そんな積みプラを一つ一つ崩していきます・・・。
積みプラ消化を兼ねてキットの紹介をしていく旧キットプラモデルレビュー記事。
今回は「BANDAI」から発売された「1/60 零式」です。
半年ほど前に再販されたパトレイバーシリーズのうちの1体です。
実際に姿として登場したのはムービーだったと思うのですが、もしかしたらアニメ版にも出たかも知れません。(あいまい)
パトレイバーシリーズのナンバリングとしてはNo.5のキットとなりますが、はたして完成度はどのような感じでしょうか?
それではレビュー記事、始めます。
キットの内容だけを見たい方は目次の『零式内容説明』からご覧ください^^
「零式」について
90年にOVAからスタートした「機動警察パトレイバー」シリーズに登場するイングラムの後継機として生産された最新式レイバー。
正式名称は「AV-XO」。
武器がありませんが、そもそも試作機の段階である零式にはまだ武装がありません。
とは言え、スペック上従来のレイバーよりもパワーが大幅に向上していて、劇中ではマニュピレーターで抜き手することでレイバーの装甲を貫くという力技も披露しています。
大型のシールドが標準装備され、イングラムのそれからは実戦を想定されたことが分かりますね。
しかし、搭乗者のサポートをしてくれるレイバー用のOSが搭載されている本機は、そのOSをハッキングされることで暴走してしまいます。
そういう意味では結局のところ、イングラムが一番問題も無く扱える優秀なレイバーであるということなのでしょうね。
さて、そんな零式をキット化した旧キット 1/60 零式は一体どんなキットでしょうか?
気になるキットの説明に行きましょう。
「零式」内容説明
「機動警察パトレイバー」に登場したレイバー「零式」をBANDAIが1/60スケールで再現したプラモデル。
ランナーは全部で5枚、パーツ数は全部で67パーツ。
ではパーツ構成を見てみましょう。
各ランナー紹介
こちらは「パーツNo.1~17」までのランナーです。
頭部や脚、腕などの外装パーツが配置されてます。
かなりざっくりとしたパーツ分割で、全パーツ数も少ない為、組み立てるのはとても簡単です。
こちらは「パーツNo.18~36」のランナーです。
胸部や肩、大きなシールドなどが配置されてます。
ほぼ本体と同じ大きさにもなるシールドが、かなり大きいのですが、その分「薄さ」も気になってしまいます。
3枚目のランナーは「パーツNo.37~50」のランナーです。
脚や胸部の黒パーツが配置されています。
それほど黒いパーツは多くないんですね。
クリアーパーツも赤と青の2つが入っています。
赤はパトランプ等の赤橙、青はカメラアイのクリアーパーツです。
ポリキャップとシールも各1つずつ。
腕の手首カバーの部分はシールで黒を表現しているようです。
組立説明書は、このシリーズ恒例のボックスアートが描かれたポスターになっています。
スタイリッシュな立ち姿がカッコイイですね
組立内容
組立中の内容は動画でおおまかに紹介しています。ここでは抜粋したポイントを解説していきたいと思います。
ラバーパーツ製作
まずはラバーパーツを製作します。指定された箇所をハサミで切るだけです。
ニッパーは切りにくいと思うので、あれば「小さなハサミ」を使うと切りやすいかと思います。
そろそろ小さなハサミを買おうと思い、手に入れましたが、実際に使うことになるのはもう少し先となります(笑)
腕部製作
他のレイバー同様、まずラバーパーツの内部フレームを製作して中に仕込みます。
外部装甲をラバーパーツ中心に取り付けていくだけなので、簡単な作りになっています。
ここはどのレイバープラモデルでも同じですね。
脚部~腰部
腰と脚は一緒に組み立てる構成です。
足首の可動はこのキットの中でも一番大きく可動できる部分ではありますが、結局外部装甲が干渉したりするので、大きな期待は出来ないのが残念ではあります。
胴体部
胴体はポリキャップを仕込んで首を取り付けたら外装パーツで挟み込むだけです。
当時のプラモデルはガンプラにしろ、だいたいこの作り方でしたのでなんだか懐かしい感じがします。
頭部
このキット最大の難関と言っても過言ではありません。
画像のように左右の挟み込みのパーツの内側に、後頭部の丸いパーツを挟み込むのですが、一緒に挟み込むクリアーパーツ2つ(センサーとツインアイ)が溝に合わせて置くだけという仕様なので、3つを動かさずに左右のパーツを合わせるというのがとても難しいです。
そこで、まずクリアーパーツだけを左右のパーツで軽く挟み込んで(画像のような状態)、若干隙間を残したまま後頭部を滑り込ませるように組み立てると上手くいきます。
素組み完成
ということで、素組みの完成です。
若干肩幅が大きすぎる気もしますが、全体的にはスタイリッシュな印象が好印象です。
各部に入っているディテールもそこまで悪いものではありません。
頭部のディテールなども大変作り込まれていますが、若干甘い印象は否めませんね。
ここをシャープにするだけでも印象は大きく変わる気はします。
頭部には正面センターと頂点センターに合わせ目が入ります。
さて、いつもどおり、ラバーパーツがこのキットの難点です。
このラバーパーツの弾力が強すぎて、自由なポージングが決まらないという、大変残念な結果が待っております。
立ち姿の固定ポーズとして完成させるなら問題無いのですが、ポージングをつけて飾りたいという場合は、このラバーパーツをどうにか対処しないとまともに維持してくれません。
ハンドパーツは写真のように、他とは違う零式の特徴を上手く再現している部分ですので、ポイントは高いです。
背面のディテールもしっかり作り込まれていて、頭部同様、やはりシャープさをしっかり出さないとこのキットの魅力は引き出せないでしょう。
膝裏関節もこのようにラバーパーツがしっかりと守ってくれています(笑)
見た感じからして「硬そう」な気がしません?
唯一の武器パーツがこの「抜き手」用ハンドパーツ。
内部のメカが伸縮している様子をしっかりと表現出来ているのはさすがの一言。
ちなみにこの程度のポージングならなんとかなります。
大きなシールドを装着した状態です。
動画でも説明していますが、肩の部分がシールドの一部と干渉してしまい、腕を自由に動かせなくなるのが残念です。
シールドの存在感はあるので、やはりこれも立ち姿オンリーで見ると装着映えはするのですが、ポージングを取るとなるとバリエーションは限られてきます。
全体的に貼り合わせのモナカキットなので、合わせ目はほぼ全てに入ります。(唯一足先だけは構造上分割がありません)
あと、足の裏側はディテールも入っていますが、同時に肉抜きもあります。
「1/60 BANDAI 零式」レビューまとめ
今回のレビューは以上となります。いかがでしたか?何か参考になっていただければ幸いです。
零式は他のレイバーと違い少し異質な感じはしますが、その雰囲気もしっかり出ていて完成形の見た目はとても好印象ですが、プラモデルの醍醐味のポージングはかなり難しいので、その点で考えるとこの「パトレイバー」シリーズのプラモデルは全て共通と言えますね。
やはりこのシリーズは立ち姿で飾るのが一番なのかもしれません。
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↑ちなみに定価は¥1,430円(税込)なので、購入時の価格にはご注意ください。
次回は、ついに「機動警察パトレイバー」の主役キットを「イングラム」をレビューします。
それでは、次回も楽しみにお待ちください^^
あなたも眠ったままの「積みプラ」を組み立ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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