は見開き両面1枚の紙です。
以前のAメカよりも複雑な構造となっているので、実際作ると結構苦労します。
素組み完成
ということで、素組み完成です。
まずは「ソル・バニア」形態から。
こうして写真で見るとあまり問題なく組み上がっているように感じますが、実際は問題が多々あるキットです。
例えば前方にある白いパーツに隙間があるのがお分かりだと思いますが、このパーツ、どう頑張ってもハマりません。
変形するので、一部パーツは差し替え表現となっているのですが、その差し替えに関しては上手く工夫されていて、(旧キットで)1つのキットが3つの形態に変形する機構としては、とても考えられているように感じました。
ただ、そのせいか、色々と問題も増えてしまったのかなぁとも感じます。
全体のシルエットとしては、Bメカの形状を上手く再現できている気はしますが、やはり「触って動かす模型」と考えると、ポロポロ取れるし、パカパカ開くし・・・
しっかり仕上げるにはかなり苦労するキットだと思います(笑)
続いて「イデオ・ノバ」形態です。
ソル・バニアの前方(白いパーツの中心にある)赤いパーツをスライドして抜き、少し出っ張っているパーツと差し替えます。
上面にあるミサイルやレーダーがついている台座を差し込み、前輪のタイヤを一度抜いて向きを変えて差し込み、後方のハッチを開きます。
開いたハッチの上に砲座を乗せる(接着しません)と「イデオ・ノバ」の完成です。
前面の赤いパーツと前輪の差し替え表現は上手く考えれらていて、作りながらも感心しました。
問題はこの「砲座」です。
よーく見てもらうと分かりますが、台座の接地面が少し浮いているのがお分かりだと思います。
一応、接地面に枠取りされているのですが、そこに乗せると砲身の先端がボディ部分のパーツに干渉してしまい、設置することが出来ません。
ですので、写真のように若干斜めに向けて置く必要があります。
少し見えにくい写真になっちゃいましたが、タイヤ部分です。
いずれのタイヤも下側に引き抜くことが出来、向きを回転させると平面部分がボディ形状に沿うように差し込むことが出来るようになっています。
ただ、中央のタイヤ(一輪だけあるパーツ)は、しっかりと固定されない為、キットを持ち上げるとポロリと抜け落ちてしまうのが難点です。
そして、こちらが「イデオン合体前」の形態です。
左右の肩にあたる部分が若干開いてしまっていますが、ジョイント部分が緩い為、どうしてもこのようになってしまいます。
肩の上側に四角の枠が差し込まれているような部分があるのがお判りでしょうか?
ここは抜き取る事が出来るのですが、イデオン変形時にここを抜くのかなぁと予想していますが、今のところ合体プロセスが記載されていないので、ここからどのように合体してイデオンになるのかは全く予想が出来ません。(つまり予想出来ないぐらい不安になる構造ということです)
ソル・バニア時の後方車輪は、写真のように背中に差し込みます(間にジョイントが別パーツとして用意されています)。
よーく観察していた方はお気づきになると思いますが、ソル・バニアについていたこちらの部分と合体時のこちらの部分は別パーツとなっており、差し替えで変更されます。
違いはイデマークの上部にある2つの砲座があるかないかです(笑)
こんなに細かい部分の再現の為に別パーツを用意するあたり、かなり再現しようとしている気持ちは感じられますが、肝心のキットそのものの完成度が残念な辺り、旧キットらしいと言えばらしい印象です。
ちなみに全パーツはコチラの通り。
一番下にある白いパーツは余剰パーツになると前述しましたが、もしかするとCメカとAメカを合体させる時に使うかも?と思うと、早く合体させてみたいと思えてなりません。
それと同じぐらい「本当にイデオンになるのか?」という疑問もありますが・・・(笑)
「アオシマ 1/600 イデオンBメカ」レビューまとめ
今回のレビューは以上となります。いかがでしたか?何か参考になっていただければ幸いです。
この「イデオンBメカ」は、かなり難アリなキットでプラモデル初心者が作るにしては難易度は高すぎるキットのように感じました^^;
以前レビューした「1/20000 バイラル・ジン」は良キットだと感じましたが、そちらは可動などがないものだったので、やはり当時としては可変ギミックを再現する技術がまだ安定していない時代だったのかなぁと感じました。
それと同時に、アオシマさんの「少しでもキットとしての魅力を引き出そう」という努力や想いがキットを通じて感じることが出来たことは言うまでもありません。
今のプラモデルと比べると難アリと言わざるを得ないキットですが、こういったキットをカッコ良く仕上げるというところに当時の子供たちはワクワクしていたのかも知れませんね^^
ということで、他にもまだまだイデオンキットをレビューしていく予定なので、イデオンシリーズのプラモデルが気になる方は、ぜひブックマーク登録お願いします。
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次回は、「1/600 ドグ・マック」をレビューします。
それでは、次回も楽しみにお待ちください^^
今回レビューしたキット
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あなたも眠ったままの「積みプラ」を組み立ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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