そんな積みプラを一つ一つ崩していきます・・・。
積みプラ消化を兼ねてキットの紹介をしていく旧キットプラモデルレビュー記事。
今回は「AOSHIMA」から発売された「1/420 イデオン」です。
言わずと知れた「伝説巨神イデオン」に登場する主役機「イデオン」。
すべてを無に帰す程の無限エネルギーを持つ、ロボット界隈においても5本の指に入るトップクラスの凶悪マシンでもあります。
そんなイデオンの1/420スケールモデルのキットがこちらです。
昨今、40年振りにアオシマからイデオンの新作が出る!ということで、1/450イデオンが商品化されたことは記憶に新しいですが、こちらはその「40年前」のキットとなります。
こちらを見ると、新作イデオンはかなり進化していることが分かると思います。
それではレビュー記事、始めます。
キットの内容だけを見たい方は目次の『イデオン内容説明』からご覧ください~。
「伝説巨神イデオン」と「イデオン」について
富野監督の作品として、「機動戦士ガンダム」の後に放送されたSFロボットアニメ。
地球人の中から外宇宙へ旅立った人類が新たな移民先である「ソロ」星で、見たこともない兵器「イデオン」(この時点では分離形態)を発掘します。
時を同じくして、無限エネルギーである「イデ」を探していた異星人「バッフ・クラン」がソロ星を訪れますが、そこで地球人と接触してしまいます。
両者の行動は武力による抗争に発展、兵器に乗るバッフ・クランから身を守るために「ユウキ・コスモ」は「白旗を上げて戦う意思がない」ことを示そうとしますが、なんとその行為はバッフ・クランでは「相手を地上から抹殺する」というメッセージだったのです。
お互いの意思が交わることのないまま、戦いは激化していき、ついに「星間戦争」を越え、人類対バッフ・クランという「全面戦争」へと大きくなっていきます。
戦う意思のない人類側である「ユウキ・コスモ」達は、バッフ・クランから逃げて静かに暮らしたいという気持ちを抱いていますが、逃げる時に発掘した「イデオン」という巨大な力を持っています。
逆にバッフ・クランは、無限エネルギー「イデ」を何としても手に入れたい為、コスモ達が持つ「イデオン」を執拗に追いかけます。
とまぁこんな感じで、最後はアニメ史にも名を残す程のトンデモエンディングが待っているのですが、作品自体は面白かったので僕は好きですね。
この「イデ」という無限エネルギーは、謎が多く、感情をエネルギーとするような感じだったと思います。
そして全面戦争において、全ての人々の強い思いがイデの暴走を引き起こし、ついには・・・。
さて、そんな「イデオン」ですが、実際はめちゃくちゃでかいんですよね。
全長が105mというので、ガンダムが18mだからおよそ6倍になります。
例えばプラモだと、MG1/100のガンダムが18cmに対し、1/100のイデオンだと105cm。
つまり、1/100だと1m5cmという大きさ。
まぁ、小学生低学年ぐらいありますよね(笑)
イデオンの旧キットは、アオシマさんから発売されているのですが、他にも1/600スケールで発売されてるシリーズがあります。
今回のものは1/420スケールなので、発売されているイデオンのスケールの中では一番大きなものではないでしょうか。
「イデオン」の認知度が増えたのは、おそらく「スーパーロボット大戦F完結編」ではないでしょうか?
ゲーム内では、イデオン最強の武器とされる「イデオンガン(波動ガン)」も再現され、「射程が∞、攻撃力9999」という凶悪な兵器なうえにコスモの精神コマンド「魂」を使った全滅プレイは、YouTubeとかでも動画で見れると思うので、良ければ検索してみてください。
↑こちらはYouTubeより「第三次スパロボα」の武器演出集です。イデオンいいわぁ~
さて、旧キット 1/420 イデオンは一体どんな感じなのでしょうか?
気になるキットの説明に行きましょう。
「イデオン」内容説明
「伝説巨神イデオン」に登場した主役機「イデオン」をAOSHIMAが1/420スケールで再現したプラモデル。
今回は、近くのハードオフさんで中古で購入しました。見つけた時の値段は確か1,650円でした。もちろん定価より高いですが、これなら許容範囲内です。こういう「絶版物」などの場合は、高値でも買う価値ありと思います。
もともとイデオン自体、ガンダムのようにテキパキ動く機体ではなく、大きな動きが多いのですが、プラモデルだとどんな感じになっているのでしょうか。
ではパーツ構成を見てみましょう。
各ランナー紹介
こちらは「パーツNo.1~19」までのランナーです。
ボディパーツの一部で構成されています。
やはりヒケが目立ちますし、バリも多いのは致し方ありません。
丁寧に処理する練習にもなるので、旧キットはキレイに作るだけでも実力アップにつながると僕は思います。
こちらもボディパーツが集まった「パーツNo.20~31」のランナーです。
腰パーツを見てもらうだけでも分かりますが、かなり大きい全体像が想像できます。
作っている最中のこういう想像ってワクワクしますよね^^
腕や脚が含まれた「パーツNo.34~56」のランナーです。
脚パーツが大きいのなんの(笑)
パーツ数自体はそこまで多くない現時点でもランナー3枚が必要になるほど、大きなパーツが多いということですね。
やっと赤いランナーから解放されましたが、こちらは内部武装や足裏などが含まれた「パーツNo.57~77」のランナーとなります。
武器パーツなどは結構細かいディテールに挑戦しているのですが、現在の感覚だとやはり甘いと言わざるを得ない仕上がりです。
パーティングラインもがっつり入っているので、処理してしまいましょう。
もう1つの白いランナー「パーツNo.78~103」までのパーツです。
ハンドパーツがありますが、「グー」です。「グー」。
比較的小さなパーツが多いですね。
クリアーパーツが入っています。
顔のゴーグルと、腹部にあるイデゲージ2つです。
本当はお腹のイデゲージはグリーンだったと思いますが、キットでは青のクリアーパーツになっています。
まぁ中身が詰まっているせいか、クリアー感がほとんどありませんが(笑)
組立説明書は、白黒の折り畳み表裏3ページ分となっております。
意外とあっさりとした内容になっております。
シールとシャフトが2本、接着剤とアンケート用紙が入っています。
そして、このシールなんと・・・
水転写デカールなんですって!
でもシールの劣化は見てお分かりの通りです(笑)
シャフトは腕部分に使う金属で、しっかりと固定する為に使用します。
素組み完成
ということで、完成した素組みがこちらです。
あ、そうそう、クリアーパーツのゴーグルとイデゲージはつけておりません。
見た目は「イデオン」って感じの体型で、若干腕の太さに対して胴体の大きさの方が大きいような気はしますが、概ねバランスとしては良い気はしています。
横から見たら、ちょっと薄い・・・というか、前後のメリハリがないと言うか・・・。
もう少しスタイルにメリハリがあるだけで、大きく化けそうな気はします。
後ろからのショットです。
基本的に、背面にはモールドはほぼ入っていません。
正面と左右のサイドには、そこそこモールドが入っているので、後ろからは見ないようにしましょう(笑)
動画でも話してますが、この足の白いパーツ、どうやってどこに接着するのかが分からず、ネットで画像を検索して調べました(笑)
組立説明書にもパッケージにも、この箇所が映っている部分がなく、難しかったですね。
これもたぶんあってると思うぐらいの自信の無さです(笑)
脚はすらっとしたシルエットで、ここが一番イデオンらしい形状をしている気がします。
爪先の板みたいな部分は回転するように可動しますが、これも分離形態時のギミックだと思います。
イデオン形態の時は動く意味があまりないですからね。
顔の作りも、言うほど悪くはありません。が、過信してはいけない程度の完成度です。
シャープ化して前後に若干の厚みを持たせたら、もう少しカッコ良くなりそうな気もしますね。
腕の関節はこのように曲がるのですが、保持できるほどしっかりとはしていません。
ところでこの曲がり方は設定通りの曲がり方なんでしょうか?(笑)
もしそうだとすると、弱点はこの関節でしょうね。
イデオンの序盤の攻撃は格闘が多いです。
パンチもこのように再現出来ます。(腕を水平にしただけとか言わないで・・・)
基本的に、イデオンの武装は全身に隠されたミサイルだったり、確か腹部辺りにあった?グレンキャノン、別途「波動ガン」という武器があるだけで、ソードやライフルと言った類いのものはありません。(イデオンソードは別)
ただ、このミサイルや波動ガンが尋常じゃない強さなので、気になる方はぜひアニメ本編をご覧ください。
ひざ関節はここまで曲がります。(正直驚きました)
ただ、他の関節がまったく動かないので、この関節の可動が活かされることはありません。
せめて股関節の可動があれば、かなりポージングも自由が効くと思うのですが・・・。
胴体前面にもギミックが仕込まれています。
両肩前面に機銃が仕込まれています。
ただ、この機銃ってイデオン時に使われたかなぁ?と思い出しますが、まったく記憶にありません(笑)
腹部にも左右開閉の機銃と中央に上下開閉のギミックがあります。
中心にあるのが何なのか・・・センサーのようなものですが・・・これも分離状態のギミックなのでしょうか。(なんとか加速センサーみたいな名前のやつかな?)
アニメをもう一度見直したいですが、なかなか話数も多いので大変なんですよね~。
ちなみに、肩ブロックにある白いとんがりも折りたたみ式の可動が可能です。
イデオン状態時は折りたたんでおくのが正しいようです。
イデバスター(だったかな?)の時は真っすぐ伸ばします。
ここも組立説明書には一切記載が無いので、イラストを見て初めて気づく感じです(笑)
「1/420 AOSHIMA イデオン」レビューまとめ
今回のレビューは以上となります。いかがでしたか?何か参考になっていただければ幸いです。
初のアオシマさんキットということで、バンダイキットとはまた違った趣があって楽しかったですね。
イデオンは、バンダイさんのスーパーミニプラなどでも展開されているので、今作ってみるならこちらの方が入手できる可能性は高いと思います。
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完成度は恐らくスーパーミニプラ版の方が高いと思うので、機会があればぜひ手に入れて作ってみてください。
(2022/11/22追記)そして、40年の時を経て、アオシマさんが現在の技術を詰め込んだ1/450イデオンが発売されました!かっこいいですよ!
次回は、もう一度バイストンウェルに戻りたいと思います(笑)
それでは、次回も楽しみにお待ちください^^
今回ご紹介したキット
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あなたも眠ったままの「積みプラ」を組み立ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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