まいどおおきに!Akidou(@Akidou123)です
今回は「1/144 ガンダムの比較をしてみよう」ということで、先日までに配信した下記3つのガンダム。
- HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム (リヴァイブ版)
- HGUC 1/144 ガンプラスターターセット(以下SS版) ガンダム vs 量産型ザク
- HGUC 1/144 ガンプラスターターセットVol.2(以下SS2版) ガンダム + ガンダムマーカーセット
これらのガンダムを並べて比較したいと思います。
例えば、「初めてガンプラを作ってみたいけど、どれもガンダムが付いているし、どれがいいとかあるのかな?」とか「ガンダムって種類が多いけど、どれ買っても同じなのかな?」という疑問が解決出来ればいいなぁと思います。
この3種類のガンダムの違い
まずは結論からお話しましょう。
これら3種類のガンダム、全てまったく違います。
これから紹介する画像も一緒に見てもらうと分かりやすいと思いますので、ゆっくり読んでもらえると嬉しいです^^
↑動画でもご覧いただけます^^
ちなみに、SS版のガンダムは旧HGUC(No.21)と同一キット、SS2版はVer.G30thという30周年記念に発売されたモデルと同一キットになります。
全体を比較してみよう
まずは全体像を見比べてみます。
並べ方が上手く並べられていない画像もこの先ありますが、ご了承ください。
基本的に左から、SS版、SS2版、リヴァイブ版の順番に並べていきます。
やはりSS版は近年のガンダムに比べると、脚も太く、胴体も真っすぐなマッシブ体系です。
一方で、リヴァイブ版はスリムな印象ですね。(最近はこのシルエットの方が人気ということです)
SS2版は、ちょうど間と言うか、マッシブからスリムに変化していく過程を感じます。
こちらは後ろ姿です。
面白いのは各部の関節の進化。
SS版の肘の関節を見ると、前腕部の形状がSS2版・リヴァイブ版と比べて関節を覆うような形状になっています。
一方で、SS2版からは関節の可動域の確保のために、自然と前腕部の形状も変わっていっています。
膝の関節も、SS版→SS2版→リヴァイブ版にかけて、細くなっていっています。
特にSS2版・リヴァイブ版においては、関節がしっかりとした二重関節に変化することで、可動域を大幅に向上している点も面白いところですね。
バックパックは、SS2版だけディテールが違っていますが、SS版とリヴァイブ版は実はほぼ同じ形状です。
リヴァイブ版はバーニアの縁が薄くなっています。
並べてみると意外と違う点が多いことが良く分かります。
それでは、細部を見ていきましょう。
まずは頭部の違いから
ガンダムの顔って全部一緒じゃないの?と思ってた方、こんなに違うんですよ(笑)
基本的に、SS版→SS2版→リヴァイブ版と顔がどんどん小顔になっていってます。
他にもフェイス部分のスリット形状が違ったり、顎の赤い部分の長さが短くなっていたりと、面白いですね。
SS2版はどことなく「MkII」にも似ています。
側面から見た写真です。
明らかに頭部が小さくなっていってるのが分かります。
注目したいポイントは、おでこにある「ひさし」の部分。
SS版は前方に長く突出していますが、SS2版はすこし短く、リヴァイブ版はかなり短くなっています。
これは正面から見た時の顔の印象に関係していて、ひさしが長いと少し強面と言うか、目が隠れるのでクールな印象です。
逆に短いと目がオープンなので、ハッキリとした顔立ちになります。(正面の写真を見てもらうと違いが分かりますね)
頭部後ろからです。
大きさが違うぐらいでほとんど形状が同じですが、首元の凹みだったり、後部カメラの形状がSS版だと正方形なのが、SS2版・リヴァイブ版だと台形になっています。
胴体の違いについて
胴体部分も大きく異なるのが分かります。
まず胴幅がSS版は明らかに広く、シルエットも肩から腰にかけてほぼストレートに落ちています。
SS2版・リヴァイブ版の胴幅は狭くなっており、腰に「くびれ」があるので、シルエットが細く見えます。
胸の黄色のダクトも、SS版では胸の(青い)パーツよりも出ていますが、SS2版・リヴァイブ版は内側に入り込んでいます。
あと、大きく異なるのが肩の接続ジョイントです。
SS版は胴体から突出したピンに腕を差し込むタイプですが、SS2版以降はボールジョイントによる受けタイプに変更されています。
また、そのジョイントもSS版・SS2版では前後にスイングするようになっていますが、リヴァイブ版は上下にスイングする造りになっています。
この上下にスイングする構造のおかげで、リヴァイブ版ではスムーズな「ラストシューティング」ポーズが取れるんですね。
最後に、腰の赤いパーツですが、SS版は前後のスナップフィットで構成されていますが、SS2版とリヴァイブ版は、腰の上下分割がされていて、中に関節が仕込まれています。
これにより前方への屈み姿勢が出来るのですが、リヴァイブ版の方がより大きく可動出来るので、画像のように前傾にすることも可能です。
形状の変化だけでなく、可動の進化も感じられる比較ですね。
腕に違いはあるのでしょうか?
腕は大きく進化を感じるポイントです。
まず、可動域の大きな違いは写真をご覧いただくとお分かりだと思います。
その違いの差は、やはり関節の進化にあります。
SS版・SS2版は一重関節ですが、リヴァイブ版は二重関節に変更されています。
肘にある丸い一文字の部分(「車両通行止め」マークみたいなやつ)を見てみましょう。
SS版とSS2版は前腕に一体化されていて、ちょうどこの内側にポリキャップが設置されています。
一方リヴァイブ版は、前腕ではなく関節パーツに差し込むように変更されています。
つまり、前腕のポリキャップ設置位置がもっと内部になったという事ですね。
そうすることで、二重関節が難しくなくなったということでしょう。
個人的には「ガンプラの進化は関節の進化でもある」と思っています。
面白いですね、変化の違いを見るのって^^
肩パーツも大きく違っています。
まずSS版の肩を見てみると、立方体に近い形状で非常に簡素な造りになっています。(まぁ原作に一番近いんですけどね)
しかし、一体成型なので合わせ目などはありません。
続いてSS2版ですが、段落ちに合わせて合わせ目がくるように設計されていて、ほとんど目立ちません。
また、それぞれの角が落とされているので、全体的なシルエットが柔らかくなっているのが分かります。
こちらはリヴァイブ版の肩パーツ。
SS2版の形状に近い印象ですが、一度複雑化したものを簡素化したようなシンプルさを感じます。
また、肩上面の段落ち形状が、SS2版とリヴァイブ版では違うことにお気づきでしょうか?
小さな違いが多いですが、これらが全体の印象を変えると思うと、とても興味深い変更点ですね。
腰も大きく違います
腰パーツも細かい点で違います。
例えば黄色のパーツ(ヘリウムコア)もSS版→リヴァイブ版とかけて小さくなっていますし、形状も少し変わっています。
また、股間ブロックも徐々に短くなっています。
横から見るとサイドアーマーの形状も全く違います。
SS版は隙間なく配置されていて、設定画の印象に一番ちかいですが、SS2版・リヴァイブ版は可動やデザインは良いものの、隙間が目立ってしまいます。
また、腰の接続ジョイントもSS版は長いですがSS2版・リヴァイブ版は短くなっています。
脚の違いも見てみよう
脚は全体的に見ると大きな変更はありませんが、細部を見ると色々と違います。
まず、こちらも腕同様、関節パーツが進化しています。(もちろん二重可動)
また、脚の付け根ですがSS版は回転軸がありません。
SS2版とリヴァイブ版は脚の付け根に回転軸が設けられています。
足の、いわゆる「スリッパ」と呼ばれる部分も、わずかに形状が違います。
SS版とリヴァイブ版は薄い形状ですが、SS2版は若干だけ分厚く見えますね。(カカト部分の形状が違います)
前側のちょっと斜めになっている部分がSS2版だとほんの少ししかありませんが、リヴァイブ版は広く作られています。
もしかすると、足を前側に傾ける時もスムーズに接地できるように作られているのかも?
足裏も見てみると、SS版がいかに足の大きいガンプラかお分かりですね(笑)
実は中心のバーニアのディテールも、SS版が一番カッコイイ気はします。(SS2版は残念ですね)
また、リヴァイブ版は足底が一体成型の為か、肉抜き穴が目立ちます。
シールドの違いを見てみます
ガンダムと言えば、このシールドですが、並べて初めて分かるこの違い(笑)
SS版は全体的に広い形状をしていますが、SS2版・リヴァイブ版は上下の横幅が絞られているので、ひし形に近い形状をしています。
また、周囲の白い枠もSS版は厚いので、シールドが分厚く見えますが、SS2版・リヴァイブ版は薄いので全体が薄く見える効果があります。
シールド裏はどれもディテールが細かく、それぞれがよく仕上がっていると思います。
シールド中心の基部は、いずれも形状、仕組みが違っていて、腕に取り付ける方法もそれぞれ違います。
SS版は、中心のピンを腕に差しますが、グリップは手に持ちません。その代わり、グリップを手に持たせることで別の持ち方をすることも可能です。
SS2版は中心のピンを半回転させて、腕とバックパックに取り付ける2種類のピンを変更できます。が、グリップはそもそもついていません。
リヴァイブ版は、中心のピンを腕に取り付けつつグリップをハンドパーツに持たせることが可能です。しかしSS版のように、グリップだけを持って構えることは出来ません。
それぞれ一長一短あるシールドですが、みなさんはどの形状のシールドが好きですか?
ビームライフルとバズーカも見てみよう
ビームライフルは、まず本体そのものの全長が違います。
SS版は短く、SS2版・リヴァイブ版は長くなっています。
射出口の大きさも全く違いますね。
ターゲットサイトもSS2版以降は色分けされています。
あと、フォアグリップと呼ばれるターゲットサイトのちょうど下側にあるグリップ、こちらも大きく形状が異なります。
そして、実は原作に一番近いのはSS2版の太いフォアグリップなんですね。
ただ、付属のハンドパーツでは掴むことが出来ません。(そもそもSS2版は左手の持ち手が付属していませんが・・・(笑))
リヴァイブ版ではハンドパーツに収まるような形状に変更されています。
バズーカの違いです。
こう並べると、SS版は小さいですね(笑)短いというか細いというか・・・
やっぱりバズーカの大きな違いはグリップにあります。
SS版・SS2版のグリップは固定式なのに対し、リヴァイブ版は若干の可動軸を設けています。(写真のグリップに少し角度がついているのが分かりますか?)
これにより、バズーカを構えた時に自然な手首の位置をキープすることが出来ます。
こう並べると、バズーカはリヴァイブ版が一番カッコイイ気はします。
ビームサーベルはどれもが違う形状なので今回は割愛いたします。
簡単に書くと、SS版は太く短いクリアーパーツ、SS2版はちょっと細く長くなったプラパーツ、リヴァイブ版は細く長くなったクリアーパーツ、といったところです。
まとめ
以上、1/144 ガンダム3体の比較でした。
最後は、それぞれを同じようになるポージングにして並べてみました。
もうこの画像が全てをまとめてくれています(笑)
ただ、SS版は可動範囲こそ少ないものの、そのシルエットそのものがTV版ガンダムに近いので、私と同じ30代後半~の方なら「この中だと一番ガンダムっぽいのはSS版だろ!」って思う人も多いです。
一方で、若者はそもそもリヴァイブ版に近いシルエットのガンダムを目にすることが多いので、当然、カッコイイガンダムと言えば「リヴァイブ版でしょ?他のガンダムってちょっと違うくね?」ってなると思います。
どれもガンダムです(笑)
どのガンダムを組み立てて、どう塗装して、どう仕上げるか。
逆に、こんなガンダムを作りたいから購入するのは、あの「ガンダム」。
というように、それぞれの特徴を知っていると、購入するガンダムも変わってくるので、みなさんも色々想像してみてください(笑)
てなわけで、結構違いが見れた、リヴァイブ版・スターターセット版・スターターセットVer.2版のガンダムでした。
次回ですが、実はもう既に比較用のキットも購入しており、準備は出来ています。
次は・・・
これらの比較もしてみたいと思いますので、気になる方はぜひご覧ください。
それでは~
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