後ハメ加工のメリット・デメリット
簡単にあげるとこんな感じです。
デメリットの方が多く見えますが、そもそも後ハメ加工は「パーツ毎の塗り分けが楽」ということが主な目的なので、これが最大限のメリットと思っていただいてもいいぐらいです。
他には、合わせ目消しが楽になりそうな場合も、後ハメ加工が役に立ちます。
しかし、初心者にとってはむしろデメリットの方が重要です。
まず1つ目は、関節などを後ハメする場合、下手をすると保持力が緩くなってしまうことがあります。
関節が緩くなると、せっかく後ハメが上手くいっても、武器を持たせたら保持出来なくなるので、かなり困ります。
2つ目は、後ハメ加工をしたパーツを組み込む時、パーツを押し込んで「パチッ」とハメ込むことがよくあるのですが、その力の入れ具合によってはパーツが割れたりすることもあります。
例えば、スミ入れで溶剤が誤って流れこんでしまって、パーツが割れやすくなっていることに気付かず、押し込んだ瞬間に・・・「パキッ」なんてことも(めちゃ凹みますよね)。
3つ目は、組み込む時に左右のパーツを間違ってつけてしまい、「あっ!」と気付いた時にはもう抜けなくなってしまって、無理矢理外したらピンが折れる・・・なんてこともあったり。(ちゃんと見分けが出来るように工夫はしましょう)
と思いますよね?
後ハメ加工は、本当に必要な箇所で上手くやれば、絶大な効果を発揮してくれることは事実です。
それだけ、「塗り分けが楽になる」というメリットは大きいことでもあります。
では、なるべく失敗をせずに後ハメ加工が出来るように、「後ハメ加工前にやっておきたいこと」ってなんでしょうか?
後ハメ加工の時に必ずやっておきたい事
加工する時は必ずシミュレーションを行う
これは必ずやりましょう!
思いつきで加工すると、大変なことになります(←経験談(笑)
僕は後ハメ加工をする前に必ずやるのが、パーツの片面だけで動きを見てシミュレーションをすることです。
例えば、ダボ穴にピンを差し込むパターン(写真)の時、ダボ穴がついている方のパーツを片方だけにします。(肩をばらして写真のような状態にします)
片方だけを見て「パーツをハメ込む時にちゃんとパーツは入りそうか?」「加工をするならどこを削るか?」「他のディテールなどが干渉しないか?」などをチェックします。
そうすると、どこが干渉するのか、ちゃんとパーツは入るのか、どこを加工すればいいのかなどが分かりやすくなります。
加工しようと思った箇所にはマジックで印をつけるなどすると、分かりやすいかも知れません。
一度加工してしまうと元には戻せません。
ですので、慣れてくるまでは事前のシミュレーションをしっかりと行うことをオススメします。
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