まいどおおきに!Akidou(@Akidou123)です。
今回は「塗装の順番」について書いていこうと思います。
よく「百聞は一見に如かず」というじゃないですか?今回の検証も、雑誌なんかではよく読んでいたので「そうなんだなぁ」と覚えていましたが、実際はどうなるのか?を試したことはありませんでした。
ということで、「一見してやろうじゃないか」と意気込んだ今回は、「エアブラシで溶剤別の塗料を塗装する順番」についてです。
ガンプラやプラモデルにおいて、塗装に使う塗料には「ラッカー系塗料」「アクリル系塗料」「エナメル系塗料」と、主に3つの溶剤が違う塗料が存在します。
実は、これらの塗料は、塗る順番によっては上手く塗装出来ない場合があります。
今回は、「エアブラシで溶剤別の塗料を塗装する順番」について検証です。
動画も用意しています。現物を見れるので分かりやすいと思いますが、一応記事は「補足」という感じで書いていこうと思います。
筆塗りとエアブラシ塗装による違い
まず、今回は前提として「エアブラシ」を使っていることを先に説明しておきます。
というのも、筆塗りとエアブラシ塗装では上塗りの結果が違うからです。
筆塗りの場合は、塗膜に筆の筆圧がかかってしまうので、下地の溶剤よりも強い溶剤を上から塗った際、下地を侵食してしまい上手く塗ることが出来ません。
対して、エアブラシの場合は、粒子を吹きつけるので塗膜の上に乗せるように上塗りできます。つまり下地よりも強い溶剤の上塗りをする場合でも、吹きつける量や塗料の薄め具合によっては上塗りが出来てしまう場合もあるということです。
筆塗りの場合は、また別の検証を用意しようと思っているのでお待ちください。
検証結果
ということで、いきなりですが検証結果を先に見ておきましょう。
ラッカー系塗装が下地の場合・・・ラッカー、アクリル、エナメル、どの塗料でも重ねることが可能
エナメル系塗装が下地の場合・・・ラッカー、アクリル、エナメル、どの塗料でも重ねることが可能
アクリル系塗装が下地の場合・・・アクリル、エナメルなら重ねることが可能。ラッカーの場合は要注意。
このような結果となりました。
アクリル系の塗料を下地にしたものに、エアブラシでラッカー塗料、エナメル塗料、アクリル塗料を上塗りしました。
一番左の「アクリル(下)⇒ラッカー(上)」を見てもらうとお分かりの通り、塗膜が荒れたようになっています。
これは、強い溶剤であるラッカーがアクリル塗膜の上に乗ったことにより、侵食することで起こっている現象です。
吹き付け直後は問題無く上塗り出来ているように思えても、乾燥している間に徐々に侵食が始まり、乾燥する頃には写真のようになってしまいます。おそらく、薄く吹きつけても「綺麗な塗膜」にはならないと思います。
他にも「ラッカー塗料を下地に」「エナメル塗料を下地に」したものを検証しているので、もし気になった方は動画をご覧ください。
結果としては前述したように、アクリル塗料の上にラッカー塗料を上塗りした時のみ、塗膜が荒れてしまいました。
乾燥後、各塗膜にはマスキングテープを貼って剥がしてと試してみましたが、特に塗膜が弱いという印象は無かったので、基本的にはエアブラシの場合だと重ね塗りが可能ということが検証で分かりました。
エアブラシの重ね塗りのまとめ
かなり完結な内容ですが、いかがだったでしょうか?
ガンプラなどを塗装する方で、1つのキットにラッカー系、アクリル系、エナメル系の塗料を全て使って完成させることは、あまり多くはいないと思います。(基本的にはラッカーが多いと思います)
よくあるのが塗装は「ラッカー系」、スミ入れは「エナメル系」というパターンですね。僕もこのパターンですが、検証からも分かる通り、塗膜が荒れることはありません。
エアブラシ塗装の場合は、こういった点においてもメリットとなるので、もしエアブラシ購入を検討されている方がいれば、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、筆塗りだとこうはいきません(笑)
筆塗りは僕も昔失敗した経験があるので、もっとひどい状態になることは覚えています。
筆塗りの場合の検証はまた別で用意しているので、気になった方はそちらもチェックしてみてください。
ということで、今回はここまでです。
気になることは実際にやってみて、検証動画としてアップしていこうと思うので、良ければチャンネル登録もよろしくお願い致します。コメントなどで質問等もお気軽にどうぞ。
それではまた~
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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