今回は∀ガンダムに登場する「ギャバン専用ボルジャーノン」の制作を始めたいと思います。
前回のカプルでもお話した通り、僕は∀ガンダムがガンダムシリーズの中でも1番大好きなシリーズで、いつか登場する全MSを並べたいという想いを抱いています。
ただ、∀ガンダムのキットって少ないんですよね・・・(笑)今回の「ギャバン専用ボルジャーノン」もキットとしては販売していないので、HGUCシリーズの旧ザクこと「ザクI」を改造して制作したいと思います。
なるべく設定画に近くなるよう意識して作ってみますが、完成できるかとっても不安です・・・。でも挑戦してみたいと思うので、温かい目で見守っていただければ嬉しいです。
ギャバン専用ボルジャーノンとは?
©創通エージェンシー・サンライズ・フジテレビ HOBBY JAPAN MOOK 「∀ガンダム 3D BOOK」より引用
「ギャバン専用ボルジャーノン」とは、∀ガンダムに出てくるMSの1つで、見た目が「ザク」にそっくりなMSとして視聴者を驚かせたのは有名です。そっくりなのには理由があります。
∀ガンダムの設定は「旧機械文明が一度滅んでしまった後の世界」というもので、その旧機械文明に当たる時代こそが、宇宙世紀シリーズを含む全てのガンダムシリーズの世界を指します。(∀ガンダム放送以前のもの)
そして、その旧機械文明を一度滅ぼした原因こそが、主人公『ロラン・セアック』が搭乗する「∀ガンダム」なんですね。この∀ガンダムがまき散らした「ナノマシン」によって世界は覆いつくされてしまうのです。その時に「ザク」もナノマシンによって埋められてしまいます。
その後、人類は再び文明を築きあげていくのですが、山を掘り起こす「山師」達の手により「機械人形」と呼ばれる機械が山の中に埋まっていることが判明しました。この山(マウンテンサイクル)の中から出てきたのが「ザク」の姿をした機械人形や、「カプール」の姿をした機械人形たちです。
「ザク」を掘り起こしたのは、領家である「ボルジャーノ領」であり、その名前にあやかって「ボルジャーノン」と名付けられました。
ザクIIの見た目の「ボルジャーノン」が数機と、旧ザクの見た目の「ボルジャーノン」が1機見つかるのですが、1機だけ違うことで「こいつは特別な機械人形だ」と、ボルジャーノ領の部隊を率いる隊長「ギャバン・グーニー」が自機として使うこととなり「ギャバン専用ボルジャーノン」と名付けられます。(劇中では他と同様「ボルジャーノン」と呼ばれていました)
実は、この1機だけ性能が低かったみたいです(笑)
どうでしょうか?観たことがない人でもなんとなくご理解いただけましたか?
つまり、昔の旧ザクがナノマシンに埋もれて長い年月を経て掘り起こされたのが「ギャバン専用ボルジャーノン」ということです。
ナノマシンによって従来の旧ザクと若干形状が異なっているという設定をよく聞きますが、宇宙世紀初期の旧ザクではなく、もう少し先の時代に作られた旧ザクではないかという話も聞いたことがあります。
「ギャバン専用ボルジャーノン」とはこういうMSです。写真の「∀ガンダム3Dブック」と公式サイトの画像ぐらいしか資料が無いので、アニメ映像を見たりしながら「ザクI」を改造してみたいと思います。
今回使用する「HGUC 1/144 ザクI(旧ザク)」とは?
今回使用する「HGUC 1/144 ザクI(旧ザク)」はこちらのキットです。
前回作成した「HGUC 1/144 ザクI 黒い三連星仕様」とほぼ同じ形状のキットです。
オプションパーツが豊富で、肩の関節も可動域が広いタイプなので完成度としては高い良キットと言えます。ただ、過信しちゃうとガッカリしちゃう程度の可動域なので、ポーズを決めて遊びたい人はちょっと物足りないかも知れません。
今回の改造ポイントの整理
まず、今回の改造ポイントを整理したいと思います。
1つ目は頭部です。ギャバン専用ボルジャーノンの頭部は旧ザクと違ってパイプが通っています。それにモノアイも若干大きめです。あと頭部の形状も若干違うので、その辺りを意識したいと思います。
2つ目が胴体。胴体もギャバン専用ボルジャーノンの方が旧ザクに比べボリュームがあります。あと腰回りのデザインがまったく違うので、そこも再現したいですね。加えて腰回りのスカートの分割や厚みも違うので手を加えたいと思います。
3つ目が腕。肩のアーマーはそれほど変わりませんが、腕のシルエットが一回り大きな印象です。さらに前腕の形状も旧ザクと違い、丸みを帯びた印象。ここも再現したいポイントです。
4つ目が足ですね。全体のバランスも含めですが、ギャバン専用ボルジャーノンの方が足短い印象なので、太ももでバランスを変更したいと思います。また、見落としがちですが、足の形状も若干違うのでそこも再現したいと思います。
5つ目はランドセルです。ここも微妙に形状が違うので手を入れます。
以上、大きく分けて5つのポイントで改造していきたいと思います。まずは頭部~胴体~足と手を付けるところで今回は終わりとします!
まずは頭部から
ボルジャーノンの一番大きな特徴である「頭部」の改修です。
まず「モノアイ」ですが、通常のザクより少し大きなモノアイが印象的なので、Hアイズの4mmを使います。ピンバイスで穴を開け、Hアイズをセットできるようにします。
塗装のことを考えて今は練り消しゴムで仮接着。
次にギャバン専用ボルジャーノンには旧ザクにない「パイプ」があります。これを設置するために頭部の側面(パイプ付近)の削り込みを行いました。
ついでに、モノアイ部分が後ハメ出来るように、干渉する箇所も全てカットし、被せて接着できるようにしておきます。
口周りですが、ギャバン専用ボルジャーノンは若干ですが、モノアイ中心の柱(鼻筋?)が前に出ている印象なので、周辺の形状も合わせて変更します。
後頭部は全く違うので、ここも旧ザクのいらない部分をカットしてエポパテで形状変更。あとモノアイのスリットっていうんですかね?小さな窓みたいなのがありますが、ギャバン専用ボルジャーノンにはこの穴はないので、これもエポパテで塞ぎます。
次に胴体
胴体はギャバン専用ボルジャーノンの方が一回りガッシリとしている印象なので、左右に1.0mmのプラ板を貼り付けます。また、胸の部分にも1.0mmのプラ板を貼り合わせ、厚みと形状を変化。
胸の中央部(コックピットとかがあるところ)は、キットでは別パーツ化されています。これもギャバン専用ボルジャーノンの方がシンプルな形状なので、エポパテで整形。
写真には写ってませんが、腹部周辺も旧ザクには無いパーツがついている為、これもエポパテで追加。
何気に背中あたりも形状が旧ザクとは異なっているので、ここもエポパテで造形。
エポパテ大活躍です。
今回は最後に足
足ですが、結構見落としがちな部分で、ギャバン専用ボルジャーノンの方が足の形が大きい(というか末広がりな印象?)ので、周囲に0.5mmプラ板を貼れる箇所に貼り、角の辺りはエポパテを盛り形を整えます。
足のつま先も若干上向きな形状なので、ここもエポパテで作ります。
くるぶし辺りの形が、旧ザクと違いカーブが大きいので、念のため内側をポリパテで裏打ちして削ります。(結局ポリパテは表面に出ませんでした・・・汗)
あと太ももや関節あたりに若干の違いがあるので手を加える予定ですが、まずはここまで。
ギャバン専用ボルジャーノン進めていきます
ということで、ギャバン専用ボルジャーノンの制作を進めております。
正直、ここまでしっかり手を加えることが初めてなので、ちゃんと完成するか不安でしかたありませんが、数々の失敗を積み重ねてきた今、昔よりもイメージを形にする力がついてきている実感は感じています。『失敗は成功の素』とはよく言ったものです。(たくさんのプラモが犠牲となりました・・・)
動画も一緒に進めているので進捗は牛歩ではありますが、ギャバン専用ボルジャーノンを完成させてカプルと並べたいと思っているので、よろしくお願いします。
今回の動画は↓こちら
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