気になるページがあればご活用ください^^
- 1ページ目:塗装をする方法の説明(筆塗り、ペン塗り)
- 2ページ目:塗装をする方法の説明(スプレー塗装、エアブラシ塗装)
- 3ページ目:筆塗りに必要な道具って何?(筆、塗料、パレット)
- 4ページ目:筆塗りに必要な道具って何?(うすめ液、他にあるといいもの)
- 5ページ目:実際に塗ってみよう(このページです)
- 6ページ目:まずは練習から~ガンプラに塗る前に
- 7ページ目:実践してみた違いを見てみよう~まずは筆塗りを始めよう
実際に塗ってみよう
では、実際に塗ってみながら「基本原則的な塗り方の説明」をしていきます。
※記事内では「水性ホビーカラー」を使用していますが、「水性アクリジョン」でも同じだと思ってください^^
左から『うすめ液』『水性ホビーカラー』『余ったプラ板』『筆』『スポイト』『パレット』です。
あと、写真には写っていませんが、拭き取り用の『キムワイプ(ティッシュでもOK)』を用意しました。
塗装するなら、市販のティッシュより繊維がほとんど出ない『キムワイプ』がオススメです。
ちなみにホームセンターとかでも売ってますよ。(一応アマゾンのリンク貼ってますが、正直、肌感覚的ですが、一番安く買えるのは素直に模型店だと思っています。)
塗料を開けたら、まずは「撹拌棒」で塗料をしっかりと撹拌します。
この時、ビンの底から全体を混ぜるように撹拌してください。表面だけだとしっかりと顔料が混ざりません。やりすぎと思うぐらいビン全体をぐるぐる(50回転ぐらいかな?)混ぜます。
塗料カップ(パレットなど)に塗料を移すのですが、ここでやり方は2パターン。
「小さいスプーン的なもの」で少しずつ掬って移す、か、筆に塗料をたっぷり含ませて移す、方法です。
正直、どちらでもよくて、やりやすい方でいいと思います。いずれのやりかたにしろ、他の色が混ざらないように違う色を移す前にしっかりと洗浄しておくことの方がむしろ大事。
塗料を移したら、「うすめ液」をスポイトで吸い取ります。
ちなみに、塗料カップに塗料を移した時に垂れた塗料は必ず拭き取るようにしてください。そのまま蓋を閉めると塗料が固まってしまい、次回開ける時にめちゃくちゃ苦労します・・・。
塗料カップにうすめ液を入れたら、「筆」や「撹拌棒」でしっかりと塗料とうすめ液を混ぜます。
ここで気になるのが「塗料の濃さ」ですが、これにはぶっちゃけ「慣れが必要」です。
とは言え、1滴ずつ垂らして混ぜて・・・を繰り返して慎重に薄めると良いかと思います。
薄め具合は慣れが必要ですが、適当なプラ板などに筆で「すーっ」と塗った時に、塗った軌跡が縮んだりするようなら「薄めすぎ」、筆で「すーっ」と塗れずに引っ掛かる感じであれば「濃すぎ」と言った感じでみると目安にはなります。
ちなみに、僕は筆に塗料をつけて、塗料カップの縁に筆を「チョン」と付けた時の塗料の垂れ具合でだいたいの薄め具合を判断してます。
さて、実際に塗料を筆で塗るわけですが、今回はプラ板の切れ端に筆で塗装してみようと思います。
3箇所に塗っていますが、一番右は少し薄めすぎの状態です。薄い場合は少し塗料を追加しましょう。
真ん中はいい感じの濃さになってます。
左は悪い例として、筆をサササッと動かして塗った部分です。(詳しくは後述します)
塗る時の基本ですが、筆の動きは1回きりで一方通行です。そして、次に塗るのは筆の幅分、隣に移動した場所をまた上から下に塗ります。これも1回きりです。
筆塗りで綺麗に塗るには、一度塗った場所は乾くまで触らないことが大切。同じ部分を乾く前に二度塗ると、ムラとして残ります。なるべく重ならないように1回で塗り切りましょう。
乾いたら今度は先ほどに対して垂直に塗ります。
1度目を縦塗りしたら、2度目は横塗りです。ちょうどクロスする感じですね。こうすることで、1度目のムラが目立ちにくくなるうえに、塗料が重なってより発色が良くなります。2度目の塗りも最初と塗り方は同じです。重ならないように1回で塗ります。
筆ムラとは、筆で塗った時の道筋などがそのまま残って乾いてしまうような現象です。
筆ムラがある状態で乾くとパッと見ただけで「これ筆でペタペタ塗ったんだなぁ」と分かる程、仕上がりに影響があります。
綺麗に塗るには「適度な塗料の濃度」と「適度な塗料の塗り方」と「十分な乾燥後の上塗り」を意識することが大事。
あと「筆を動かす早さ」も筆ムラと関係します。
先ほどの写真で「サササッ」と筆を動かして塗ったのはこの実験です。筆ムラを気にせず筆を動かしました。
結果としては上の画像のようになりました。
(左から右の順に)①適度な濃さでも雑な塗り方、②適度な濃さ、③少し薄めすぎ の塗り画像。
一番右は1度目の塗りの線が若干透けてみえてます。一番左は写真で見るとそれほどですが「光」に当てるとムラがすごいです。真ん中が一番いい感じ。
適度な筆の早さで適度な塗料で塗れた真ん中の仕上がりは、他の2つに比べてキレイです。
『筆塗り』は、「塗料の濃さ」も大事ですが、「塗る時に筆に含む塗料の量」だったり「筆を動かす早さ」や「筆を動かす方向」、「重ね塗りなどの場合の下地塗料の乾き具合」などが全て仕上がりに影響します。
これを「難しい」と捉える方も多いと思いますが、いずれも「慣れ」が必要で、言葉では簡単に書いていますが「じゃあどのぐらい?」「じゃあどう動かすの?」と問われて言葉で説明できる人はほとんどいないと思います。
塗ってみて体で覚えてくれるように「練習」が必要ということですね。
筆塗り塗装でガンプラを仕上げたい場合、プラ板のように単純な面はほとんどありません。かならず入り組んだ形になっています。
それでも、この基本的な塗り方が出来ていることで応用していけるので、初めて筆塗り塗装に挑戦する人は、まず練習してみることをオススメします。
次のページでは練習にオススメのキットをご紹介します^^
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