まいどおおきに!Akidou(@Akidou123)です!
1/60 ブロッケンレイバーの製作記、その3となる今回は、サフ~ウェザリング~完成となります。最後までごゆっくりどうぞ~^^
キットのレビューは下記記事をご覧ください。
ラバーパーツを塗装する
今回のテーマは「メリハリをつけてキレイに作る」ということで(詳しくはその1をご覧ください)、ラバーパーツもそのまま使うのではなく、塗装します。
って言ってもラバーパーツって塗装できるの?と思う方も多いと思いますが、まったく出来ないというわけではありません。
それを可能にするのがこの「Mr.プライマーサーフェイサー」。
瓶タイプのこちらは、希釈してエアブラシで使用するものですが、エアブラシを持っていないという方はスプレー缶タイプもあるので、そちらを使うと可能です。
あらかじめラバーパーツは中性洗剤を使って表面を洗い、水分を乾燥させてます。
「Mr.レベリングうすめ液」で希釈したら、あとはいつも通りサーフェイサーの感覚で吹きつけるだけです。
プライマーとは、通常の塗料が乗りにくい下地(エッチングパーツや金属など)に対して使うことで、塗料を乗せやすくしてくれる、いわば「つなぎ」の効果があるんです。
ただ、今回は軟質のラバーパーツということなので、最終的に動かしたら剥がれるんじゃないかな?と心配ではありました(過去にやった時は意外と大丈夫だったと記憶してます)。
結果として、ラバーパーツ単体をくしゅくしゅと揉むと、剥がれそうな感じはありましたが、しつこく続けない限りは剥がれないっぽかったので、成功です。キットの可動ぐらいなら問題はなさそうです。(ただし経年劣化による剥がれはあり得そうですが・・・)
プライマーが乾燥したら、その上に「グレー」を塗装していきます。
今回使ったのは「Mr.Color クールホワイト + ウィノーブラック」で調色したグレーで、以前境界戦機の作品を作った時に調色に失敗した塗料を使っています(笑)
調色の時に「あー、もうこれ以上はどうしようもないな」という失敗があったとしても、使えそうな色なら置いておくと、他の作品の時に意外と使えることがあるので捨てずに残しておくのもいいと思います^^
全体を塗装して、乾燥させたら保護の為にクリアーを吹いて乾燥させます。
本体を塗装する
乾燥待ちの間は、本体の塗装に移ります。
各パーツはあらかじめ、黒サフを吹いています。今回のブロッケンレイバーは重厚感のある仕上がりにしたかったので、いわゆる「黒立ち上げ」で塗装していこうと思います。
直接本体色を塗り重ねる方法もいいのですが、今回はまず白のグラデーションを作ってから本体色を上塗りすることにしました。ということで、薄めに希釈した白をエアブラシでグラデーション塗装していきます。
グラデーション塗装する際は、面の中心から徐々に外側(エッジ側)に向かって吹いていくのですが、黒立ち上げの場合、最初の吹きつけは必ず発色しません。むしろ「あれ?吹いたよね?」ぐらいの色しか乗りませんが、それでOKです。
基本的に「塗り重ねることによる発色」となるので、初手はうっすらと、徐々に色がはっきりしてくる感じになります。
各パーツを1周するぐらいで最初のパーツの塗装は乾いているので、2周目となります。
塗料の濃度は、通常の塗装よりも薄くしましょう。圧を少し下げて、いつもより少し近い距離で狭い範囲を常にくるくる動かすような感じで吹くイメージでやると上手くいくと思います。
だいたい3~4周ぐらい塗り重ねるとハッキリとしたグラデーションになってくると思うので、そこで終了です。最後はパーツから少しハンドピースの距離を離し、遠くからふわっと吹くイメージで全体をコーティングするように吹きます。そうすることで、残した黒の部分と馴染んでくれます。
乾燥したら、次は本体色を吹きつけていきます。
今回調色した本体色は、以前「夜間迷彩ジョウガン」でも使用したMr.Colorの「ブルーFS15050」ブルーエンジェルスカラーに黒を少量足した、暗めのブルーです。
これを希釈したものを全体に吹きつけていくのですが、しっかりと塗ってしまうのではなく、下地のグラデーションを残しながら吹くイメージで吹いていきます。ちょうど写真ぐらいの感じを1周目、そこから徐々に重ねていく感じです。
塗装結果は完成時の画像でご確認ください^^
ラバーパーツをウェザリング
ラバーパーツのクリアーが乾いたので、ウェザリングをしたいと思います。
塗装だけだとのっぺりとした感じなので、メリハリをつける為にも全体をウォッシングして、拭き取った後に「TAMIYA ウェザリングマスター A」のマッド(泥)を使ってウェザリングします。
なんだかぎらついていて気持ち悪く見えますが(笑)、ここに最後つや消しクリアーを吹くので落ち着いてくれると思います。あまり見えない部分なのでちょっと強めぐらいがちょうどいいかなぁと。
今回の失敗例
今回、久しぶりにやったことない事に挑戦しました。見事に失敗したのでその内容を(笑)
組立説明書のイラストにあるように、この腰の部分のウィンカーライトを立体的に表現できないかと思い、色々と調べてみましたが、結局わからず仕舞いでした。
車の場合、このライトって、たぶん外装のクリアーカバーの構造で縦筋に縞模様が入っているんだと思いますが、それを塗装で再現できないかと考えたわけです。
こんな感じで、縦に細かい隙間をつくりマスキングをしてみました。下地はシルバーで塗装していて、この上にシルバー+黒で少し暗くした色を塗り、マスキングを外して全体にクリアーオレンジを吹くと、ライン状に色が変わるんじゃないかと・・・
・・・なんじゃこれ?(笑)
なんか思ってたのと違う感じになりました。ということで、塗装を落として下地からやり直しました。カーモデルなどを作っている方で、もしこの表現方法をご存じの方がいらっしゃったらぜひ教えてください^^;
普通に下地シルバーにクリアーオレンジとしました。今回はここも含めてつや消しクリアーで仕上げるので光沢感は無くなりますが、一応これで。
周囲がはみ出てますが、ここは段落ちのところをブラックで塗るので問題ありません。
腰部中央の「SEE」シャフトエンタープライズのマークが入る箇所は、文字を書こうか迷ったのですが、小さすぎて上手く書けない気がしたのでシールに頼ろうと思います。
シールの黄色に近い色の「ガンダムカラーMSイエロー」をベタ塗りし、その上にシャフトマークを貼りました。
この後、ボディの何か所かに水転写デカールを貼って、ドライブラシや、ススや錆などのウェザリングを施し、つや消しトップコートを吹きかけて完成です。
ブロッケンは原作でもマーキングなどは無いので、最低限の少ないコーションマークだけを使いました。
ということで、完成しました^^
BANDAI 1/60 ブロッケンレイバー完成
BANDAI 1/60 ブロッケンレイバーの完成です。
とてもいいキットなので、あまり手を加えなくてもカッコ良く仕上がってくれました^^
今回のテーマは「メリハリをつける」ということでしたが、結構メリハリがついたかと思います。
胸などの凹凸は一体成型に見えないように周囲を彫り直しましたが、その効果も出ていると思いますし、膝のスリットも開口したことで存在感が増しました。
あと、チラ見する脇腹下の新規追加スリットもいい味が出ています^^
こうやって見ると、先ほど気持ち悪かったラバーパーツも違和感が無いと思います。
汚しもあまり大袈裟にせず、あくまで自然な経年劣化をイメージしたので、目立たない程度にしています。
この程度のアクションポーズなら取ることは可能ですが、元々のキットの形状的に手首の向きがどうしても決まらないのは仕方ありませんね(笑)
ブロッケンは、戦闘経験が無い為にOSの性能がイングラムより劣りますが、装甲とパワーはイングラムを上回る性能を誇ります(内海曰く)。
やはりイメージとしてはこのように、拳でイングラムに殴りかかるパワータイプの印象です。
写真では少し分かり辛いですが、若干のグラデーションのおかげで重厚感は表現出来たのではないでしょうか。
ちなみに、コミック原作のブロッケンは写真のようなコミカルな動きをするシーンが多々あります。(なんだったら額から汗が出たりもします)
この写真は、操作が上手くいかず、坂道を走り降りるシーンの再現で、手はぐるぐるぶん回しているという脳内イメージでご覧いただけると良いかと(笑)
というか、この状態でバランスを保てたことに驚きましたが。
以上で、1/60 ブロッケンレイバーの製作を終了したいと思います。
後日、ギャラリーにも追加する予定なので、まだ公開していない写真などはそちらをご覧ください。
こちらもメルカリで出品を予定していますが、旧キットでブロッケンであまり手も加えていないことから値段をどれくらいにするか少し悩んでいます。欲しい方がいるのかどうか・・・
次回制作するのは、またもや旧キットの「1/72 ダンバイン」を予定しています。こちらは先にレビューを進めてからになるので、開始するのは少し先になると思いますが、気になっていただけたらぜひ次回もご覧ください^^
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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