そんな積みプラを一つ一つ崩していきます・・・。
積みプラ消化を兼ねてキットの紹介をしていく旧キットプラモデルレビュー記事。
今回はアニメ「伝説巨神イデオン」に登場する「AOSHIMA」から発売された「1/600 ジグ・マック」です。
富野由悠季監督の代表的なアニメ「伝説巨神イデオン」に登場したバッフ・クランの重機動メカ「ジグ・マック」です。
宇宙、亜空間、大気圏内と様々な環境で戦える重機動メカとして登場したジグ・マックですが、それでもイデオンには歯が立たず、敗れてしまいます。
しかし、それまでの重機動メカと違い大きく人型の形をした点で記憶に残っている方は多いのではないでしょうか。
パイロットはグハバ・ゲバやギジェなどで、初登場以降よくイデオンと戦う際の重機動メカとして登場しています。
キットNo.2ということで、これまでのイデオンキットの中で一番若いNo.のキットですが、はたして完成度はどのようになるのか?
作っていきましょう。ぜひ最後までご覧ください^^
↓動画でもご覧いただけます。
キットの内容だけを見たい方は、目次の『ジグ・マック キット内容説明』からご覧ください^^
「ジグ・マック」について
富野由悠季監督の1980年に放映されたアニメ「伝説巨神イデオン」に登場したバッフ・クランの重機動メカの1つがこの「ジグ・マック」です。
第11話で”グハバ・ゲバ”が乗って初登場しました。
Wikipediaによると、この初登場時の機体は試作機だったらしく、その後イデオンにパンチやキックで破壊されてしまいます。
後に、3機編成でイデオンに戦いを挑んだ際は、加粒子砲などを放ちダメージを負わせることが出来たりとなかなか奮闘しますが、結果破れてしまいます。
武装は“大型化粒子ランチャー”や“格闘用クロー”を装備しており、後の量産機では上半身のみが脱出する機構を持ち合わせています。
最終話まで度々登場し、その度にイデオンと戦うことになりますが、いずれもダメージを負わせる程度でやられてしまい、後半ではほとんど目立った出番がなくなってきます。(これは他の新しい重機動メカも増えてきた為)
2本脚で両腕がある人型をしている重機動メカはあまり多くなく、形としては珍しいタイプ。
それでもイデオンと近い大きさだったり、初めてイデオンと互角に渡り合う戦いを見せてくれたこの「ジグ・マック」は、とても印象深い重機動メカでもあります。
そんなジグ・マックをアオシマが1/600スケールでキット化という事ですが、果たして完成度はどうなのでしょうか?気になるキットの説明に行きましょう。
「ジグ・マック」キット内容説明
「伝説巨神イデオン」に登場したバッフ・クラン重機動メカ「ジグ・マック」をアオシマがキット化したプラモデル。
ランナーは全部で2枚、パーツ数は全部で65パーツ。
ではパーツ構成を見てみましょう。
各ランナー紹介
各ランナーです。
ランナーの成型色は薄い茶色をしており、これは設定の色と非常に近い成型色です。
分割ラインは腕、脚、腰はほとんどがセンター分割となっているので、合わせ目が目立ちますが、上半身は円盤状のボディをしている為、合わせ目はあまり目立たない側面側にぐるっと入っています。
組立説明書と塗装設定資料、アンケートはがきと接着剤がついています。
組立説明書は、少し大きめの見開き1ページとなってますが、小さいパーツが少しある程度で基本的には他の重機動メカとあまり変わらない工程です。
カラーガイドを見ると意外と6色も使っていることにビックリです。
ジグ・マックはカッコ良く作れたら嬉しいキットなので、なるべく早く作りたい!
素組み完成
ということで、素組み完成です。
だいたい1/144ガンプラより少し大きいぐらいのサイズ感で、各部のバランスもとても良いと思います。
合わせ目が目立つものの、ところどころディテールがしっかりと再現されており、ジグ・マックらしさをしっかりと感じることが出来る仕上がりです。
ただ、個体差かも知れませんが、各部関節がとても緩く、プラプラした状態なのが気になりました。
さらに上半身と腰の接続は、ピンに差し込んだだけで接着をしない為、少し斜めを向けると腕の重みでぐるんっと回転してしまいます。(以前のザンザ・ルブでも同じ現象がありました)
ジグ・マックをしっかりと作るうえで、関節の強化は欠かせないポイントのようです。
少し前に載せた箱絵と見比べて欲しいのですが、頭部の形状が少し違っていて、箱絵や設定では滑らかな頭部になっているのに対し、キットでは台のようになっています。
個人的には箱絵の方がイメージするジグ・マックに近いので、キットの方は少し違和感を感じました。
ここはかなり目がいく部分なので、出来れば滑らかな形状に修正をしたいところ。
腹部(?)には周囲にグルっと大型化粒子ランチャーが合計6つついており、その周囲のディテールもしっかりと再現されています。
ただ、この大型化粒子ランチャーがただの丸プラ棒みたいな感じなので、少し迫力に欠ける気がします。あまり改造をしない初心者の方でも、ここはキットのパーツにピンバイスで穴を開けたり、同じ径のプラパイプと交換する等をして、精度を上げるとかなり見栄えは変わると思います。
上部には重機動メカおなじみの斑点模様が大きく入っています。
腕や足もディテールがよく入っているので嬉しいポイントです。
脚の付け根の部分は若干ズレているので修正したい点ですが、手首の関節のところにも、小さいですがグルっとディテールが入っていることにお気づきでしょうか?
こういった細部の再現がされているところがアオシマキットの凄いところ。当時のプラモデルだったら再現しないだろうなぁという点まで配慮されています。
個人的に一番唸ったのは、この脚の裏側に入っているスリットです。
設定をかなり再現していて、本来ならもっと浅いモールドだったりするところですが、しっかりと深く整列しているスリットがなんとも見ていて心地よいですね。
足首回りはしっかりと掘り込みをいれてあげるだけでも雰囲気が変わると思うので、丁寧に作りたい部分です。
頭部後ろ側も三角状のディテールが入っております。
ここは別パーツとなっているので、整面処理や彫り直しなどもやりやすいと思います。
腕の関節はスイング機構が備わっており、ボディ内部のキャップが前後に回転し、肩のT字ピンで腕の回転、腕の持ち上げも出来ます。
が、前述したように関節がとても緩く、前後のスイングはほとんど保持できない為、ポリキャップなどに変更したい部分です。
幸いにも内部のキャップ部分を入れ替えるだけで何とかなるかも知れないので(試していないので分かりませんが)、余っているポリキャップなどで試す価値はありますね。
せっかくのスイング機構なので、なるべく活かして完成させたいですよね。「クローアタック」をするなら少しスイングして前に出したいですし。
腕の先端は”格闘クロー”となっており、開閉が可能です。
これも例にもれず緩いので、あまり中途半端な開き方は出来ません。
ジグ・マックで数少ない「表現をつけることが出来る」部位となっているので、ここもしっかりと考えて作り込みたい部分。
ジグ・マックのポージング
それでは少ししかポージングが取れない(バリエーションがない)ですが、ポージングをご覧ください。
ほとんど同じポーズですね(笑)
飛行形態が取れればもう少し違う種類の写真が取れるのですが・・・
そうそう、飛行形態にも出来るので簡単に説明だけしておきます。
ジグ・マックはこの部分で分離が出来るようになっています。
この部分は接着せずに、接続するところに小さなピンがあり、そこに上半身を乗せているというイメージです。
飛行形態にする為には、上半身と下半身を写真のようにし、さらに下半身の円盤を前方にスイングした上で、写真にある小さなパーツを上半身と下半身で繋ぐように接着する必要があります。
つまり、通常形態と飛行形態のどちらかを選んで組み立てるタイプのキットなのです。
これは差し替えが必要であっても、何かしらの対策は考えたいですね。
ちなみに少し前でもお話しましたが、量産機以降のジグ・マックは上半身が分離できる仕様となっています。
こちらの裏側はそれを再現したもので、本来は完全に隠れてしまう部分ですが、しっかりとモールドが入っております。
これは嬉しいですね。
「アオシマ 1/600 ジグ・マック」レビューまとめ
今回のレビューは以上となります。いかがでしたか?何か参考になっていただければ幸いです。
この「ジグ・マック」は、シリーズ初期に発売されたキットなので改良の余地が多いキットではありますが完成度は決して悪くないキットだと感じました。
ジグ・マックは比較的手に入りやすいキットだと思いますが、アディゴやギラン・ドゥなどと違い若干値段は高いことが多いです。
個人的には高くても1個1,000円ぐらいが相場だと思います。
ということで、他にも旧キットのレビューをしていくので、気になってくれた方はぜひブックマーク登録お願いします。
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ということで、次回はこちらのキット。
さて、このパーツはいったい何のキットのパーツでしょうか?
これは結構イジワルしてみました(笑)ぜひ次回のレビューもよろしくお願い致します!
それでは、次回も楽しみにお待ちください~
今回レビューしたキット
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※定価は550円(税込み)です。購入の際の価格にはご注意ください。
あなたも眠ったままの「積みプラ」を組み立ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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