まいどおおきに!Akidou(@Akidou123)です!
今回はガンプラの旧キット「機動戦士ZZガンダム」から「R・ジャジャ」をレビューしていきます!
結構古いキットですが、接着剤を必要としながらもポリキャップを採用している為、肩や足は割と動いてくれます。
今回は旧キットなので、だいたいの完成クオリティを参考にご覧いただければ良いかなぁと思うので、最後までよろしくお願い致します。
↑旧キットなので価格は店舗によってバラつきがあります。購入価格は自己判断でご購入ください。
Akidou的キット総評
まず結果として、下記のような印象です。それぞれのポイントを☆で表しました。
基準値は として、僕なりの印象を☆で表しました。
アクション: (アクションポーズのとりやすさ)
素組み再現度: (塗装をしなくても色分けの再現が出来てるかどうか)
オプション (ハンドパーツ、武器パーツなどの豊富さ)
※星が低い=良くないキットというわけではありません。
例えば、素組みフィニッシュ派の方なら「素組み再現度」が☆5に近い方が満足いくでしょうし、ポーズをつけて遊びたい派の方なら「アクション」の☆が5に近いほうが満足いくでしょう。そういう感じで参考にしていただければと思います。
レビュー内容を動画で見たい方はこちら
パッケージ&ランナー紹介
機動戦士ZZガンダムに登場するアクシズのモビルスーツで、髪の毛が2色の派手なキャラ「キャラ・スーン」がパイロットです。
箱の解説にも書いてありますが、旧ジオン軍のモビルスーツ「ギャン」の流れを汲んでいるのですが、ほとんど名残はありませんね(笑)
ソード付きビームライフルとビームサーベル、ミサイル(キットではオミットされています)が主な武器で、肩の丸い部分が前方に展開することで攻撃を防ぐ「ヴァリアブル・シールド」を装備しています。
パーツ構成はそこまで多くなく、かつ、R・ジャジャの独特な形状を見事に再現しているあたり、とても素晴らしいキットではあります。
ただ、旧キットということで、やはり「ただ作っただけ」の完成度だと若干もっさりした印象は否めません。また、可動に関してもとても良いと言えたものではなく、表現力が乏しいキットだと感じます。
ある程度、ガンプラの改造とかに慣れた方なら、作り甲斐のあるキットではないでしょうか^^
それでは、ランナーのご紹介。
ランナーは全部で4枚とポリキャップ、水転写デカールとなってます。
No.1~No.13のランナーは主に肩のパーツです。
合わせも悪くなく、合わせるとズレるようなことも無いので、旧キットとしては組み立てに手間のかからないキットだと思います。
No.14~No.34のランナーは、胴体、脚、ヴァリアブル・シールドが中心となっています。
おそらく勘のいい方ならお気づきだと思いますが、このキット「ボディがめちゃくちゃデカい」んです。胴と腰が一体化しているからという事もあるかも知れませんが、1/144のキットとしては大きく感じます。
あと、後述しますが、ヴァリアブル・シールドの可動ギミックにも若干問題があります。
No.35~No.40のランナーは足先が中心です。
この後に発売される「逆襲のシャア」シリーズのガンプラは、色プラと呼ばれる技術により、ある程度部位によって色分けがされるようになりましたが、この時代はまだ2色ぐらいの分け方なので、やはり淋しい感じはしますよね。
あと、旧キットを購入した場合、だいたいが劣化している可能性が高く、本キットも写真の左右にあるパーツの細い部分が組み立て時に最も注意するべきポイントなので、これから製作を考えている方は特にご注意ください。(僕は写真の細いシリンダーが折れました・・・)
No.41~No.74までのランナーで、腕や頭部、ライフルなどが含まれています。
実は意外とディテールも再現されていて、そこまで悪いキットではありません。
おそらくプロポーションがずんぐりむっくりしているせいで、古臭い感じが出てしまうのだと、個人的には感じます^^;
ポリキャップは古いタイプなので、2種類しかありません。
余剰はないので、ポリキャップを紛失したり壊したりしないように注意しましょう。
付属の接着剤と水転写デカールです。
水転写デカールがついていることには驚きましたし、当時の価格が安いと言えど、1/144でついてくるなんてめっちゃ感動ですよね。
ただ、中古で購入する際は、たいてい劣化している(写真のように黄色がかっている)状態だと思うので、ここは素直にガンダムデカール等の市販のデカールを使うほうが良いかと思います。
もちろん、接着剤も使わなくていいと思います(笑)
ということで、全72パーツで完成します。
組み立て説明書は、今のガンプラよりも資料的な内容が多く、劇中では説明されない構造や機体説明などが掲載されています。
ファンはもちろん、R・ジャジャ好きも満足いく内容だと思うので、ご購入した際はぜひ読んでみてください^^
各部組み立て
腕部
腕部は肩の接続ポイントなどがポリキャップ仕様となっているので、従来の旧キットのように挟み込む箇所が少なくなっています。
とはいえ、まだポリキャップの使われ方が今ほど優れていないので、「ここポリキャップにする必要ある?」と感じる箇所は全体的にちらほら見受けられます。
腕のパーツで言うと、ボディとの接続ピンなんかはその最たるポイントです。
組み立てやすくなるのはもう少し後に発売されたキットになりそうですね。
脚部
脚部は足首にポリキャップが仕込まれ、若干の可動が可能です。
ただ、膝の可動はパーツが干渉してしまい、ほとんど動かないと言っても過言ではありません。
おそらく再現性を優先したことによる犠牲だと思うのですが、せめて膝の可動ぐらいはしっかり曲げられるようにしてくれたら良かったのになぁ・・・と感じました^^;
ライフル
ライフルの構造は6パーツと簡単な作りとなっています。
先端のソード部分は取り外しが可能です。また、ライフルのストック部分も若干可動します。
意外と細かいモールドなども入っており、下手するとこのキットで一番作り込みがいい部分かも知れません(笑)
両肩(ヴァリアブル・シールド)
今回最大の問題個所がこの「ヴァリアブル・シールド」が含まれる両肩のパーツです。
詳しくは後述しますが、ヴァリアブル・シールドの展開が上手くいっておらず、一番のウリと言えるギミックなだけに残念ですね。
ただ、ミサイル発射口のディテールは細かく、作りとしてはそれほど悪くありません。
ここをどう改造していくかが、このキットの改造ポイントの鍵となりそうです。
頭部
頭部はポリキャップによる取り付けになっており、左右に可動できるようになっています。
ただ、頭部形状の問題で若干しか動かず、ここも残念なポイントです。
素組み完成
素組み完成しました。
どう見ても胴体が大きすぎる気がします(笑)
各部ディテールなどはそこまで悪くないのですが、この胴体の幅広い感じがバランスの悪さを引き立たせていると思います。
各部の形状やディテールはご覧の通り、そこそこいいですし、特にライフルのコンパクトな中にごちゃごちゃした感じは、かなり素晴らしいと思います。
やはり問題はボディの大きさと、首の低さじゃないでしょうか。
顎が引いていないので、大きなボディにちょこんと乗っている感じの見え方になってしまう気がします。
顔自体はそこまで悪いクオリティでは無いんですけどね・・・。
ライフルの握り手もこれまでの旧キットの「丸指感」が無く、違和感の無い仕上がりです。
ライフル自体のディテールも凹凸のモールドがところどころに入っていて、やはりこのキットで一番カッコイイと思えるパーツではないでしょうか?(笑)
脚の作りもモナカ合わせで貼り合わせた簡単な構造です。
脚脛側の合わせ目は、段落ちモールドになっているのですが、2箇所凸ディテールが配置されています。この場合、合わせ目消しをするなら凸モールドは一度削ってしまい、0.3mmぐらいのプラ板を貼りなおす方が綺麗にしあがると思います。
こちらは脚裏側です。
大きなスラスターが目立ちますね。
膝関節付近は内部が丸見えなので、何かしら手を入れてあげると引き締まった印象が与えられそうです。ただ、この箇所の可動が干渉の関係でまったく動かないので、手を入れるといっても他キットから流用してしまってもいいかも知れませんね^^;
さて、このキットで一番問題となる箇所がこの「肩パーツ」ですね。
肩自体の出来はそこまで悪くないと思います。形状も悪くないし、ディテールなども彫り直しは必要ですが、バランスもいい感じです。
では、何故問題なのかということですが、今回のキットの目玉である「ヴァリアブル・シールド」の展開ギミックが、上手く再現できていないという点です。
一応、ヴァリアブル・シールドの展開ギミックは、このような感じになります。肩を180度回転して後ろにあるシールドを前に持ってくることで再現されるのですが・・・
ちょっと分かり辛いかも知れませんが、肩の内部に軸となるピンがあり、それを中心に回転します。しかし、肩の形状的に180度回転すると肩関節軸側に肩の外側の縁が干渉してしまい、内部のピンがポリキャップから抜けてしまいます。
あともう少しピンが長ければ抜けることはないので、無理矢理再現は可能なのですが、そうすると肩がかなり浮いてしまうと思うので、やはり恰好はつかないです。
こちらに関しては動画でご覧いただいた方が分かりやすいと思うので、気になる方はぜひ動画をご視聴ください。(タイムラインで言うと後半に紹介しています)
1/144 R・ジャジャの総評
という事で、ガンプラキットレビュー「1/144 R・ジャジャ」はいかがでしたか?
改めてもう一度、評価を記載しておきます。
アクション: (アクションポーズのとりやすさ)
素組み再現度: (塗装をしなくても色分けの再現が出来てるかどうか)
オプション (ハンドパーツ、武器パーツなどの豊富さ)
やはり旧キットではあるので、初心者向けかと言われると”2″と評価せざるを得ないです。細いパーツやどこがゲートか分かり辛い箇所もありますし。
アクションは旧キットの中ではまだポージング出来るほうですが、可動域が犠牲になっていることも考慮すると”2″で、素組みだと色分けなどもされていない為、再現度は”2″。オプションも最低限のハンドパーツと武装がありますが”2″という感じです。
ただ、総じて低い評価に感じるかも知れませんが、悪いキットということではありません。ただ、改造などでプロポーションを変更する技術を持っていないと、最近のガンプラスタイルのようなカッコ良さにはならないという意味で、「初心者向けではない」と言えるキットではないでしょうか。
ということで、R・ジャジャのレビューは終了となります。
次回はガンダムOOから「HG 1/144 ティエレンタオツー」をレビューしたいと思います。お楽しみに^^
それでは~
↑旧キットなので価格は店舗によってバラつきがあります。購入価格は自己判断でご購入ください。
ちなみに、HGUCでもラインナップとして入ってます。
↑メーカー希望小売価格は¥2,090(税込)です。購入時の価格にはご注意ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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