まいどおおきに!Akidou(@Akidou123)です!
今回のガンプラキットレビューは「機動戦士Zガンダム」から「HGUC 1/144 ハイザック」をレビューしていきます!
「機動戦士Zガンダム」に登場したティターンズの量産型MSでザクの後継機となるのが「ハイザック」です。
キットとしてはHGUC No.25ということで、かなり初期の頃のキットではありますが、今見ても結構出来は良く、可動においては少し不満はあるものの、形状などの再現はかなり評価が高いキットでもありますね。
販売当時に作った記憶はありますが、その時のキットは紛失してしまっているので、再販の時に改めて買い直しました。
今一度、振り返りも兼ねてレビューしていきたいと思います。
Akidou的キット総評
まず結果として、下記のような印象です。それぞれのポイントを☆で表しました。
基準値は として、僕なりの印象を☆で表しました。
アクション: (アクションポーズのとりやすさ)
素組み再現度: (塗装をしなくても色分けの再現が出来てるかどうか)
オプション (ハンドパーツ、武器パーツなどの豊富さ)
※星が低い=良くないキットというわけではありません。
例えば、素組みフィニッシュ派の方なら「素組み再現度」が☆5に近い方が満足いくでしょうし、ポーズをつけて遊びたい派の方なら「アクション」の☆が5に近いほうが満足いくでしょう。そういう感じで参考にしていただければと思います。
パッケージ&ランナー紹介
設定画のハイザックに比べると、当時でいう「今風」のスタイルになっていますが、全体のバランスもそこまで悪いという感じではありません。
当時も驚きましたが、本キットの「動力パイプ」は珍しく、軟質樹脂のパーツを折り曲げて取り付けていくように出来ており、以前までの「ザク」の動力パイプとは違った構造なんですよね。
その辺りも後述していきます。
ほとんど塗り分けが必要ないぐらい色の再現も出来ていますが、やはり一部シール表現、再現されていないパーツなどもあるので、「完璧な再現」とは言えません。
それでは、ランナーを見てみましょう。
ランナーが全部で3枚とポリキャップ、ホイルシールとなってます。
各部ランナーです。
全部で6色も使われており、初期HGシリーズの中でも比較的成型色は多い方ではないでしょうか。
脚や顔などはセンターに合わせ目が入りますが、上腕の構造や関節のポリキャップカバーなどから、少しずつ合わせ目を目立たなくしようとしだした頃なのかも知れませんね。
ホイルシールとポリキャップです。
ポリキャップ自体は当時のHGシリーズの定番の形状です。
ホイルシールはたったの4枚。しかも「ウ」と「エ」はモノアイに使うものなので、実質つま先に貼る事になるシールが2枚だけです。
それだけ素組みの再現度が高いということかも知れません。
ということで、全92パーツで完成します。
組立説明書はHGシリーズ初期の構成で、カトキハジメ氏のデザインワークスが載っているのが嬉しいですね。
解説の下部にあるように、(おそらく旧キットの)ハイザックのリニューアルデザインということでキット化されたようで、その辺りのデザインが立体化されている為、設定画と少し異なるバランスなんでしょう。
とにかく素組みのハイザックを見てみたいと思います。
素組み完成
素組みが完成しました。(↑左右にスライド出来ます)
かなり昔のキットですが、プロポーションも悪くなく、各部のバランスもとても良好です。
合わせ目はさすがに目立つ部分もありますが、実はこのキット、ポリキャップが剥き出しの部分はほとんど無いのが特徴。
強いて言うなら手首の接続部分に隙間が開いていて、そこからポリキャップがチラ見する程度で、膝と肘の関節には専用のカバーが付いています。
各部の詳細です。(↑左右にスライド出来ます)
顔の形状が少し悪者っぽい顔ではなく、ザクの可愛らしさが感じられる形状です。
Zガンダム以降のザクはどちらかというと悪者っぽい目つきの鋭さが特徴なので、ここは改造できる人なら真っ先に手を加えたいところですね。
またモノアイがシール表現なのも少し残念なところ。ここも改造出来るなら「H・アイズ」などを使って再現したいですね。
あと、胸の黄色のダクトが少しのっぺりとした感じなので、ここをプラ板などで置き換えるだけでかなり印象が変わるポイントだと思います。
各部黄色の動力パイプは柔らかめの樹脂で成型されたパーツで、組み立て時に指定のポイントで折り曲げて組み込みます。
おそらく塗装は上手く乗らないんじゃないかな?と思うので、プライマーサフなどで下地を作る方が良さそうです。
全体的な完成度は悪くないですが、細部のディテールアップは手を加えたい部分が多いキットです。ディテールアップの練習には持ってこいのキットですね!
ハイザックの可動域のチェック
ハイザックの可動域のチェックをしていきます。(↑左右でスライドします)
まず、首の可動ですが、干渉する部分が無いので360度回転は可能です。
反面、上下可動はあまり大きな可動域が無く、気持ち程度に見上げる事が出来る程度。
前述したようにモノアイがシール表現なので、モノアイ可動もありません。なので、ポージングの表現としては頭部を回さないとカメラ目線が難しいのが残念なポイント。
両腕は左右に大きく開くことが出来ますが、平行にまでは上がりません。
肘の関節も90度までは曲がらず、およそ80度程。
ただ特筆すべき点として、肘のポリキャップが露出していないという点。と同時に手首の接続部に隙間があることも写真から分かります。
この隙間があることで手首の可動がスムーズに出来るので、対処は少し難しいところですね。
ロール回転は上腕ではなく肘のポリキャップ接続部分による回転。これは少し残念ですが、形状的に動力パイプがある以上、上腕のロール回転は不可能だったのでしょう。
腰ブロックで回転軸が入っているので、このように回転が可能です。
しかし、回転のみで前後左右への傾きは出来ない為、腰をひねるようなポーズを取るには少し硬い印象。
改造が出来るのなら、この腰をボールジョイント化するなどして柔軟に可動出来れば、迫力あるポージングが出来るかも知れませんね。
脚は前方に上がりますがフロントスカートの可動域が狭い為、画像の高さ程度しかあがりません。
膝関節は若干だけ曲がります。
膝のパイプディテール等が膨らんでいることで干渉してしまう箇所が多いようですね。
脚の後方可動はほぼしません。
これもリアスカートが固定ということで干渉してしまうことが原因。
ハイザックでアクティブな動きをさせようとする人は多くないと思うので、さほど影響は無いと思いますが、立て膝などをしたいという方は思い切った改造が必要だと思います。
足首の可動も大きくはありません。
これも裾の形状と足首の形状からして、どうしても互いが干渉してしまうことが理由です。
リファイン版のグフなどのように軸が可動する構造であれば可動域は向上すると思いますが、ハイザックの足首にそこまで求める人はあまりいないでしょう(笑)
開脚ですが、予想していたよりも開いてくれました。
ただ、股関節のボールジョイントの形状的に限界がこの程度なので、サイドスカートをもっと上げたところでこれ以上は開きません。
でも前述した足首の可動制限により、足首の接地が出来ませんね。
足裏の接地を優先して開脚した場合は写真の程度になります。
これでも十分カッコ良さは感じられますね。
ハイザックはどっしり佇んでいるぐらいが個人的には好きです
バックパックの左右についているフィンユニットは根本で回転軸がついており、前後の回転と左右の開閉が可能。
しかし、左右への可動は軸が貧弱な為、結構ゆるゆるです。
また、左右下部についている(スラスターカバー?)カバーはボールジョイント接続で開閉可能ですが、すぐにポロりしてしまうのが気になります。
素直に角度を決めて接着してしまっても良いかも知れませんね。
左右の肩にはザクでお馴染みのシールドとスパイクアーマーがついています。
シールドはボールジョイント接続の為、ある程度の可動ができます。
スパイクアーマーは少しだけですが可動が出来ます。
前後の貼り合わせの為、スパイクをまたいでの分割ラインが入っています。
ザクマシンガン改とシールドが付属してます。
シールドは左右どちらの腕にも接続が可能で、ポリキャップ接続となっています。
ザクマシンガン改は専用手首も付属しており、グリップ部分が可動します。
ハイザックのポージング
それでは、少しだけポージングの画像をご覧ください。
合わせて可動域もどの程度なのか参考にしていただければと思います。
可動自体がそこまで広いわけではないのでダイナミックなポージングは不可能ですが、当時のガンプラは「可動」よりも「プロポーションの再現」の方が重視されていた気がするので、そういう意味では結構悪くないキットだと思います。
両手でザクマシンガン改を構えることも可能ですが、グリップを掴むには左手の甲を一度外してからでないと持たせられないので、少し手間ですね。
まぁ、顔とか色々と気になるところがある方もいると思いますが・・・
「ハイザックってこんな感じでしょ?」って感じですね(笑)
ちなみに足裏はこのようにしっかりとディテールが入っています。
最近のガンプラは足裏などの肉抜きが多い気がしますが、当時のキットはほとんどこんな感じでした。
HGUC 1/144 ハイザックの総評
という事で、ガンプラキットレビュー「HGUC 1/144 ハイザック」はいかがでしたか?
改めてもう一度、評価を記載しておきます。
アクション: (アクションポーズのとりやすさ)
素組み再現度: (塗装をしなくても色分けの再現が出来てるかどうか)
オプション (ハンドパーツ、武器パーツなどの豊富さ)
【初心者向け】は、基本的な貼り合わせのみでシールも少ないので簡単ということで“5”
【アクション】は、残念ながら可動域の制限が多いこともあり最低限のポージングのみなので“2”
【素組み再現度】は、シール再現が少ないものの、シールドなど黄、赤の表現が不十分なので“4”
【オプション】は、そもそも武装が少ないですが、最低限揃っているということで“3”
となりました。
今回のHGUC 1/144 ハイザックは、全体的な印象としてもハイザックの特徴を上手く再現出来ているという点、低価格で作りやすいという点が初心者にもオススメなキットという印象でした。
昨今のガンプラと違い20年以上前のシンプルな構造な上、定価も安く買いやすい為、初心者が改造に手をつけるにはうってつけのキットではないでしょうか?
ということで、HGUC 1/144 ハイザックのレビューは終了となります。
こちらのキットは完成品としてギャラリーにも掲載しております。
気になる方はぜひギャラリーの方もご覧ください。
感想などコメントいただけると励みになりますので、ぜひともお願い致します。
それでは~
↓メーカー希望小売価格は¥1,100(税込)です。購入時の参考にしてください。オススメは駿河屋さんです。
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最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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