まいどおおきに!Akidou(@Akidou)です!
今回は、ガンプラ初心者なら必ず気になる『パーツ同士の合わせ目の消し方』について説明していきます。
ガンプラをかっこよく作りたいと思う人なら誰もが気になる「合わせ目消し」ですね!
『合わせ目消し』とは、ガンプラなどのプラモデルでパーツ同士の繋ぎ目を消してしまうというテクニックです。基本工作の1つになりますが、方法は人それぞれ様々です。
今回は、僕が実際に使っている合わせ目消し方法を紹介するので、ぜひ参考にしていただければと思います。
道具さえあれば誰でも出来る方法なので、これから覚えようと思う方はぜひチャレンジしてみてください^^
その前に「合わせ目消し」って必要なの?
と思っているところ水を差すようですが、合わせ目消しは必ずしなければいけないものではありません。
最近では特に、合わせ目を利用したディテール加工というものも増えてきています。
いずれにせよ、合わせ目の消し方を覚えておくと役に立ちますし、そんなに難しいことでもないのでこの機会に覚えていってもらうと嬉しいですが、合わせ目の場所によっては合わせ目消しをせずディテールにしてしまうことが効果的な場合もあります。
合わせ目を消すと、分割面を一つの面にするので「プラモデル感」を無くせます。もしくは合わせ目をディテール化することで「もともとそこは分割されていた感」を演出することにより、デザインとしてしまうことも可能です。
合わせ目消しには2通りの方法がある。
1.合わせ目をしっかり消してしまい一つの面として仕上げる。
2.合わせ目を利用してディテールにしてしまう。
最近のガンプラは、精密なパーツ分割により「合わせ目」が目立たないようなクオリティとなっているので、数か所の合わせ目を対処するだけで完成度がグッとあがります。
一方で、古いガンプラ(いわゆる旧キット)などは、目立つ合わせ目が多く、それらの「合わせ目」を消すことで完成度が段違いにあがります。
それでは、まず『合わせ目消し』の方法はどんな方法があるのでしょうか?
ガンプラの『合わせ目消し』の方法と必要なもの
合わせ目消しに必要なものは、方法によって必要なものが異なります。
基本的には上記のものを利用することがほとんどですね。
全部が必要では無く、それぞれ単体で合わせ目を消すことは可能ですが、出来れば2つぐらいは揃えておくと適材適所で使い分けられるので助かると思います^^
あとは共通で必要なものとして「粗目(#320など)の紙ヤスリ」や「中目(#400~#600)の紙ヤスリ」や「鉄ヤスリ」などのヤスリ道具です。(ヤスリが無いと合わせ目消しは出来ません)
合わせ目消しの方法その①
プラモデル用接着剤(スチロール系樹脂)で接着ついでに合わせ目を消す方法
必要なもの例:TAMIYA「タミヤセメント」、紙ヤスリ(鉄ヤスリ)
「スチロール樹脂系のプラモデル用接着剤」と言っても何のことかサッパリだと思いますが、基本的な「プラモデル用として販売されている接着剤」と思っていただければOKです。(100均やホームセンターの接着剤で「プラモデル用途にもOK」と書かれてあるのは除きます)
代表的なのがタミヤから発売されている「白ビン」と呼ばれる接着剤。
この接着剤はプラモデル専用のもので、プラモデルに塗るとパーツの表面がわずかに溶ける性質を持っています。これを利用して、プラモデルのパーツ同士を接着するという製品です。
そして、この性質を利用した合わせ目の消し方がこれから説明する方法となります。
昔からの定番方法なので、たくさんのハウツー本などで紹介されているもっともポピュラーな方法と言えます。
この方法のメリットは、接着のついでに行えるのでやり方は簡単という点。
デメリットは「時間がかかる」という点です。
「時間がかかる」とは、しっかりと接着が乾くまでの時間を指しています。
合わせ目消しの作業が可能になるまで、およそ1日程度は置いておく必要があります。(これが結構長い・・・)
やり方
やり方は今回紹介する中でもっともシンプルで、「接着剤をたっぷりと塗ってパーツを合わせる時に接着剤をはみ出させる」だけ。
コツとしては、接着剤の蓋裏についているハケにたっぷりと接着剤を含ませて、接着面に接着剤を乗せていくイメージで塗っていきます。片面が出来たら次は反対の面にも塗ります。
その後、少しだけ(だいたい20秒~30秒ぐらい)時間を置いて、もう一度片面ずつに同じように接着剤を塗ります。2回目に塗る時に1回目に塗った接着剤が少しトロッとしてるような感触になっていると思います。(それはパーツが溶け始めている合図です)
2回目に塗った後も少しだけ(だいたい20秒~30秒ぐらい)時間を置いて、パーツ同士を接着します。この時、しっかりとパーツ同士を押し合って接着させると、先程塗った接着剤がパーツの外側に「ムニュッ」とはみ出ると思います。こうなれば”成功”です。
あとはそのまま1日程置いて接着が完了するのを待ちましょう。
接着剤が乾いたら、はみ出た部分がカチカチに固まっていると思うので、ここをヤスリ掛けで落としてしまいます。この時、気を付けることは「スポンジヤスリは使わない」ということ。
スポンジヤスリとは、曲面をヤスリ掛けする為のスポンジ状のヤスリのことですが、これを使うと周囲のパーツ面にまでヤスリが当たってしまい、接着剤を削り落とす頃には周囲のエッジも落ちてしまいます。(接着剤は固まると案外硬いので注意しましょう)
当て木を使った粗目のヤスリや鉄やすりなどで、はみ出た接着剤だけをピンポイントで落とすイメージでヤスリ掛けをすると上手くいくと思います。あと少しを残した状態で#400紙ヤスリなどに変えて面を揃えるようにヤスリ掛けをして完成です。
↑こういう硬いヤスリを使ってムニュッとはみ出た部分をギリギリまで削ると楽ですよ^^
合わせ目消しの方法その②
流し込み系接着剤と瞬間接着剤を使って合わせ目を消す方法
必要なもの例:TAMIYA「タミヤセメント流し込みタイプ」、瞬間接着剤、紙ヤスリ(鉄ヤスリ)
僕が普段している「合わせ目消し」は、こちらの『流し込みタイプ接着剤と瞬間接着剤』を使う方法です。パーツの合わせ目に、流し込み系の接着剤を使って接着後、合わせ目に瞬間接着剤を流して固まったら削るというものです。
この方法を使っている理由は、瞬間接着剤が乾くまでの時間が早いので、すぐに作業が可能だからです。(瞬間接着剤用硬化スプレーなどを使えばもっと時短になります。)
やり方
やり方は後ほど紹介しますね。
合わせ目消しの方法その③
ラッカーパテを使って合わせ目を消す方法
必要なもの例:TAMIYA「ラッカーパテ」、ラッカー溶剤、爪楊枝など、紙ヤスリ(鉄ヤスリ)
こちらも定番の手段「ラッカーパテ」を使う方法です。
ラッカーパテを溶剤で少しだけ溶いて、合わせ目に出来る溝に埋め込むというシンプルな方法です。ただ、パテを使うのでラッカー溶剤のニオイが発生するのが問題です。あと、パテを使うことで塗装が必須になります。
僕は、瞬間接着剤を使った方法で埋めきれなかった箇所などは、たまにラッカーパテで対処します。でも、個人的にはラッカーパテを使った方法が、一番『耐久性(※)』が高いのではないかなぁと感じています。(※耐久性とは、合わせ目処理後の割れや変色などを起こすことを指しています)
②の方法での合わせ目消しの方法
まず、パーツを合わせます。
今回は、1/144「デュエルガンダム」を使って撮影しています。このキット、安価で販売されたシリーズなので、合わせ目もがっつりとセンターに入っていますね。
その時、しっかりと合わせるのではなく、気持ち隙間を空けておきましょう。
↓このような「パーツオープナー」やデザインナイフの刃(折れないように注意!)を使うと若干の隙間の調整に役立ちます^^
その”気持ち空けた隙間”に、流し込みタイプの接着剤を流し込みます。オススメは写真にある「タミヤセメント流し込み 速乾タイプ」です。
流し込む方法は簡単で、蓋についているハケに接着剤をある程度含ませた状態で、合わせ目の隙間に「トン」と置くだけ。これだけで隙間に流れ込んでいってくれます。
ただ、一度で全ての隙間に流れ込むわけではないので、間隔的に流し込んでいきましょう。
流した後は、ぐーっとパーツを接着させます。
しばらく置いて接着剤が乾いたら、瞬間接着剤を盛りつけます。
先が細いノズルなどの場合は、直接合わせ目の上に置いていく感じで盛り付けましょう。ノズルが太い場合は、必ず一度別の場所に出して先の細いものにつけてから盛り付けた方が安全です。
そう言いながら太いノズルで直塗りしてますが(笑)、これはダメな方法です。接着剤がノズルで固まる原因になるそうです。
ちなみに今回は検証用に3種類の瞬間接着剤で試していて、こちらの赤い瞬間接着剤は100均で販売されているセメダイン社のものです。
瞬間接着剤を盛り付けたら、乾くまで待ちます。(硬化スプレーがあれば更に時短になります)
乾いたら接着剤の部分だけを削っていきます。僕が使っているのは「鉄ヤスリ」です。
瞬間接着剤は意外と固く、ペーパーヤスリなどで削ろうと思ってもなかなか削れません。時間をかけてずーっと削ると腕も疲れるし、知らない間に周囲の削ってはいけないところも削ってしまうことがよくあります。
ただ、鉄ヤスリの場合も他の部分を削る可能性はあるので、慎重に接着剤の部分だけを削るように意識しましょう^^
僕は「鉄ヤスリ」などで固まった瞬間接着剤を平らになるまで削ってしまい、最後にペーパーヤスリで調整するようにしています。
うっかり周囲を削ってしまうと、リカバリーが大変なので、ギリギリまで鉄ヤスリで無理に削ろうとせずに「接着剤の部分をちょっとだけ残すところまで楽をしよう!」という感覚で使いましょう^^
失敗を恐れずにチャレンジしよう
「合わせ目消し」が出来るようになると、旧キットなどもカッコ良く仕上げることが出来るので、よりガンプラを楽しめます。
ちなみに、合わせ目消しにも「失敗」があります。
それは「ちゃんと隙間が埋まり切っていない」状態のこと。
例えば、前述した方法①のタミヤセメントを使って接着した時、しっかり乾燥する前にヤスリで削った場合、隙間が埋まり切らないことがあります。(なので1日置く必要があるわけですね)
小さい隙間なのでなかなか見つけにくいですが、「サーフェイサー」や塗装をすると、合わせ目を消した表面が凸凹していたりします。
そういった場合は、ラッカーパテを使って埋めてやるのが楽ですが、瞬間接着剤を隙間の箇所につけてヤスリ掛けをすることでもリカバー出来ます。
「慌てず慎重に丁寧に」合わせ目消しをすれば、そんなに失敗はありません。
今回ご紹介した、「合わせ目消し」は人によってどのやり方かが違う為、自分が一番やりやすい方法で挑戦してみましょう!
コメント