まいどおおきに!Akidou(@Akidou_123)です!
皆さん、ガンプラやプラモデルに使う「エポキシパテ」が100均のダイソーでも買えることをご存じですか?
と言っても、ダイソーのエポキシパテは生活環境における補強材として販売されているものですけど。
同じ「エポキシパテ」である以上・・・ガンプラでも使えるのかどうか気になるのがモデラーの性ですよね^^
という事で、今回の検証はずばり!
「100均(ダイソー)で売っているエポキシパテはプラモデルでも使えるのかどうか?」です。
という方も多いと思いますが、実際にプラモデルに使えるか不安だったから買うのを辞めたという方も少なからずいるかと思われます。
今回の検証を見ていただき、使えそうだと思った方はぜひ使ってみてください。
何かしら参考になれば幸いですので、ぜひ最後までご覧ください^^
気になる100均エポパテの紹介
まずは気になる「100均エポパテ」を紹介します。
木工用エポキシパテ
主に木の補修用に使う「木工エポキシパテ」。
パテの色は茶色で、硬化開始までの作業は「1分以内」とのこと。完全硬化は60分と記載がありました。
万能用エポキシパテ
主にコンクリートなどの補修用に使う「万能エポキシパテ」。
パテの色は白色で、こちらも硬化開始までの作業は「1分以内」で、完全硬化までは60分だそう。
耐水用エポキシパテ
主に水回りの配管などの補修用に使う「耐水エポキシパテ」。
パテの色は緑色で、こちらも同じく「1分以内」の作業時間で完全硬化は60分。
TAMIYA エポキシパテ
今回は比較用に、模型メーカーのちゃんとしたエポキシパテも使用したいと思います。
模型メーカーの老舗「TAMIYA」が販売している「エポキシパテ<速硬化タイプ>」。
パテの色は黄色で、2色のパテを混ぜて練り合わせるタイプ。硬化開始までの作業時間は「およそ5分」ぐらいだと思います(正確に記載は無いので体感ですが)。
完全硬化までは20℃~25℃で約6時間と、他のパテよりも長いですが、模型用のパテの中ではこれでもかなり早い方。
今回の検証内容
それでは、今回の検証内容ですが、以下の点を調べてみたいと思います。
- 硬化した後の密度感
- 硬化した後の切削性
- 硬化した後のプラへの食いつき
- エポパテを細くした時の耐久性(おまけ)
「密度感」というのは、硬化したパテの詰まり具合のことです。これがスカスカだとパテの表面を削った時に気泡やヒケが多いことを意味します。
「切削性」というのは、パテをデザインナイフなどで切りやすいかどうか、ヤスリで削りやすいかどうかです。柔らかすぎると作業しやすいですが硬化後も欠けやすいですし、硬すぎると欠けにくいですが加工しにくいです。
「プラへの食いつき」は、食いつきが良いとパーツに盛った後、剥がれにくいということになります。パテなどのプラと違う材質を使う際は、食いつきが悪いことで完成後にポロリと剥がれる可能性があるので結構重要です。
おまけの「耐久性」は、ホントおまけの内容です(笑)
パテを細く延ばして硬化させた後、どの程度の耐久性(剛性)があるかどうかです。ただ、エポパテなどで細く鋭いパーツ(例えばガンダムの額のアンテナなど)を作ることは、避けた方が良いのであまり参考にはならないかも知れませんが、何かの参考になればって感じで^^;
以上のことを踏まえた上で、検証スタートです!
動画でもアップしているので、動画の方が見やすいという方はぜひご覧ください。
内容はどちらも同じです。(良ければチャンネル登録もヨロシクね☆)
100均エポパテの密度感はどうなの?
それではまず、「密度感」を調べてみたいと思います。
パテをよく練って、しっかりと丸めておき、硬化した後に真っ二つに切って中身をチェックします。もちろん、なるべく空気が入らないように何度も押しつぶしながら丸めています。
硬化時間は一番長いタミヤのエポキシパテ(以下、タミヤパテ)が6時間ということなので、半日は経過しております。
それでは、順番に断面を見ていきましょう。
タミヤのエポキシパテの密度
まずはタミヤパテから。さすがの密度感です。
タミヤパテは、今回のエポパテの中で唯一「主剤と硬化剤の2つが別々に入っている」タイプのもので、同じ長さで切り出したものを練り合わせて盛り付けていきます。
練っている感触としては、若干硬めで、柔らかめの飴(お菓子のハイチュウなど)のような感触に近いと思います。練る時は手にくっつきやすいので、水を少量指先に付けると練りやすいです。(水のつけすぎは硬化不良などの原因となります)
さて、タミヤパテの切断面ですが、しっかりと中身が詰まっているのが写真でもお分かりいただけるかと思います。
個人的には一番よく使うエポパテがこのタミヤパテなのですが、これまで中に気泡が入ったようなことはほとんどありませんね^^
速硬化タイプなので、硬化時間も(他の模型用パテに比べると)短く、形も作りやすいのでガンプラやプラモデルに使うならオススメのアイテム。
少し欠点を上げるとすると、ナイフで切削中、まれに予期せぬところが欠けたりしてしまうところでしょうか。これはあくまで僕の予測ですが、しっかりと密度があることで、力の伝わり方がダイレクトに伝わってしまう為、ナイフで力を入れて削っていると稀に周囲も一緒にパリッと欠けてしまったりしまうのかなぁと。まぁ慣れてしまうと回避できることなので、今ではあまり気にしていませんが^^;
それでは、このタミヤパテを基準として、100均の各エポパテを比較していきたいと思います。
100均の木工エポキシパテの密度感
ここからは今回のメイン「100均のエポパテ」を検証です。まずは「木工エポキシパテ(以下、木工パテ)」。
木工パテを含め、今回の100均パテは全て「主剤と硬化剤が1本の筒状になっている」タイプのエポパテで、必要な量を切って、内側と外側のパテがしっかりと混ざるように練り合わせて使用します。
このタイプのエポパテは、練る前に断面にある「硬化部分(ダマになってる部分)」をしっかりと除去する必要があり、そのまま混ぜると硬化不良の原因となるので注意しましょう。
練っている感触としては、とても柔らかく、画材道具の「練り消し」の感触に非常に近いと思います。
さて、密度感としては、タミヤパテと比べて小さな気泡が多く入っていることが分かります。かなりしっかりと空気を抜いて丸めたと思うのですが、それでも入っているのでこういうものなのだと思います。
ただ、外側には気泡のようなものは見れないので、中を切ってみないと分からない感じです。もちろん、ヤスリ掛けなどで表面処理をしている際も、この小さな気泡は表面化してくると思われます。
100均の万能エポキシパテの密度感
続いて、100均の「万能エポキシパテ(以下、万能パテ)」の密度感です。
このパテの使い方や練っている感触などは木工パテと同じなので割愛します。
さて、密度感としては驚くことにしっかりと中身まで詰まっております。てっきり木工パテ同様、ぽつぽつと気泡が入っていると思っていたのですが^^;
タミヤパテと違う点としては、切った時に片方の面にもう片方のパテが持っていかれている点。
これはおそらく、ナイフで切れたのではなく剥がれた際に持っていかれたのだと予測します。タミヤパテの場合、切った部分のみしっかりと分断されていますが、こちらのパテでは切断箇所の最後の方は片面に持っていかれたようになっていますね。
些細な事かも知れませんが、これはナイフで削って加工している際に、予期せぬところまでパテが割れてしまう可能性があるということでもあります。
とはいえ、偶然かも知れないので、あくまで「可能性」というところで今回は置いておきましょう。
100均の耐水エポキシパテの密度感
最後は100均の「耐水エポキシパテ(以下、耐水パテ)」です。
こちらも使い方、練った感触は他と同じなので割愛します。
密度感としては、木工パテに非常に近く、ところどころ小さな気泡が入っています。こちらも同じく表面処理などの際に気泡が表面化する可能性が高いですね。
切断面が若干汚いですが理由があって、後述する切削性でも述べますが結構硬めに仕上がるエポパテだと思います。
密度感の結果
「密度感」の結果としては、しっかりと詰まっているのは
- タミヤパテ
- 万能パテ
この2点です。
残りの「木工パテ」と「耐水パテ」は、中に若干の気泡が入っていて、ヤスリ掛けなどで表面処理をした際に浮き出てくる可能性があるので、穴埋めなどの対処が必要になると思います。
また「万能パテ」は、前述したように予期せぬ割れに繋がる可能性があるので、これから使おうと思っている方は念のため、頭の隅にでも置いておいてください^^;
次のページでは「切削性」についてです。
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