そんな積みプラを一つ一つ崩していきます・・・。
積みプラ消化を兼ねてキットの紹介をしていく旧キットプラモデルレビュー記事。
今回は「BANDAI」から発売された「1/72 オーラバトラー ビルバイン」です。
放送当時の1983年頃に発売されたキットで、「聖戦士ダンバイン」に登場した後期主役メカですね。
ウィンキー時代のスパロボでもお世話になった人は多いのではないでしょうか?
それではレビュー記事、始めます。
キットの内容だけを見たい方は目次の『ビルバイン内容説明』からご覧ください~。
「聖戦士ダンバイン」と「ビルバイン」について
富野監督の作品として、「機動戦士ガンダム」の後に放送されたSFファンタジーアニメ。
海と陸のはざまに存在するという異世界「バイストン・ウェル」を舞台にした物語で、登場するメカのほとんどが昆虫をモチーフにしたビジュアルの為、異質なロボットという印象が強い本作。
異世界ということもあり、エネルギー源となるのは「オーラ力(おーらちから)」と呼ばれるエネルギーです。
主人公である「ショウ・ザマ」を始め、登場するパイロットのほとんどが「地球から召喚された地球人(作中では「地上人(ちじょうびと)」と呼ばれる)」という点で、様々な国籍のキャラクターが登場します。
この召喚された地上人は、オーラ力が強い者が多く、中には自信のオーラ力に飲み込まれて暴走してしまう者もいるほど。
こういった地上人をバイストン・ウェルでは「聖戦士」と呼んでいます。
地上人『ショット・ウェポン』の協力の元、オーラマシンの開発に成功した『ドレイク・ルフト』は、その兵器を用いてバイストン・ウェルの統一を目論んでいましたが、ナの国の女王『シーラ・ラパーナ』率いる主人公『ショウ・ザマ』達は、その野望を阻止しようと戦います。
しかし、前半はバイストン・ウェルを舞台に物語が進みますが、後半は「地上(我々のいる現実世界)」に移ることになります。
そして、地上ではそのオーラ力は何倍にも強くなり、ドレイク達は巨大な力を持って全てを我が物にしようと、更に戦火を拡げます。
やがて、争いは地上の世界各国を巻き込んだ全面戦争へと発展します。
主人公である『ショウ・ザマ』はオーラバトラー「ビルバイン」を駆り、ドレイク達の野望を止める為、地上で戦うのでした。
とまぁ、おおまかに言うとこんなお話です。
ラストの展開は賛否ありますが、個人的には最後の最後まで楽しく観ることが出来た作品で、面白かったですね。
さて、ビルバインですが、ナの国で開発された最新のオーラバトラーということで、唯一の可変式オーラバトラーです。
武装も、「オーラソード」「オーラソードライフル」「オーラキャノン」「ワイヤークロー」と充実しています。
今回のキットには一応全て付属(ワイヤークローは固定式)するので、その辺は悪くないですね。
しかし、可変形態である「ウイング・キャリバー」には変形できません。
まぁその辺は仕方ありませんね。(なんせ価格も600円ぐらいですからね(笑))
作中では中盤頃から登場し、最終決戦では「夜間迷彩」カラーに塗られるという、割と主役機では珍しい「カラーリング変更」がされる機体。
かつて「スパロボF」などでは、単機で敵陣に突っ込んでも避けて当ててくれる回避攻撃タイプでしたが、そもそもオーラバトラーは他ロボット作品の中でもサイズが小さく、このビルバインでも約8.8m(作中では8.8メットという単位)しかありません。
PS2ソフト「Another Century Episode」シリーズでは、リアルサイズでアクションが楽しめる為、「α・アジール」(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア登場)にビルバインで挑むことが出来ちゃいます。(めっちゃ面白かったシリーズです)
上記あたりのゲームは、オーラバトラーのサイズ特性が活かされたゲームでしたね。
そんな旧キット 1/72 ビルバインは一体どんな感じなのでしょうか?
気になるキットの説明に行きましょう。
「ビルバイン」内容説明
「聖戦士ダンバイン」に登場した主役機「ビルバイン」をBANDAIが1/72スケールで再現したプラモデル。
今回購入したのは、最近再販されたキットです。青いバンダイマークが目印ですね。今でも旧キットを当時の価格で定期的に再販してくれるバンダイさんに感謝です。出来ればヘビーメタルとメタルアーマーとSPTと・・・あれもこれも再販お願いします(笑)
やはり旧キットという雰囲気は否めませんが、ところどころ「頑張ってるなぁ~」と思うディテールもあります。
ではどんなパーツ構成なのでしょうか?ランナー毎に見てみましょう。
各ランナー紹介
この頃のランナーは「A」とか「B」とかランナー構成の区分けはなく、全て連番でした。
ということで、こちらは「パーツNo.1~36」までのランナーです。
胴体、頭部、腕、脚など、全体的に白い成型色にあたる部分が集まっています。
旧キットの何が難しいって、どこからどこがゲートなのか分からないパーツが混じっていることです(笑)
「ん?ここは切っていいのか?残さないとダメなのか?」っていう微妙な突起があったりします。
組立説明書に書かれたイラストをよーく見ると、切るべきかどうかが判断つくと思うので、それまでは基本「残す」ことをオススメします。
赤い成型色の「パーツNo.37~76」のランナーです。
主に外装の赤い部分、爪や肩、オーラコンバーター(羽根が生えてるバックパック)などに使用されます。
写真の中央下にあるパーツ群は、切り取り時に注意したいところ。
ニッパーで「パチッ」と切った瞬間に、どこかへ飛んでいく可能性が非常に高いです。
指を添えるなり箱の内側に向けて切るなり、対策をしましょうね。
グレー成型色の「パーツNo.76~100」のランナーです。
羽根やオーラソード、オーラソードライフルやハンドパーツが含まれます。
ハンドパーツは、完成度こそ高くありませんが、「再現しよう!」という意気込みが感じられるパーツ。
旧キットのハンドパーツは「見どころポイント」の1つですね。
なんと!クリアーパーツの羽根が付いています!
旧キットでクリアーパーツは嬉しいですね。
このように、羽根のディテールもしっかりと表現されています。
ちょっと、ぎこちないと言うか、分厚い上に形状が残念ではありますが、これは嬉しいポイントです。
ただし、表にはディテールが入っていますが、裏はツルツルのプラ表面です。そこだけ注意。
組立説明書は、B5ぐらいのサイズで折り畳み式。
ちゃんと完成イメージとカラーガイドもありますが、近年のガンプラのように細かい色の指定はなく、「黒」「黄色」のような表記になっています。
ちなみに、ポリキャップやホイルシールなどは当然付属しません。
旧キットはこうでなくっちゃ!(笑)
素組み完成
ということで、完成した素組みがこちらです。
当時のオーラバトラー系プラモデルらしい、胸板が広くて厚いプロポーションですが、これはこれで力強さを感じるので、素敵だと思います。
オーラソードライフルも、ディテールがしっかりと作られていてカッコいいです。
ハンドパーツは手首から先が、オーラソードライフル用に別途用意されていて、手首から差し替えるタイプになっています。
つまり、右手にしか持てないということですね。
オーラソード(鞘)も見えますね。(すいません、オーラソード差し忘れです・・・)
このオーラソードを持つのも「右手」になり、左手は何も持てない「握り手」です。
パッケージみたいに「オーラソードライフルとオーラソードを両方の手で持つポーズ」が取れないのはちょっと残念です。
背中にはオーラキャノンを装備しています。
このオーラキャノン、上下にスライドで可動するし、根本で二重関節で前後に可動するように出来ているんです!
これは凄いぞ!
・・・ただ、がちがちに接着しないと、フラフラユルユルなのですぐにポロりしちゃいます。
それでも、このギミックは思わず「おぉ~」と声が出ました。
こうやって、正面と背後から見ると、やはり「脚」の付け根の隙間が気になるのと、開き方がストレートなのがイマイチな感じです。
ここだけでも手を入れると、急にカッコ良くなる可能性は極めて高いキットだと思います。
実は、頭部の出来は良いんですよ、このキット。
この部分だけで見ると、バランスや形状の完成度が高いせいで、浮いて見えるのは僕だけでしょうか?(笑)
首にも関節が用意されていて、上下にスイングします。
コックピットがある胸のパーツは、クリアーではないので塗装が必要です。
あと腰の部分に空洞が目立つので、ここも詰めるなりしたいですね。
左手の握り手は、なんとなく手の形状が確認できます。
ワイヤークローは、伸びはしませんが可動式です。
クローをシャープ化するだけでもかなりカッコ良くなりそうな予感がします。
オーラソードライフルは、持ち手までがセットで用意されています。
残念ながらオーラビームソード形態には出来ませんが、余ってるビームサーベルパーツなどを用いたら、無理矢理にでも表現は可能かも知れません。(設定では持ち手の部分が回転する仕組みですが、さすがに厳しい・・・)
オーラコンバーターです。
ちょっと小さい気もしますが、全体のシルエットから考えると妥当なサイズ感かも?
コンバーターにスリットもちゃんと入っているのが嬉しいですね。
足のクローも若干の可動が可能です。
奥側が真っすぐ、手前側が内側に最大限可動した状態。
まぁ可動したところで、あまり見た目に変化はありませんが(笑)
「1/72 BANDAI オーラバトラー ビルバイン」レビューまとめ
オーラソードライフルを構えてみました。
一応、腕の関節と膝の関節はちゃんと可動しますし、膝においては二重関節なので、結構曲がります。
が、写真の通り、膝の空洞が目立つので、手を入れるならここは何とかしたいですね。
オーラソードを持ってみました。
予想外にも、長さ厚さはちょうどいい感じのオーラソード。
旧キットにありがちな「短い」「薄い」ではない点は好印象です。
やっぱり、正面から見るより横から見た方が、胸の厚さが気になりますね。
今回のレビューは以上となります。いかがでしたか?何か参考になっていただければ幸いです。
結局バンダイさん続きの「旧キットレビュー」になっていますが、次こそは「アオシマ」さんです。
・・・このままだと、「イデ」が暴走してしまいそうです(笑)
あと「旧キット」も素組みだけで終わらせるのはもったいないので、ちゃんと作ろうと思ってます。
(追記)改修塗装品が完成しました!カッコ良く仕上がったのでぜひご覧ください!
次回も楽しみにお待ちください^^
今回ご紹介したキット
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あなたも眠ったままの「積みプラ」を組み立ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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