電撃ホビーマガジンの6周年記念特別号Vol.3の付録としてついていた「1/200 スケール ヘイズル2号機」の制作記事です。
今回は手を加えた部分の解説と塗装に使う塗料のお話。
小さいキットですが、完成度は高いのでご興味ある方はプレバンをご確認ください!
ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに 復刻セット【2次:2021年4月発送】
手を加える部分を決めよう!
サイズがとても小さいキットなので、大きな改造やプロポーションの改修などはしません。
せっかく素晴らしい完成度を持っているので、基本的にはキットのままにしたいと思います。
それでも、ディテールアップなどはしたいので、まず「センサー」部分やバーニアは真鍮線やディテールアップパーツを使ってみようと思います。あと、モールドの彫りなおし、頭部やバックパックウイングなどにある発光部分もやってみます。
たぶん、モールドの彫りなおしだけでも見栄えはかなり良くなると思います。
合わせ目消し
思いっきり『モナカ構造』なので、合わせ目処理は必須です(笑)
写真を撮るの忘れたのですが、今回は「流し込み接着剤」で接着をした後、「ラッカーパテ」を使って合わせ目消しをしています。
ただ、肩と前腕、膝より下の足の部分は、それぞれ「上腕」と「腿」を挟み込む構造なので、合わせ目消しの前に「腕」「腿」を塗装してマスキングしてから組み込むことにしました。後ハメも考えましたが、小さい上に加工部分が丸出しになってしまうので、却下。
まずは、合わせ目消しが出来る部分を全て処理します。
合わせ目消しに関して、やり方が気になるという方は下記の記事をご覧ください。
ディテールアップパーツを使ってみよう!
合わせ目消しの最中にネックになったのが、肩側面とバックパックにあるダクト部分。中のモールドも合わせ目が入っている為、処理が大変すぎます。
ということで、ディテールアップパーツから手頃なサイズを見つけて加工しました。
市販の四角いスリット入りのダクトパーツを使って丸ごと置き換えました。
斜めにカットして0.5mmのプラ板を貼って形を整えたあと、キットのダクトをデザインナイフで切り取って、接着しました。
肩の部分も同様に、ディテールアップパーツから中のスリット部分だけを移植しました。
あと、腰背後のアーマーに小さいバーニアがいくつかあるのですが、どれもディテールが甘いのでバーニアのパーツを別途用意しました。
あ!記事を書きながら思い出しましたが、この写真の股関節部分は本来、ボディパーツに挟み込みで組み込むことになっています。
足のパーツを先に股関節パーツにハメてから、ボディパーツにつけないといけないのでボディの合わせ目消しが出来ません。ここは後ハメ(後づけ?)出来るようにしました。
ということで、裏側にネオジムを埋め込み、足を股関節にハメてから磁石でパチっと付けられるようにしました。
あとは、バックパックのバーニアも同様に市販のディテールアップパーツに変更しました。
もう1つ!左右のバックパックの接続部上部に謎の空間が空いていて、見た目もすごく目立つので『エネルギーパイプ』のようなものを通してみることにしました。
使ったのは、FGシャアザクのランナーにある丸いサークル状の部分(他のランナーにもよくあるので身近なランナーを見てみてください)。その部分を切り取り、ランナーと接着部の周辺を整えて接着。
写真の通り、右側のパイプを通した方が密度があっていいですね。接着は簡単で、弧を描いているランナーを差し込んで、接続部の上で接着しているだけです。ただ、縁など干渉する部分があるので、ランナーがちゃんと収まるように削り込んでいます。
あとはバックパックのウイング(?)の一部にシリンダーっぽいものを自作して置き換えてます。
モールド彫りなおし
全体的にモールドの彫りなおしをしました。あとは別パーツに見えるように各部の境界線を彫り起こしています。
これはどういう事かと言うと、例えば、
写真(ちょっと見えにくいですが・・・)は腕の関節部分のパーツで、上側が手を加えたもの、下側がキットのままです。矢印の部分(関節と上腕の装甲の境目)がキットのままだと真っすぐ繋がっているのでノッペリと見えてしまいます。本来、関節部分は別パーツとなっているはずなので、ここが真っすぐ繋がっていると違和感を感じますよね?
そこで、写真上のように上腕に斜めに入り込むようにデザインナイフで彫りこむわけです。こうすることで、まるで「関節は別パーツ」のように見えるという錯覚を使ったテクニック。
MGなど大きなキットはあまりないですが、小さいスケールのキットはこのように「省略」されている部分があり、その部分を「本来はどうなっているか」を考えて手を加えるだけでも楽しめます。
このような感じで各部パーツを彫りなおしていきました。
一部塗装出来るものから塗装開始
と、いうことで、組み込まれるほうのパーツや、独立しているパーツは先に塗装を開始します。
今回はMr.カラーの「色ノ源(いろのもと)」を使ってみたいと思います。(実は、買ったものの使うタイミングが分からずしまったままの状態だったんですよね・・・。)
「色ノ源」ってなに?って方は、また別途記事を用意する予定なので詳細はお待ちください。簡単に説明すると、混じり気のない純粋な「シアン」「マゼンタ」「イエロー」の3色の事です。調色を前提とした純粋なクリアーカラーなので、素直に調色されます。
ただ、クリアーなので通常の塗料と若干扱い方が違うのが扱いづらいところです。(例えば、白などを混ぜないと隠ぺい力がまったくありません)
せっかくなので今回は、勉強ついでにこれを使ってみました。
カラーリングに関しては、従来のティターンズカラーではなく、「Akidou」なりのカラーリングにしたいと思うので、楽しみにしていてください!
次回はついに完成です。
それではまた~。
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