ボークス より発売された「1/100 ザ・バング」の製作代行依頼をお受けしました。
今回は開封~仮組みまでとなります。
と言っても仮組みがある意味出来ていません(笑)
それは記事の後半で・・・。
上級者向けのキット
記事をご覧いただきありがとうございます。
AkidouGreadModelingのAkidou(@Akidou123)です。
今回の代行依頼のキットはコチラ。
ボークスから発売された「1/100 ザ・バング」。
ボークスFSSキットの一番最初に発売されたそうで、もともとはガレージキットだったものがインジェクションキットとして販売されたとのこと。
FSSはずっと気になっている作品ですがまだ触れていませんし、キットもカッコイイものばかり目にしていたので「いつか作ってみたい」と思っていましたが、作るのが大変そうな印象だったので「いつかもっと上手くなってから・・・」と憧れのようなものを抱いていました。
まさか依頼をいただけるとは思っていなかったので「こんな形で触ることになるとは」と驚いております(笑)
いつも依頼を受けた時は事前にキットのレビュー記事や他の方の製作記事などを調査しているのですが、このキット、完成したらやたらとカッコイイのですが、作るだけでも難しいという話ばかりが目に入りました。
もちろんお引き受けした以上は全ての力を注いで作るつもりですが、勉強することも多いと思うのでとても良い経験になりそうですね。
ではさっそく箱です。
1/100 なのでパッケージはガンプラのMGぐらいのサイズはあります。
依頼主様からのご要望で、今回はこちらと同じ立ち姿を固定モデルで作りたいと思います。
可動キットなのですが、そもそもこのキット、シールド(ベイル)が重く関節が負けてしまうということや、自重が難しいという問題を抱えているそうなので、こちらとしても固定の方がまだ助かりますね。
ただ、それでも各部の関節やパーツの補強は必須だと思うので、その辺りも記事にまとめていこうと思っています。
ポリパーツを含めると全部で377パーツあるそうです。
加えて金属線が3本とデカールが付属しています。
成型色は3色ですが、カラーガイドは全部で6色なので、まぁおおまかには色の再現は出来ているという印象です。
パーツ洗浄
ということで、まずはパーツ洗浄です。
中性洗剤で表面を全て洗っていきます。
最近のガンプラとかは必要のない工程だと思いますし、個人的にはヤスリ掛けをするので必要ないかと思っていますが、先人たちの情報を見たところ「やった方が無難」だと判断した為、今回は洗浄しました。
いつもはヤスリ掛けの粉などを落とす為にやるのでパーツがバラバラで大変なのですが、今回はランナーごとだったので思ってたよりも楽でした。
洗浄後は乾燥ブースという名の食器乾燥機で乾燥させて、いざ製作開始です。
製作開始
頭から製作していくのですが、さっそく問題ありです(笑)
このキットは、組み立てる工程でかみ合わせが悪かったりと苦労するポイントが多いとのことですが、いきなりご対面ですね。
紫のパーツ上下で後ろのグレーのパーツを挟むのですが、挟む部分が厚すぎてパーツが合いません。
ということで、いきなりですが後ハメ加工できるようにしました。
塗装した後に差し込んで接着しちゃいます。
接着しなくても取れないぐらいの固定はされるようなので解決です。
頭部はこんな感じになります。
基本的に「接着式」のキットなのですが、今回は「瞬間接着剤」で軽くつけて後でばらせるようにしています。(これが後に悲劇を生みます)
さすが元ガレキというだけあって、先端の鋭さなどもしっかり再現されています。
折れてしまいそうで怖いくらいですが、しっかり注意していきましょう。
頭部後ろにつくスタビライザーです。
これらのパーツに付属の金属線をつけることになります。
金属線は後でつけるので、今はこれで完成です。
ボールジョイントで接続するようです。
作っていて感じたのですが、確かに「ガンプラ」を作っている感覚で挑むととても難しいキットのように感じますが、旧キットを普段作っている僕としては「パーツ数が細かい旧キット」という感じなので、作れなくはないなという感覚でした。
反面、スケールモデルなどに近いと思いますが、可動(人型)モデルということは「人が力を入れて動かす」ということなので、そういう面で見るとやはり「接着の強度」が非常に重要になるキットじゃないかなぁという感じがします。
ここからはテンポよくいきますね。
ここにポリキャップを挟んでパーツを合わせるんですが、この(ヤスリ先端部分)中の凸が干渉しているようなので、削り込んでハマるようにしました。
膝の関節ですが、このような感じのパーツ構造になっていて、虫眼鏡みたいな形状のピンの内部にポリパーツを埋め込んで軸に通すのですが、他の方のブログなんかで「このポリパーツが入らない」というのが多かったです。
ただ、僕が作った時は向きを色々変えてみるとスポっと入る時があったので、もしかするとポリパーツを入れる向きがどちらか決まっているのかも知れません。(あくまで所感ですが)
でもパーツの合いはこんな感じです。
めちゃくちゃ隙間が・・・(笑)
こんなのはこのパーツ以外にも多々見つかるので、プラ板などを詰めて隙間を無くしていく作業も必要ですね。
他にもこのように隙間が開いたり・・・
こちらのピンは太くて入らないので、周囲を若干削ったり・・・
こちらもピンが太い(カカトに当たるパーツ)ので、穴の方を若干広げたり・・・
爪先となるパーツはこのような構成になっているのですが・・・
パーツの位置が合わないのでそのままでは接着出来ず、なんとか調整したら反対側が隙間ガッツリみたいな(笑)
そんなこんなで両脚が完成です。
基本的にはしっかりとした作りにはなっていますが、外装は特に接着パーツが多いので、軽く接着した程度だとちょっとした力の入れ具合でポロポロ取れてしまいます。
それでもやはり評判の良いディテール感などは素晴らしく、この機体を全く知らない僕が作ってても「ここはこうなっているのかぁ!」と思うぐらい情報量が多いです。
そして、下半身が完成しました。
これだけだと自立します。
腰の周囲にあるアーマーも接着な上に接着点が小さいので、持とうとすると「パリッ」と取れてしまいます。
この辺りの構造は凄いですが、接着などをしっかり考えて補強しないと、可動させたい場合は持つところが無くて苦労しそうです。
上半身も完成したところで自立できなくなってしまいました。
ちょうど100均のフィギュアディスプレイスタンドが余ってたので、ここぞとばかりに支えにしています。
腹部なんかは素晴らしいですね。
そして全パーツ組み上がり、いざ完成状態にしようとしたところ・・・
バラバラバラ!と壊滅状態になったので諦めた写真がコチラ(笑)
というのも、腕のジョイント接続のパーツがかなりシビアで、ポリキャップとボールジョイントの径が合ってないのか、苦労してハマってもすぐに飛び出してしまう感じで。
その上パーツがポロリするので、はめ込む時に力を入れて良い箇所がほとんどなく、パーツが落ちてはバラけてを繰り返し、諦めました(笑)
たぶん外装すべてを外しフレームのみでジョイントの接続をすれば苦労なく取り付け出来ると思うのですが、この辺りも修正しながらですね。。。
ちなみに昨今のガンプラなどではありえないような工程として、このような工作が必要です。
こういった工程もこなせるぐらいになったら、根気があればこのキットは完成出来ると思います。
(このM26のピンも径が太くて入らないので修正が必要です(笑))
といった感じで、今回の記事は終了です。
さぁ、これだけの難キットではありますが、完成品はきっとめちゃくちゃカッコ良くなると思う要素ばかりなので、楽しみですね。
一応、ここからはまず外装をすべて外してフレームだけでポージングを決めてしまおうと思います。
そこから外装パーツの接着補強を考えて、各部ディテールの調整、パーツ毎の修正の後、塗装していくといった感じでしょうか。
それでは続けて製作していきま~す。
また適度なところで記事にまとめようと思うので、気になってくれた方はぜひ次回の記事もご覧ください。
ガンプラ以外にもこのようなキャラクターモデルも受け付けておりますので、眠ったままのキットや途中で作るのを諦めたキットなどがあれば、ぜひご相談ください。
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