まいどおおきに!Akidou(@Akidou123)です。
この記事のテーマは「塗装をする時のパーツの持ち手の付け方」です。
塗装やサフを吹く時、ガンプラのパーツを全てクリップなどで挟んで立てている写真などを見たことがあると思います。
ちょうど記事の最初の写真みたいなやつですね。
ただ挟んでいけばいいだけなのですが、塗装をする時にその持ち手が邪魔になってしまう事があったりします。なるべくストレス無く塗装を進める為にも、持ち手の付ける位置などを考えることで回避できるのですが、初心者の方にはどうも難しく感じることがあるかと思います。
そこで、Akidou流ですが、僕が持ち手を付ける時を参考に写真と一緒に何種類かのパターンを紹介していきます。
「初めて持ち手をつけてみようと思う方」や「来週やろうと思っている方」などの参考になればいいなぁと思います。
何で持ち手って必要なの??
プラモデルの塗装に持ち手が必要な理由は、パーツを直に触らないようにする為です。
特にエアブラシやスプレーで塗装する場合、手で直接持つと色々と大変です。
・塗膜に触れてしまう
・乾燥する時に置き場所に困る
などなどが理由となります。
持ち手を使う事で、直接触れなくても済みますし、乾燥させるときは持ち手を差し込むだけでいいので、楽ちんです。手に塗料がついて汚れるのは、持ち手を使えばかなり可能性は低くなりますが、それでもやっぱり持ち手を持っている手に塗料がかかることはあるので、その場合は手袋などを付けることをオススメします。
手袋のオススメアイテムのご紹介はこちらをご覧ください。
持ち手の付け方
それでは、持ち手をつける方法ですが、その前に「持ち手」の準備が必要ですね。
「持ち手」そのものは、市販のもので揃えてもいいと思います。例えば、以下のようなものなど。

模型メーカーのものも発売されていますが、Amazonなどでこういうのも販売しています。使っていないので何とも言えませんが、購入の際の注意点としては、「挟むクリップの大きさ」「挟む接地面の形状」などはちゃんと見た方がいいかと思います。
例えば、1/144スケールのガンプラに使う持ち手なのに、クリップ部分が大きすぎると、小さなパーツを挟みづらいということがあります。逆に、1/100スケールのガンプラなのにクリップ部分が小さいと、保持する力が弱く、パーツが落ちてしまうこともあります。
持ち手に関しては「大は小を兼ねない」ので、注意しましょう。
あと、ワニ口のようにギザギザの接地面とツルツルの接地面があります。前者はしっかりと挟める反面、パーツにキズが付く可能性があります。後者の場合、キズはつかないけどパーツが飛んでしまう可能性があります。
この辺りは、実際に使ってみないと何とも言えませんが、どれも同じではないという事だけ知っていれば、選ぶ時の基準になると思います~
ちなみに、僕は自作しているので、それを使っています。
結構やっている人多いと思いますが、100均のワニ口クリップを購入して、竹串に取り付けています。1度作ってしまえば壊れない限り何度も使えるので、最初はちょっと面倒かも知れませんが、コストは一番安いんじゃないかな~?と。
では、持ち手について調べていきましょう!
差し込むタイプのパーツの定番の挟み方
このパーツのように「他のパーツに差し込んでしまうパーツ」の場合、一番簡単です。
持ち手を挟む時に狙う場所は「組み上げた時に表面に出ない部分」です。この写真のパーツは、1/144 HGUC Ez-8 の足先なので、ダボピンなどがある部分は隠れてしまいます。
そういった場合は、このように内側になる部分を選んで挟みます。
パっと見た感じ、大きなダボ穴やピンを挟んでみたくなりますが、こういった部分を力強いクリップが挟むことで、破損する可能性があるので出来る限り避けた方がいいです。
こちらもガンプラではおなじみのパーツですね。特にガンダム系(連邦側)にはほぼ必ずついているであろう、腰フロントアーマーのパーツです。
クリップが挟める場所はもうここしかありません。
そうです、取り付け位置の丸いボール部分。ここだと塗装の邪魔になりませんね。
・・・・果たしてそうでしょうか?確かに取り付ける位置はここで間違いないのですが、ダメなポイントがあります。
写真を見てお気づきかと思いますが、先ほどの写真のような挟み方だとパーツの側面を塗装する時に、クリップが邪魔になってしまいますね。そこで、このように、邪魔になる面積が一番小さい挟み方をしています。
これはこれで、塗装する時にやりにくいという声もあるかと思いますが、あくまで一つの方法ということで、自分にとって最善の角度などを探してみてください。
特に、ガンプラで頭を悩ませるのがこの「ライフル系」の持ち手の付け方です。今回のEz-8はたまたまハンドパーツに固定させるための突起が出ていたので、そこに挟んでいます。
これも個人的には、グリップ部分に塗装がかからない部分があると思うので、あまりスッキリしませんが、他のつけ方を考える時間を省きたかったので、これで行きます。
このような突起のない場合は、銃身の先の銃口などに、後述する爪楊枝を使った方法がオススメですね。
挟める場所が見当たらないパーツの場合
例えば、この「脚」のパーツのように、挟める場所が見当たらない時にどうすればいいでしょうか?
この球体のところをクリップで挟んでもいいですが、キットによってはこの球体ですら無い場合もあります。(今回はそっちを解決したいので敢えて球体部分は避けています)
このポリキャップをクリップで挟むのはどうでしょうか?
それはあまりオススメできません。というのも、クリップで挟む力がポリキャップを痛めてしまう可能性があるからです。
ここが破損してしまうと、関節が緩くなったり取り付けが出来なくなったりと、リカバリーに困ってしまいます。
・・・となると、方法はただ一つ。
ポリキャップにプラ棒を差し込んでしまえばいい!という事ですね。
使うのはこの使わなくなったランナーの一部。実はポリキャップの径とこのプラ棒の径は同じなので、このように一部を切り取って持ち手の替わりにしていまいます。
こうすることで、ポリキャップに余計な負荷はかけなくて済みますね。
ちなみに、ランナー棒の差し込む先端はニッパーなどで若干エッジを落としておくと、差し込む時に余計な力をいれずに済みます。
肩アーマーとかも同じ方法で持ち手をつけることが出来ますね。
穴が大きすぎて先端のクリップで挟めない場合
例えばこのパーツ。持ち手を挟む箇所が無いですし、大きな穴が2つありますが、ここを持ち手の先端のクリップで挟むことは出来ません。
ここは思い切って大きなクリップを使ってみましょう!
これは100均で購入した大きいただのクリップです。これだとガッチリ掴めるので問題ありません。
持ち手と違って、クリップのバランスで乾燥させる必要があるので、若干使い勝手が悪いですが、小さなパーツや大きすぎるパーツなどはこのタイプのクリップも立派な持ち手になるので、持っておくと助かると思います。
爪楊枝は意外と使える持ち手候補です
こちら腕のパーツですね。最近のガンプラに多い、写真のようなポリキャップ。長方形の差し込み口にプラパーツの先端を差し込むもので、これまでの円形のポリキャップよりも露出を抑えることに成功している気がします。
これも持ち手のクリップで挟むには(変形を恐れて)気が引けるし、前述したランナーは差し込めないので困ったものです。
そこで使えるのが「爪楊枝」
先端をニッパーでちょっとだけ切り落とし、先端をデザインナイフで少しだけ削ります。ちょうど鉛筆をナイフで削る要領ですね。
そうして、長方形を作り差し込みます。
先端がちゃんと入って、根本の円形に変わっていく辺りでポリキャップに固定されるので、問題なくつけることが出来ます。
持ち手と違って爪楊枝は小さいので、塗装する時に手が汚れる可能性が高いですが、そこはもうこの際仕方ありません(笑)
爪楊枝と言えば、この「ビームサーベルの持ち手」部分。持ち手に持ち手という、何か面白い事が言えそうで特に何も思いつかないパーツですが、この場合も爪楊枝が役立ちます。
本来、ビームサーベルの先端を差し込むこの部分に、爪楊枝を差し込むわけですが、そのまま差し込んだら径の太さで固定する前に先端が奥に届いてしまって固定できません。
そこで、写真のように若干だけニッパーで先端を切り落とします。
すると、爪楊枝の太くなっていく形状の部分とビームサーベルの柄の部分がガッチリ嚙み合って固定されます。
写真のような感じですね。逆さに向けても落ちていないのが確認できます。
(たぶんそのままの爪楊枝で差し込んでも、写真のように反対に向けたら落ちると思います。)
さらに爪楊枝を使いこなしてみよう
こちらは、腕の上腕の部分のパーツ。関節となるグレーパーツにこの外装を差し込んで固定するものです。
つまり、ダボ穴とかそういったものが無いので、つまむところがありません。
一応、内部にスリットのようなものがありますが、持っている持ち手のクリップのサイズでは、ここを挟むことが出来ません。
そこで登場するのが・・・そう!「爪楊枝」!
爪楊枝のお尻先端に両面テープを巻いたものです。両面テープは厚さよりも「強力かどうか」が重要です。なるべく強力な両面テープを使うと、塗装中の落下を防げます。
これを内側にギューッと押し付けて固定するわけですね。
ここでちょっとだけ注意点。両面テープの場合、粘着力の低下が発生します。時間が長くなると落ちますし、サフを吹いた後も一度外すと再利用は若干不安な感じになります。
サフ⇒塗装と使いたい場合は、少し面倒ですがもう一度この上から両面テープを巻いて使用することをオススメします。
小さいこいつ。ビームライフルなどにパチハメする「グリップ」です。たぶんガンプラ経験者なら良く見たことがあると思います。
これも持ち手を付けたい場合に困るランキングがあれば上位に入る強者です。
これももちろん・・・・そう!「爪楊枝」です!
今度は爪楊枝の先端部分に両面テープを巻き付けます。ここは「あまり巻いて太くならない方がいい」です。
このように、C型の取り付け部分を先端に止めてしまえば塗装が可能です。ここでもやっぱり「強力」な両面テープの方が安定してくれます。
ただ、接着面は小さいので、あまり強い風圧などでは飛ぶ可能性があるので、エアブラシやスプレーをする際は慎重にしましょう。
まとめてみると・・・
ということで、参考になりましたでしょうか?パーツの持ち手の付け方の紹介でした。
人それぞれ色々な持ち手の使い方があるので、今回の内容が必ずしも正解ではありません。例えばランナーを使う場合、クランク状に曲がった部分を使う人や、L字型のランナー部分を使うほうが塗装しやすいという方もいます。
ですので、これから持ち手を付ける方は、実際使ってみて塗装の際に邪魔にならないように、色々と試行錯誤しながら作業してみるのも楽しいと思います。
あ、最後に、持ち手を使ったらそれを「立てる」場所が必要です。写真で使っているのはコチラの商品。
他にも、100均の油粘土に直接差している人もいれば、発泡スチロールなど(これも100均でレンガのやつとか)に差している人もいます。
いずれも乾燥する場所や、スペースによって使い勝手も変わってくるので、その辺りも色々と試してみるのはどうでしょうか?
それでは~。
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