まいどおおきに!Akidou(@Akidou123)です!
今回のガンプラキットレビューは「機動戦士ガンダムF91」から「1/100 ビギナ・ギナ」をレビューしていきます!
劇場で公開された「ガンダムF91」に登場した、クロスボーンバンガードのモビルスーツがこの「ビギナ・ギナ」ですが、1/100スケールでも当時価格でいうところの「¥1,000」が定価という驚き。
実は、僕が「リアル頭身」で初めて作ったガンプラが「1/100 F90V」だったので、F91キットのリアルなマーキングシールなどがとても懐かしく感じます。
はたして、完成度はどのような仕上がりなのか?楽しみです^^
Akidou的キット総評
まず結果として、下記のような印象です。それぞれのポイントを☆で表しました。
基準値は として、僕なりの印象を☆で表しました。
アクション: (アクションポーズのとりやすさ)
素組み再現度: (塗装をしなくても色分けの再現が出来てるかどうか)
オプション (ハンドパーツ、武器パーツなどの豊富さ)
※星が低い=良くないキットというわけではありません。
例えば、素組みフィニッシュ派の方なら「素組み再現度」が☆5に近い方が満足いくでしょうし、ポーズをつけて遊びたい派の方なら「アクション」の☆が5に近いほうが満足いくでしょう。そういう感じで参考にしていただければと思います。
パッケージ&ランナー紹介
機動戦士ガンダムF91に登場するクロスボーン・バンガードのモビルスーツ「ビギナ・ギナ」。
後に、パイロットである「セシリー・フェアチャイルド」が機体ごとシーブック側に寝返り(正確にはクロスボーン・バンガードにさらわれたので寝返りではないが・・・)、シーブックの乗る「F91」と一緒に父である「鉄仮面」の「ラフレシア」と戦います。
8基のスラスターと背中に搭載している「フィン・ノズル」により、機動性がかなり高く、その機動性を活かして対ラフレシア戦では奮闘しました。
クロスボーン・バンガード側にいた時は額にクロスボーンのマーキングがありましたが、連邦側に移った際はそのマーキングも消しています。(キットではシールで再現が可能です)
F91系のMSの中でも人気が高く、ゲームなどでも度々取り扱われることもあって、「RE/100シリーズ(リボーンワンハンドレッド)」でリメイクされた「RE/100 ビギナ・ギナ」が発売されています。
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それでは、ランナーを見てみましょう。
ランナーは全部で6枚とポリキャップ、ホイルシール+水転写デカールとなってます。
各部ランナーです。
パーツ数はそこそこ細かく出来ていて、旧キットと言ってもただの貼り合わせだけじゃない作りになっているので、作りごたえはあります。
パーツを見ていただいて、気になる方は気になると思いますが、ホワイトシルバーっぽい設定色を再現したことにより、ウェルドラインが目立っています。素組みで仕上げたい人にとっては少し気になってしまう部分ですね。
ビームシールドとバイザーはクリアーパーツで表現されていて、特にビームシールドの存在感が素晴らしく、これがあると一気に機体が映えます。また、バイザーもクリアーパーツで、当時のキットにしては珍しい気もしますが、嬉しいポイントですね^^
ポリキャップはおそらくビギナ・ギナ専用のもの。
ビギナ・ギナの肩についているパイプは、ポリキャップと同じ素材のものが使われています。もちろん、塗装やエナメルなどで破損の心配のある部分です。ちょっとした改造が出来る人なら、他の素材のものと交換した方が良いかも知れません。
ホイルシールと水転写デカールが付属しています。
今回、水転写デカールは使用していませんが、若干だけ劣化が進んでいるようなので(中古なので仕方ない)、この先使えるか少し心配です・・・(笑)
さて、ホイルシールですが、よくあるガンプラのホイルシールの材質と少し違います。比較的最近のガンプラのシールは、しっかりとコシがあるというか、台紙が安定しているという感じなのに対し、このキットのシールはペラペラで、どちらかというと「フィルム」に近いシールです。
昔は全部こうだったかな?と思いましたが、もともと僕はシールを貼らずに仕上げるタイプなので分かりませんでした(笑)
これがまた、シール自体は少ないのですが綺麗に貼るのが非常に難しく、シール仕上げで完成させたい人にとっては結構難易度の高いキットだと思います。
ということで、全93パーツで完成します。
組立説明書は当時らしい内容で、出力等のスペック他に設定などの説明などが記載されています。昨今の説明書より、この内容の説明書が個人的には好きなので、この辺は嬉しいですね。
あと、このF91系のプラモデルは水転写デカールを貼ることで、リアルタイプっぽい見た目に仕上げることも可能です。この辺りもそれまでのガンプラとは少し違った部分でもあります。
素組み完成
素組みが完成しました。
当時のプラモデルとして見ても、全体のプロポーションはとても良いと思います。
プロポーションは良いのですが、ところどころ色分けは再現されておらず、シールを貼ったとしてもまだまだ再現が必要な色分けが存在します。
例えば、足回りでいうと後ろ側の3つのスラスターが紫色だったり、脛外装パーツの凹み○ディテール内部が赤色だったりするのですが、その辺りは再現されていません。
肩や首元にあるパイプ状のパーツは、ポリキャップと同じ軟質素材で出来ているので、綺麗に仕上げるとなった場合、非常にやっかいなパーツとなっています。
もし可能であれば、ここは最優先で他の素材と変更したいところではあります。
パーツ分割構成は基本的なガンプラ旧キットと同じですが、部分的に少し変わった構造になっているので、動かしたりする時は若干勝手が違います。
ビームライフルの見た目も悪くなく、カッコイイと思います。
また、このキットの弱点でもある「ハンドパーツ」は、親指を含む手のひらと、人差し指、中指~小指までの3つのパーツで可動式となっています。
ご存じの方も多いと思いますが、一昔前のガンプラはこのタイプが多かったのですが、武器の保持力が非常に弱く、しっかりと持たせることが出来ません。これは非常に残念な点ですね。
背部にあるフィンノズルは、左右で独立した可動が可能です。(1本ずつではなく、右と左全体で可動)
ただ、ここも昔の構造上の問題で、保持力が非常に弱く、少しの揺れでグラグラ動いてしまうほどです。
ビギナ・ギナ全体で一番目に行くと言ってもいいぐらい目立つ部分なので、可能であれば可動軸を補強するか、最悪接着してでも解消したい部分です。
ちなみに、フィンノズルの先端の紫色も色分け再現はされていないので、塗装の必要があります。
合わせ目や肉抜き箇所のチェック
ビギナ・ギナの合わせ目と肉抜きですが、ちょっと隙間が気になる点もあるので、ついでにご紹介。
まずこの脚裏のスラスター部分。左右のピンが結構見えてしまうので、スカスカ感があります。足首の軸も丸見えなので、カッコ良く仕上げるならここはプラ板などで見えなく工夫すると印象は変わりそうですね。
基本的に全てモナカ合わせのキットなので、肩の上面と胴体の上面に合わせ目が入ります。
ただ、胴体はよく見てみると若干凹モールドが入っているので、ここは合わせ目処理をしなくても良さそうですね^^
頭部もセンターで合わせ目が入ります。正面から見ると額のカバーがあるので見えませんが、頭頂部から後頭部にかけては合わせ目が目立ちます。
また、背面のフィンノズルも合わせ目が入りますが、この合わせ目が非常にクセモノで、フィンノズルの各先端部分(バーニア状のディテール)にも合わせ目が入ってしまいます。全て綺麗に消そうと思うと相当苦労する部分だと思うので、根気と丁寧さが必要な箇所ですね。
腕部は、上腕の左右に合わせ目が入り、前腕は前後に合わせ目が入ります。(この当時のキットの立ち姿を考えると厳密にはどちらも左右と言えますが・・・)
手首のブロックも合わせ目が入るので少し面倒な部分ですが、フィンノズルに比べると軽いと思います(笑)
ハンドパーツは前述したように、「人差し指」と「中指~小指」までのブロックでそれぞれ可動するタイプなので、保持力が非常に弱いです。と言うか、写真で見ると人差し指太くない?(笑)
ストックがある方なら、ここは別のガンプラのハンドパーツを流用しても良いかも知れません。
手首にはカバーが付いていますが、若干、可動軸の隙間が気になるので、ここも少しだけ詰めるような工作をしても良さそうですね^^
続いて、太ももにもセンターに合わせ目が入ります。
また、よく見ると関節の中心にも合わせ目が目立ってます。ここもそのまま処理しようと思うとかなり面倒な部分です。左右のパイプを別パーツで置き換える方なら、ここは気にせず合わせ目処理できるので問題なさそうです。
脚の脛側にも合わせ目が入ってます。裏側は前述したスラスターがあるので合わせ目があるのは前面のみとなっています。
足首カバーは脛パーツに挟み込むように可動軸が入っていますが、若干前に伸びている印象で、設定画と比べると長すぎる気もします。
そして足首もセンターに合わせ目が入ります。チラ見してますが、足先には小さなバーニアのようなディテールがあり、それも分割されているので、ディテールアップパーツなどがあれば置き換えても良いでしょう。
ちなみに足裏は何のディテールも入っていないツルツルのタイプです。
最後は武器パーツのビームライフル。もちろんセンターに合わせ目が入ります。
これはもうビームライフルの宿命ともいえますが、そこそこ凹凸のあるディテールが多いので、綺麗に処理するのは結構骨が折れそう・・・。
可動域とポージング
ビギナ・ギナの可動域のチェックです。まずは腕。
肩は360度回転可能で、肘は90度曲がりません。だいたい75度ぐらいかな?肘裏は曲げると結構しっかりと軸が丸見えなので、プラ板とかで蓋はしたいですね。
両腕は写真程度には開きます。肩ではなく、上腕の付け根に可動軸が設けられているので肩と別可動で動くのですが、肩外側にあるカバーが干渉してこれ以上は開きません。
首は上下にも可動しますが、ほんの僅かです。軸自体はボールジョイントではなく、T字のヒンジタイプで接続されており、上下と左右の回転は可能となっています。
ただし、ボールジョイントでは無いので頭部自体を左右に傾けることは出来ません。あくまで、上下の可動と左右の回転のみとなります。ちなみに回転は360度回転することも可能です。
腰の接続がボールジョイントの為、写真のように胴体を反らすことが可能です。
もちろん回転も360度回転できます。
あまり反らし過ぎると軸が見えてしまうので、格好がつかないですが、ここまでの可動があるというだけでも結構嬉しいポイントですね。
脚は前後にここまで開脚します。
フロントスカートが左右独立可動なので、ここまで上げることが可能となっています。
ただ、フロントスカートの接続は、近年のそれとは違い、センターブロックにボールジョイントではありません。スカート上部のフックを引っ掛けるような仕組みなので、過度に動かすと外れてしまいます。
膝関節は約90度まで曲がります。
二重関節ではなく、上部は軸固定、下部が軸可動という仕組みなので、この程度しか曲げることが出来ませんが、直角ぐらいまで曲がってくれればある程度はポージングも可能なので、まぁ悪くはありません。
足首は上下左右に可動が出来ます。
後ろにはほとんど動きませんが、前方向にはアンクルガードが可動してくれるので結構動きます。
ただ左右の動きはあまり良いとは言えない程度なので、若干接地性が良くなる程度で考えた方が良さそうです。
ある程度の構えポーズは写真のように取れるので、これはこれで結構カッコ良く立たせることが出来るかなぁと思います。
最後のポーズはパッケージアートのように立たせてみましたが、ちょっと実物の方が全体的に短い印象です。パッケージアートはもっとスラッとしている感じですね^^;
あと、ディスプレイスタンドの穴はついていないので、胴体を挟むタイプを使うか、どこかに穴を開けるかなどで対処する必要があります。
最後に、全体的に関節が緩い気がするので、あまりしっかりと自立できるわけではありません。スタンドなどを使って浮かせてポージングを取る際は、関節の保持力がかなり重要になってくるのですが、このキットはおそらく思った位置で保持してくれないと思います。
また、背中のフィンノズルもかなりプラプラしているので、ここもやはりポージングの際はかなりストレスとなる部分だと思います。
1/100 ビギナ・ギナの総評
という事で、ガンプラキットレビュー「1/100 ビギナ・ギナ」はいかがでしたか?
改めてもう一度、評価を記載しておきます。
アクション: (アクションポーズのとりやすさ)
素組み再現度: (塗装をしなくても色分けの再現が出来てるかどうか)
オプション (ハンドパーツ、武器パーツなどの豊富さ)
【初心者向け】は、初心者でも簡単に組めますし細かいパーツも少ないので“4”
【アクション】は、そこそこ取れるけど自由度は少ない為“3”
【素組み再現度】は、シールでも再現できていない色分けが多い為“2”
【オプション】は、ビームランチャーやビームサーベルが付属していないのでちょっと物足りないので“1”
となりました。
今回の1/100 ビギナ・ギナは、旧1/100キットの割にはプロポーションも良いけど、思ったより可動しないし武器も少ないという印象でした。
プロポーションはホントに悪くなく、少し手を加えるだけでカッコいいプロポーションに持っていけるキットだと思いますが、やはり問題なのは「各部の保持力の弱さ」ではないでしょうか?この辺りはキットを作り込んでいく上でキーとなってくる部分だと思います^^
ということで、1/100 ビギナ・ギナのレビューは終了となります。
次回はマスターガンダム&風雲再起のレビューです。
それでは~
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↑メーカー希望小売価格は¥1,100(税込)です。購入価格は自己判断でご購入ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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