そんな積みプラを一つ一つ崩していきます・・・。
積みプラ消化を兼ねてキットの紹介をしていく旧キットプラモデルレビュー記事。
今回は「ウェーブ」から発売された、アニメ「装甲騎兵ボトムズ」に登場する「1/60 スコープドッグ ターボカスタム」です。
1983年に放送された「装甲騎兵ボトムズ」に登場するアーマードトルーパー(以下 AT)「スコープドッグ ターボカスタム」です。
元「ユニオン」というメーカーから発売されたシリーズのキットの金型を利用して、ウェーブで再販されたキットとの事(YouTubeのコメントで教えてもらいました!)
設定サイズだとかなり小さいATなので、1/60スケールというとかなり小さく、キットの全高が約68mmとなっています。
同シリーズのキットは他にもたくさん出ており、ボトムズ好きの方には人気のキット。はたして完成度はどうなのでしょうか?
それでは作っていきましょう。ぜひ最後までご覧ください!
↓動画でもご覧いただけます。
キットの内容だけを見たい方は、目次の『スコープドッグ ターボカスタム キット内容説明』からご覧ください。
「スコープドッグ ターボカスタム」について
「スコープドッグ ターボカスタム」は、OVA「ザ・ラストレッドショルダー」で登場したATです。
通常のスコープドッグに比べ、脚部に高機動用装備「ジェットローラーダッシュ機構」が増設されており、操作性などを犠牲に加速を大幅に向上させた機体である為、パイロットの技量が求められるスペックとなりました。
こちらは主人公「キリコ」以外も様々なパイロットが搭乗したことで、それぞれの装備する武器が異なり、このキットではそれを再現することも想定されて、組立説明書には再現用の武器の説明もされています。
ただし、キットに武装は付属せず、同シリーズの他キット(例えばキリコタイプならスコープドッグ付属のヘビィマシンガン)のパーツを流用することで再現が可能とされています。
右肩に「7連ミサイル弾ポッド」、右腰に「2連SMMミサイル」、左腰に「ガトリング砲」、左肩に「スモークデスチャージャー」、左腕に「ソリッドシューター」、両脚に「ジェットローラーダッシュ」を装備している状態を再現したキットですが、肝心の「ジェットローラーダッシュ」は格納された状態である為、ターボカスタムの所以となるパーツは見られません。
スペックは以下の通り。
■全高:4017mm
■乾燥重量:6799kg
■巡航走行速度:50.2km/h
■限界走行速度:98.7km/h
■制御コンピュータ:MCT-128-C、MCA-628
■固定武装、装備:アームパンチ機構、ジェットローラーダッシュ機構、ミサイル弾ポッド、他
このスコープドッグ ターボカスタムを1/60で再現ということで、かなり小さいキットとなりますが、果たして完成度はどうなのでしょうか?気になるキットの説明に行きましょう。
「スコープドッグ ターボカスタム」キット内容説明
箱横のイラストイメージです。
ランナーは全部で5枚、パーツ数は全部で69パーツ。
ではパーツ構成を見てみましょう。
各ランナー紹介
各ランナーです。(今回ランナー写真を撮るの忘れたので動画からキャプチャーしています)
緑一色のランナーな上、接着剤も必要なので、作りとしては本当に旧キットのプラモデルと変わりありません。つまり色分け再現には塗装が必須ということですね。
組立説明書とアンケートハガキです。
本来はデカールも付属しているようですが、今回は中古キットを購入したので欠品となっていました。
説明書の内容も難しくなく、簡単な作りで再現されているので、細かい作業が苦手でなければ比較的簡単に作れる手軽なキットだと感じました。
当時の定価で400円という価格を考えると、かなり「良キット」と言えるのではないでしょうか。
ただ、現在中古市場ではそこそこ値段がするので、そうなると本当にこのキットが好きという方以外は少し割高に感じてしまうかも知れませんね。
素組み完成
ということで、素組み完成です。
やはり小スケールということもあり、肩アーマーのバランスや脚のバランスなどが、他スケールキットと比べると違和感があります。
が、この小ささでここまで細かいディテールが楽しめるのは、当時のキットとしては珍しいかも知れません。
塗装される方なら何となくイメージ出来るかも知れませんが、このパーツの密集具合などを見ると「塗装出来たら大きく印象が変わる」というのが感じ取れるかと思います。
しかし、合わせ目などもほぼセンターに入っているし、パーツによっては合わせ目消しが目に見えて苦労しそうな部分も多々あるので、完成品として仕上げるにはそれなりの技術力が必要そうです。
こうして見ると、小スケールながらも細かいディテールの再現などがしっかりとされていることがお分かりだと思います。
あ、右手の甲についているアーマーが取れていますね。今気づきました(笑)
胴体や脚の合わせ目がセンターに入っているので、合わせ目消しが苦労するというのはこの辺りだけでも感じられる点だと思います。
特に膝のディテールやお腹の箇所は、ディテールも分割ラインが入っているので相当苦労しそうです。
ちなみに脚の左右や腕の左右についているディテールは全て接着式となっているので、塗装後に接着することも可能です。
背面のバックパックは少しエッジがだるい印象ですが、しっかりと整形して作れば見栄えも良くなりそうです。
ふくらはぎのパーツは開閉ギミックが一応ついています。
ただ、開けても内部は空洞なので、あくまで設定上ということでしょうか。
頭部パーツは外すことができ、中にはキリコフィギュアが入っています。
また、胸部上面は通常とオープン状態の選択式で、オープン状態の場合を再現するには上に上げた状態で接着をする仕様。
キリコフィギュアはかなり小さく、右腕、左腕、下半身、上半身の4パーツで構成されています。
体の背中部分は平面となっていて、シートと接着する面となっています。
アップで見ると少し造形が雑ではありますが、小さすぎなのである程度色分けして塗装をすればそれらしく見えてくれるのではないでしょうか。
腕は肩の接続部分で回転可動が入っています。
また肩アーマーも若干ですが可動します。
肘が90度ぐらい曲がりますが、ここがこのキットの問題点で、普通に組み立てて普通に曲げると関節の軸が割れてしまいました。
劣化も考えられますが、どうみても回転軸のプラ厚が薄く、若干硬めに設計されているので、これからこのキットを作る方はこの回転軸(受け側)の面を少し削るなどして余裕を持たせることをオススメします。
あまりやり過ぎると肘の保持が出来なくなるのでご注意ください。
左手手首は平手のみで回転することが可能です。
手首についている装甲も要注意ポイントで、写真を見るとわかりやすいですが、腕側にあるダボ穴手首カバーの突起をパチッとはめる仕様です。
このパチッとハメる側のパーツが、パチッと同時に折れてしまいました。
これも劣化かどうかは定かではありませんが、見た感じパーツの合いがあまりよろしくなく、無理矢理パチッとすると手首カバー側のプラが負けてしまい、折れてしまったんだと思います。
こちらがふくらはぎの開閉カバーです。
下側から上に向けてスイングする構造になっていますが、前述したように中身は空洞です。
そして、膝の関節も実は折れてしまっており、原因は肘の関節と同じく曲げたら折れました。
今はどこも接着剤で固定させているので、可動がお見せ出来ないのは残念ですが、ご了承ください。
ただ、膝の関節は70度ぐらいなら曲がります。(左足の膝関節は無事でした)
足首のパーツも太ももと一体成型なので、こちらもセンターに合わせ目が入っております。
サイズ的に足首の可動改造はかなり至難の業だと思います。
このように肩の回転は出来るので、ある程度のポーズは可能ですが、他の可動軸がかなり危なっかしいので、正直、可動させて遊ぶキットとしては向いていないと感じました。
作るのなら固定ポーズで作ってしまうと楽しめるのではないでしょうか。
また、写真のように腕を開くことも可能です。
ヴィネットのような小さいジオラマを作るのが好きな方は、このキットはかなり良い素材になると思うのでオススメです。(と言っても武器があまり無いのが少し残念ですが・・・)
「ウェーブ 1/60 スコープドッグ ターボカスタム」レビューまとめ
今回のレビューは以上となります。いかがでしたか?何か参考になっていただければ幸いです。
この「スコープドッグ ターボカスタム」は、かなり小さいキットとしては出来も良く、種類も豊富なシリーズなので集めて飾ると楽しめます。が、キットとして作るとなると関節の脆さや合わせ目の処理が初心者泣かせのキットだと感じました。
正直、作る気はまったく無かったのですが、皆さんから頂いたYouTubeのコメントを見てると、このキットが好きな方も多く、需要があるのかな?と思い、固定ポーズで何とかカッコ良く作れそうか考えてみようと思います。
そうなったら簡単なヴィネットみたいな完成品にしようかなぁ・・・
他にも、旧キットの積みプラがたくさんあるので、順番にレビューしていこうと思います。気になってくれた方はぜひブックマーク登録お願いします。出来ればYouTubeチャンネルも登録していただけると嬉しいです。
ということで、次回のキットはこちら。
さて、次回は何のキットでしょうか?次のパーツヒントから予想してみてください。
今回は全部で5枚あります。後ろの画像に向かって難易度が下がります。ぜひ挑戦してみてください。
ぜひ次回のレビューもよろしくお願い致します!
それでは、次回も楽しみにお待ちください~
今回レビューしたキット
↑キットの画像をタップして「駿河屋」で在庫をチェックしてみよう!
※定価は当時価格で440円(税込み)です。
あなたも眠ったままの「積みプラ」を組み立ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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