まいどおおきに!Akidouです!
今回の記事は、『合わせ目消し』についてです。

ガンプラ作り始めたけど、合わせ目を消してキレイに仕上げたい!
というガンプラ初心者の方に向けた記事です。
『合わせ目消し』とは、ガンプラなどのプラモデルでパーツ同士の繋ぎ目を消してしまうというテクニックです。基本工作の1つになりますが、方法は人それぞれ違います。
今回は、僕が実際に使っている合わせ目消し方法を紹介するので、ぜひ参考にしていただければと思います。
慣れると結構普通に出来てしまうテクニックなので、挑戦してみましょう!
そもそも「合わせ目消し」って必要なの?
「合わせ目消し」って必要かどうか?という疑問に関しては、『目指しているクオリティ』によって左右されます。
目指すクオリティが高いほど、合わせ目消しは『必須』になりますし、自分が満足する仕上がりでいい人にとっては『しなくてもいい』テクニックです。
そもそも『合わせ目消し』とは、プラモデルのパーツ同士を合わせた時に出来る合わせ目を、まるで分割していないかのような面に仕上げることです。ガンプラなどのパッケージ見本なども、合わせ目消しはされています。
リアルのモビルスーツ(架空ではありますが・・・)だと、ガンプラのようにパーツを合わせて作っているのではなく、金属を加工して部位を作っているので、合わせ目にあたる部分は溝がありません。そういった表現の一つとして『合わせ目消し』があるんですね。
最近のガンプラだと、合わせ目が目立たないようなパーツ構成をしていることがほとんどなので、数か所の対処だけで完成度がグッとあがります。
一方で、古いガンプラ(いわゆる旧キット)などは、合わせ目が多く、しかも目立つ為、それらの「合わせ目」を消すことで完成度が段違いにあがります。
それでは、いくつかある『合わせ目消し』の方法はどんな方法があるのでしょうか?
『合わせ目消し』に必要なもの
合わせ目消しに必要なものは、方法によって必要なものが異なります。
方法がいくつかあるので、大きく分けて紹介すると・・・
スチロール樹脂系の接着剤、代表的なのがタミヤの「白ビン」と呼ばれる接着剤。これを合わせ目にたっぷりと塗ることで、パーツ表面が溶け出すことを利用して、接着のついでに合わせ目を消すという方法。
たくさんのハウツー本などで紹介されている、モデラー界の中ではもっともポピュラーな方法のようです。
ハウツー本をまだお持ちでない方は、下記の記事もぜひ参考にしてください。

もちろん、この方法もいいのですが、デメリットとして「時間がかかる」という点があります。しっかりと接着が乾くまで1日程度は置いておく必要があります。(これが結構長い・・・)
僕が普段している「合わせ目消し」は、こちらの『流し込みタイプ接着剤と瞬間接着剤』を使う方法。
パーツの合わせ目に、流し込み系の接着剤を使って接着後、合わせ目に瞬間接着剤を流して固まったら削るというものです。
何故この方法を使っているかというと、瞬間接着剤が乾くまでの時間も早いので、早めの作業が可能です。(硬化スプレーなどを使えばもっと時短になります。)
やり方は後ほど紹介しますね。
こちらも定番の手段「ラッカーパテ」を使う方法です。
ラッカーパテを溶剤で少しだけ溶いて、合わせ目に出来る溝に埋め込むというシンプルな方法です。ただ、パテを使うのでラッカー溶剤のニオイが発生するのが問題です。あと、パテを使うことで塗装が必須になります。
僕は、瞬間接着剤を使った方法で埋めきれなかった箇所などは、たまにラッカーパテで対処します。でも、個人的にはラッカーパテを使った方法が、一番『耐久性(※)』が高いのではないかなぁと感じています。(※耐久性とは、合わせ目処理後の割れや変色などを起こすことを指しています)
合わせ目消しの方法
まず、パーツを合わせます。
今回は、1/144「デュエルガンダム」を使って撮影しています。このキット、安価で販売されたシリーズなので、合わせ目もがっつりとセンターに入っていますね。
その時、しっかりと合わせるのではなく、気持ち隙間を空けておきましょう。
その気持ち空けた隙間に、流し込みタイプの接着剤を流し込みます。オススメは写真にある「タミヤセメント流し込み 速乾タイプ」です。
流し込む方法は簡単で、蓋についているハケに接着剤をある程度含ませた状態で、合わせ目の隙間に「トン」と置くだけ。これだけで隙間に流れ込んでいってくれます。
ただ、一度で全ての隙間に流れ込むわけではないので、間隔的に流し込んでいきましょう。
流した後は、ぐーっとパーツを接着させます。
しばらく置いて接着剤が乾いたら、瞬間接着剤を盛りつけます。
先が細いノズルなどの場合は、直接合わせ目の上に置いていく感じで盛り付けましょう。ノズルが太い場合は、必ず一度別の場所に出して先の細いものにつけてから盛り付けた方が安全です。
瞬間接着剤を盛り付けたら、乾くまで待ちます。(硬化スプレーがあれば更に時短になります)
乾いたら接着剤の部分だけを削っていきます。僕が使っているのは「鉄ヤスリ」です。
瞬間接着剤は意外と固く、ペーパーヤスリなどで削ろうと思ってもなかなか削れない時があります。
僕は「鉄ヤスリ」などで固まった瞬間接着剤を平らになるまで削ってしまい、最後にペーパーヤスリで調整するようにしています。
塗装する場合はあまり気にしなくてもいいですが、無塗装派の場合、パーツにヤスリ掛けするのは避けたいところです。
この方法だと、鉄ヤスリ⇒400番⇒800番⇒1000番と番手を変えていくとキズはほとんど見えなくなってくれるので、最終1200番ぐらいまでかけるといいと思います。
(ちなみに写真の箇所は、鉄ヤスリ⇒400番⇒800番⇒1000番とヤスリをかけた状態です)
以上です。
失敗を恐れずにチャレンジしよう
「合わせ目消し」が出来るようになると、旧キットなどもカッコ良く仕上げることが出来るので、よりガンプラを楽しめます。
ちなみに、合わせ目消しにも「失敗」があります。
それは「隙間が埋まり切っていない」状態のこと。
例えば、前述した方法①のタミヤセメントを使って接着した時、しっかり乾燥する前にヤスリで削った場合、隙間が埋まり切らないことがあります。
小さい隙間なのでなかなか見つけにくいですが、「サーフェイサー」を吹いてやると発見しやすいです。(よくサフ吹きと言われるアレです)
面をすべてグレーに統一してくれるので、隙間やキズがハッキリと見えるようになります。
そういった場合は、ラッカーパテを使って埋めてやるのが楽ですが、瞬間接着剤を隙間の箇所につけてヤスリ掛けをすることでもリカバー出来ます。
要するに「慌てず慎重に」合わせ目消しをすれば、そんなに失敗はありません。
今回ご紹介した、「合わせ目消し」はいろんな方法があるので、色々試してみて自分が一番やりやすい方法で挑戦してみましょう!
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