そんな積みプラを一つ一つ崩していきます・・・。
積みプラ消化を兼ねてキットの紹介をしていく旧キットプラモデルレビュー記事。
今回は「バンダイ」から発売された、アニメ「重戦機エルガイム」に登場する「1/144 エルガイムMkI」です。
1984年に放送された「重戦機エルガイム」に登場する最初の主役機が「エルガイム」です。
「Mk.1」と記載がありますが、これは後についたものだそうで、アニメやゲームでは「エルガイム」のみで通っています。
ヘビーメタル(以下HM)という呼称の人型ロボットで「ムーバル・フレーム」という内部フレームに外装パーツを組み込む構造という概念が採用されており、これは後に「Zガンダム」にも採用されているのは有名な話。(Zガンダムでは「ムーバブル・フレーム」)
エルガイムシリーズのNo.1のキットですが、はたして完成度はどうなのでしょうか?
それでは作っていきましょう。ぜひ最後までご覧ください!
↓動画でもご覧いただけます。
キットの内容だけを見たい方は、目次の『エルガイム キット内容説明』からご覧ください。
「エルガイム」について
「エルガイム」は、アニメ「重戦機エルガイム」に登場した最初の主役ロボットです。
ペンタゴナワールド(世界)においてHMの技術はロストテクノロジーであり、現存するもののほとんどがオリジナルを元にしたレプリカのようなもの。
数あるHMの中でも「オリジナルまたはオリジナルに近い性能」とされるHMは「A級HM」、一般的な性能のHMは「B級HM」と扱われています。
このエルガイムは、主人公「ダバ・マイロード」の一族「ヤーマン族」に伝わるA級HMでオリジナルHM「ガイラム」をもとに作られたもの。
量産機でもない見た目であるエルガイムは、劇中でもかなり目立つHMであり、反乱軍の象徴的な扱いでした。
ちなみに劇中でオリジナルHMとして登場しているのは「ガイラム」とポセイダル軍にある「オージ」だけ。(「オージェ」はこのオージをオリジナルとして作られたレプリカです)
武器にセイバーやSマイン、パワーランチャーなどを装備し、遠近どちらも対応できる性能を持っていましたが、無難であるが故に特徴が無い機体という印象もあります。
物語後半でエルガイムMkIIに乗り換えた後はヒロインの「アム」が搭乗していました。
特徴的な脚部の装甲可動や各部関節駆動から覗く配線などはどのように表現されているのか?完成度はどうなのでしょうか?気になるキットの説明に行きましょう。
「エルガイム」キット内容説明
箱横のイラストイメージです。
ランナーは全部で4枚、パーツ数は全部で134パーツ。
ではパーツ構成を見てみましょう。
各ランナー紹介
各ランナーです。
白とグレーの2色となっており、組み立てには接着剤を必要としています。
なお後述しますが、いくつかのパーツは余剰パーツとなります。
設定のエルガイムもほとんど白のイメージですが、実際はグレーパーツのほとんどが「茶色」なのが設定カラーですので、再現しようと思うと塗装が必須となります。
ビニールチューブが計3本ついていて、細、中、太と分かれています。
各関節部の駆動パイプを再現する為に使うパーツで、説明書に記載がある長さをナイフなどで切りとって使用します。
説明書に定規となる目盛りが記載されているので上手く使いましょう!
素組み完成
ということで、素組み完成です。
上半身がすこし傾いていますが、これは腰のジョイントが自重を支えきれないことが理由で、シールドを持っている分重い左側に傾いてしまっています(笑)
合わせ目は基本的なモナカ合わせで、全てセンターに分割ラインが入ります。
が、脚などの一部のパーツは合わせ目が段落ちモールドになっているので、少しだけ合わせ目消しは楽だと思います。
スタイルも悪くないのですが・・・たぶん「頭がデカい」んでしょうね。ちょっと違和感はあります。
各部のバランスはそこまで悪くありません。
シールドはグレー一色なので設定を再現するには塗り分けが必要です。
脚の形状などもよく再現されていて、ストレート組みでもしっかりと塗装してあげれば全然悪くない完成品になる気がします。
やはりこのキットの残念なポイントは頭がデカいところでしょうか。
写真で見るとかなり顔のバランスの悪さが目立ってしまいます。
つま先は地面に対して平行になるように回転軸が設けられているので、接地性はかなり高いです。
二の腕も設定画と比べると若干太く感じるので、気になる方は幅詰めなどしたいポイントですね。
膝関節の後ろ側にある太いチューブのパイプですが、個人的に今回作るうえでかなり苦労した点です。
結構無理してパーツに挟み込んでいる印象なので、改造できる方ならこのパイプ周りの取り付けは考えたいところ。
ランダムスレートの開閉ギミックはついておらず、閉じた状態のパーツと開いた状態のパーツの選択式となっています。
閉じた状態が写真の状態ですが、開いた状態だと内部のフレーム機構につかうパーツがたくさん余ります。
これが前述した余剰パーツが多くなるということに繋がるわけですね。
ランドブースターも細かいディテールがしっかりと再現されていて、インテークの上下可動はしないですが両翼の可動は180度回転することが可能です。
ここも設定を再現するには白と茶色の塗り分けが必要。
パワーランチャーは腕に取り付けることが可能で、設定通り腰部へのエネルギーパイプの接続が可能となっています。
また、パワーランチャーは合計2門入っていて、どちらも外してシールド(バインダー)裏に接続することが可能になっています。
構えて見るとこんな感じ。
腕に取り付ける部分とは別に回転できます。
パワーランチャー側のケーブル接続がよく外れてしまうので、装備固定で作るなら接着してしまいましょう。
バインダーの内側には「Sマイン」も見えます。
この辺はチラ見する部分としても見栄えが良いポイント。
しかも取り外そうと思えば取り外せます。
腕にはセイバーが収納されていて、取り出すことも可能です。
ただ、腕内部のフレームは再現されていないので、見た目としては少し寂しい感じは否めません。
足の裏側は前側にディテールが入っています。
後ろ側の爪先2つは肉抜きされています。
ディテールも合わせ目が入っているの処理が大変ですが、どうせなら思い切って自作のディテール板を作って貼り合わせてしまいたいですね。
前述したように足の前後の中心に回転軸が備わっているので、このように接地性が高いのはこのキットの良い所。
脚そのものは結構開脚しますが、つま先の回転が(写真をよく見ると分かると思いますが)アンクルガードの左右と干渉する部分までしか可動しないので、接地性を優先するとどうしても開脚が少ししか出来ないのが残念。
それでも当時のプラモデルでこの回転軸を実現できているのは凄いと思います。
(最近のガンプラや境界戦機なども同様の可動が採用されてること多いですからね)
1枚目がランダムスレート展開用のパーツです。
ちゃんと内部が見えても違和感がないように、内部フレームパーツも用意されていて、各シリンダーなどもしっかりと再現されています。
ただ展開した場合、外装パーツがグレーになってしまうので、塗装しないとエルガイムの色にはなりません。
2枚目は付属のハンドパーツとランサーとハンドランチャーかな?
一応設定では「セイバー」「ランサー」「ハンドランチャー」の3種類いずれかを腕部に内蔵できるらしいので、これらがパーツとして用意されているということでしょう。
ちなみに手に持たせる時は要接着ですのでご注意を。
3枚目はもう1門のパワーランチャーです。
ちゃんとケーブルも付いています。
両腕にパワーランチャーをつけた「ダブルパワーランチャー」も再現できるので、その辺りはプラモデルならではの楽しみ方という感じがしますね。
キット自体は悪くないのですが、カッコ良く仕上げるにはそれなりのテクニックを必要とするキットだと思います。
「バンダイ 1/144 エルガイム」レビューまとめ
今回のレビューは以上となります。いかがでしたか?何か参考になっていただければ幸いです。
この「エルガイム」は、頭が少し大きかったり問題点が多いシリーズ最初のキットですが、出来としてはそれほど悪くなく、でもイメージしているエルガイムに近づけるにはテクニックを要するキットだと感じました。
正直、カッコイイエルガイムが欲しい!という方は、比較的最近発売された「HGエルガイム」を購入される方が良いと思います。
他にも、旧キットの積みプラがたくさんあるので、順番にレビューしていこうと思います。気になってくれた方はぜひブックマーク登録お願いします。出来ればYouTubeチャンネルも登録していただけると嬉しいです。
次回のキットクイズですが、少しの間お休みします。
というのも、次回からは完成品まで仕上げた上でレビューする方向性に変更するので、記事の内容もどうしようか考えているからです。
まぁ「素組みレビュー」ではなく「完成品レビュー」ということになりそうですね。
ぜひ次回のレビューもよろしくお願い致します!
それでは、次回も楽しみにお待ちください~
今回レビューしたキット
↑キットの画像をタップして「駿河屋」で在庫をチェックしてみよう!
※定価は当時価格で660円(税込み)です。
あなたも眠ったままの「積みプラ」を組み立ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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