まいどおおきに!Akidou(@Akidou123)です!
今回のガンプラキットレビューは「新機動戦記ガンダムW~Endless Walts~」から「HG 1/144 サーペントカスタム」をレビューしていきます!
OVAや劇場版で公開された「新機動戦記ガンダムW ~EndlessWalts~」に登場したマリーメイア軍の量産型MSが「サーペントカスタム」です。
マリーメイア軍側のMSは、武装のパターンは違えど、このサーペントしか登場しておらず、圧倒的な軍事力を用いて大量に生産したことで、ミリアルドやデュオ達ガンダムパイロットを限界まで追い詰めていました。
実はこのキットも昔、劇場公開時あたりで作ったことがある機体ですが、当時のガンプラの中でも結構カッコ良く感じた記憶があるのですが、今見直したらどう感じるのか?楽しみです^^
Akidou的キット総評
まず結果として、下記のような印象です。それぞれのポイントを☆で表しました。
基準値は として、僕なりの印象を☆で表しました。
アクション: (アクションポーズのとりやすさ)
素組み再現度: (塗装をしなくても色分けの再現が出来てるかどうか)
オプション (ハンドパーツ、武器パーツなどの豊富さ)
※星が低い=良くないキットというわけではありません。
例えば、素組みフィニッシュ派の方なら「素組み再現度」が☆5に近い方が満足いくでしょうし、ポーズをつけて遊びたい派の方なら「アクション」の☆が5に近いほうが満足いくでしょう。そういう感じで参考にしていただければと思います。
パッケージ&ランナー紹介
パッケージは劇中の激戦をイメージしたイラストとなっており、なかなかカッコイイと思います。
ダブルガトリングガンやビームキャノンは、ヘビーアームズやトールギスなどが使用していた同類の武器とほとんど同じ形状です。これは「ダブルガトリングガン」はヘビーアームズが使用するものを、「ビームキャノン」はトールギスのメガキャノンを応用したものであることが理由です。
また、箱絵の横にも書いてあるように、武器は他にも設定としては用意されており、それらの武器が付属していないというのが少し残念ではあります。
そもそも、ビームサーベルを持っていないので射撃戦中心の活躍となる機体なので、それならばもう2種類ぐらい武器をつけてもらえると嬉しかったのですが・・・。(ちなみに1/100だとダブルガトリングガンが2丁とビームキャノン、バズーカもついていたはず)
ちなみに、肩にはミサイルが入っている設定ですが、本キットではその点の再現はオミットされています。
まぁ1/144なので、肩のミサイル再現は少し難しいとは思います。その反面、バズーカかダブルガトリングガン2丁を用意してくれていたら良かったんですけどね~。
それでは、ランナーを見てみましょう。
ランナーが全部で3枚とポリキャップ、ホイルシールとなってます。
各部ランナーです。
全部で3色使われており、これら以外の色(赤など)はシールによって再現されていることになります。
基本的に各部位をセンターで分割した「モナカ割り」で構成されているので、合わせ目はほぼほぼ全てのパーツに入っていると思って良さそうです。
ホイルシールとポリキャップです。
軟質樹脂の中にハンドパーツが入っており、このHGエンドレスワルツシリーズはすべて同じポリキャップが使われています。
膝関節や肘関節も剥き出しなので塗装派の人はカバーを自作するなり何なりの対応も検討したいところですね。
ホイルシールは少ないですが、赤、白と成型色には使われていない色を再現するシールなので、ほぼ再現はされていると考えても良さそうです。ちなみに赤のシールは肩に貼ることになるのですが、ディテールが段差になっている箇所に貼るので、爪楊枝などでパーツに密着させるように貼ってあげるといい感じに貼ることが出来ます。
ということで、全60パーツで完成します。
組立説明書はサーペントカスタム(マリーメイア軍)のダイジェストレビューの記載が載っていたり、各部詳細が載っている内容となっています。
少しだけですが、ジオラマのような感じのイラストが載っているので、キットの雰囲気がしっかり表現されているのは嬉しいですね。
素組み完成
素組みが完成しました。
1/144ながらもサーペントのズッシリとしたゴツゴツ感をしっかりと再現出来ており、プロポーションとしては非常に良好ではないでしょうか。
やはり各部関節のポリキャップ剥き出しは非常に目につく箇所なので、旧キット感が否めません。
また、脚や胸部などのディテールが再現されているのは嬉しいですが、背面から見た脚などは少し寂しい印象です。
合わせ目もほぼセンターに入っているので、気になる方には気になってしまうポイントではないでしょうか。まぁ当時のキットなのでこればかりは仕方ありませんが・・・。
脚や胸部の重厚感はとてもよく再現出来ており、重火器を使用するMS感が感じられて良いですね。
一方で、面やエッジの甘さが少し気になります。塗装でしっかりと仕上げたい方は、各部整面処理を丁寧に仕上げるだけで印象がかなり変わると思うので、頑張って仕上げたいところ。
バックパックの独特な形状も良く再現できているし、後述しますが可動についてもばっちりです。
脚部足首のバーニアなんかもチラ見せポイントとして精度を上げたい部分ですね。
やはりポリキャップがこれほどしっかりと剥き出しになっていると目についてしまいますね~
サーペントカスタムの可動域のチェック
サーペントカスタムの可動域のチェックをしていきます。
まず、首の可動ですが、干渉する部分が無いので360度回転は可能です。
ただ、上下可動が(形状的に)ほぼほぼ不可能なので、見上げるまたは見下ろすポージングをつけることは難しいでしょう。
両肩は水平とまでは行かないですが、概ね広めに開くことが出来ます。
肩ブロックの可動が写真のように、少し変わった構成になっている為、肩の干渉が理由で開かないようです。
ちなみに少し話は逸れますが、肩の付け根についている白いホームベース状のパーツは、このキットで一番ポロリしやすい部分なので、気になる方は接続部分を接着してしまう方が良いと思います。
肩と腕は連動していない為、それぞれ独立して可動することが出来ます。
肩は360度回転可能です。
前後の白いパーツが干渉するかと思いきや、写真のように上手く胴体側に当たらずに回転できるようになっているので、この辺りは感心しました。
肘はほぼ90度曲げることが出来ます。
ダブルガトリングガンを構える時には肘を90度まで曲げたいところなので、最低限のポイントはクリアしていると言えます。
腰ブロックで回転軸が入っているので、このように回転が可能です。
しかし、回転のみで前後左右への傾きは出来ない為、腰をひねるようなポーズを取るには少し硬い印象。
改造が出来るのなら、この腰をボールジョイント化するなどして柔軟に可動出来れば、迫力あるポージングが出来るかも知れませんね。
脚の開脚はあまり出来ません。
腰ブロックと脚の付け根が大きく干渉する形状をしているので、仕方がないと言えばそれまでですが、サーペント自体あまりアクティブに可動する機体ではないので、あまり気にならないポイントだと思います。
脚の前後への開脚は驚きの180度。
かなり体が柔らかいサーペントですね。僕はこんなに開脚出来ません。
膝も90度曲げることが出来ます。
写真を撮り忘れましたが、2枚目の写真の関節を良く見てもらうと、二重関節の太もも側にもう少し可動しそうな余裕が見られます。
ですので、「くの字」ぐらいに曲げることが可能です。
膝の関節は出来る限り可動範囲を広く取れば、ポージングのパターンも増えるポイントなので、重要視したい箇所ですね。
足首の可動は若干ですが、可能といった感じです。
足首まで寸胴なスタイルなので、ここの可動域を増やすのはかなり難しいと思います。
バックパックの可動は軸による回転のみで、左右の可動は出来ません。
ここの付け根をボールジョイントにすれば、左右への可動も出来て、表現としては幅が広がる可能性も考えられますね。
サーペントカスタムのポージング
付属する武器は「ダブルガトリングガン」と「ビームキャノン」となっており、装備するとこのようになります。
それでは、しばらくポージングの画像をご覧ください。
合わせて可動域もどの程度なのか参考にしていただければと思います。
腰の回転と腕の可動域がうまく噛み合わさって、ひねるような表現にもそれほど違和感を感じない程度のポージングが出来ています。
ただ、やはりサーペントのイメージとしては両手でダブルガトリングガンを構えたポーズ(ヘビーアームズのようなポーズ)が理想的なので、もう一丁ダブルガトリングガンが欲しかったところ。
しかし、ポージングに関しては意外とパターンも多く出来るし、違和感もさほど感じないので、カッコ良く決める事が出来るキットではないでしょうか。
ちなみに、ハンドパーツは平手と握りて、持ち手が計6つ付いており、ダブルガトリングガンを装備する際は一度ガン側のグリップパーツを外して、持ち手を差し込んでからグリップを戻すという、若干手間が掛かるようなつけ方です。
反面、ポージング中にポロリすることが無い安定感があるとも言えます。
見えない箇所ですが、足裏もこのように割とディテールが入っているので、嬉しいですね。
HG 1/144 サーペントカスタムの総評
という事で、ガンプラキットレビュー「HG 1/144 サーペントカスタム」はいかがでしたか?
改めてもう一度、評価を記載しておきます。
アクション: (アクションポーズのとりやすさ)
素組み再現度: (塗装をしなくても色分けの再現が出来てるかどうか)
オプション (ハンドパーツ、武器パーツなどの豊富さ)
【初心者向け】は、一般的なHG程度のパーツ数ですが取れやすいパーツなどがあるので“4”
【アクション】は、各部の可動範囲も広く、劇中のポージングはほぼほぼ再現出来そうなので“4”
【素組み再現度】は、一部シール表現ではあるものの、非常に設定に近い完成度の為“4”
【オプション】は、武器は2種類ついてますが、出来ればガトリングガンを2丁欲しかったのが正直なところなので“3”
となりました。
今回のHG 1/144 サーペントカスタムは、サーペントカスタムらしい重厚感とそこそこの可動で理想のポージングは取れる比較的良いキットという印象でした。
やはり各部の可動や合わせ目、ディテールなんかは古いキットなので改造の余地ありと言わざるを得ませんが、素組みでも十分にサーペントカスタムらしいスタイルを感じさせてくれるキットだと思います。
その点を踏まえても、やはりダブルガトリングガンが1丁というのは少し残念な点です。
ということで、HG 1/144 サーペントカスタムのレビューは終了となります。
次回は機動戦士ZガンダムよりHGUC 1/144 ハイザックのレビューです。
それでは~
↓メーカー希望小売価格は¥880(税込)です。購入時の参考にしてください。オススメは駿河屋さんです。
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最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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