100均エポパテの切削性はどうなの?
続いての検証は、「切削性」についてです。
あくまで僕の主観も入るので、必ずそうとは言えませんが、概ね間違っていないのではないかと思うので、参考にしてください^^
タミヤのエポキシパテの切削性
タミヤパテの切削性ですが、ナイフによる切削が非常にやりやすく、扱いやすいパテという印象。
ナイフでパテを加工する際に気になるポイントとして、「刃の入る時」と「中を切っている時」と「切り終わった時」の3つがあるのですが、タミヤパテはどれも絶妙です。
刃の入りは、柔らかすぎず硬すぎずと言った感じで、中を切っている時も力の入れ具合に応じた刃の進み方だと思います。切り終わった時も、ほぼピッタリ刃の位置で切り口は止まってくれます。
ヤスリ掛けは若干硬めの印象で、600番以上の番手のペーパーで空研ぎをすると、ペーパーの目詰まりが起こりやすいと思います。なので水研ぎをするといいでしょう。
100均の木工エポキシパテの切削性
続いて、木工パテの切削性ですが、非常にサクッと切れる印象です。
刃の入り方も、中を切断している時も、あまり力を入れなくてもスーッと切断することが可能で、これに非常に近い市販のパテとしては「セメダインの木工エポキシパテ」が非常に近い感触です。
サクッと切れやすい分、加工の際もかなり楽に削ったりすることが可能ですが、逆に刃が入り過ぎて思った以上に切ってしまうことも十分あり得ると言えます。
ペーパー掛けは、そこまでサクサク削れるわけではなく、感触としてはタミヤパテとそこまで変わりませんでした。
ちなみに、今回の検証したパテの中では一番軽量なんじゃないかと思います。(グラムで言うと微々たるものだと思いますが)
100均の万能エポキシパテの切削性
続いて、万能エポパテの切削性ですが、こちらが今回のパテの中で一番硬いパテだと思います。
刃の入る時も硬いので力が必要ですし、中を切断していくのも一苦労でした。
密度感の時に少しお話した通り、切り終わりの時も若干先まで切り口が進んでいる可能性が高く、切削性としては「あまり良いとは言えない」という印象。
ただ、硬さでは一番だと思うので、しっかりとした土台などに使用するなら活躍する場はあるかも知れません。
ヤスリ掛けでも、もちろん硬く、削った印象としてはタミヤパテよりも若干硬く感じました。
例えば、内部関節の軸の土台など、見えない部分や削る必要が無い部分に使うならアリかも?
100均の耐水エポキシパテの切削性
最後に、耐水パテの切削性ですが、こちらはなかなかの曲者で、表面は硬く内側はそこまで硬くないという印象。
表面の刃の入り方は、先ほどの「万能パテ」に匹敵するぐらい硬く感じますが、刃が入り始めると「タミヤパテ」ぐらいの感触で切っていけます。
ただ、分厚くした際の中心部は硬く感じ、あまり厚さがないところではスーッと切れたので、パテの厚みなどでも硬さは変わるのかも知れません。
ペーパー掛けの印象は、若干硬めの感触で、タミヤパテに近い印象です。
球状にした時の切断は中心部もかなり硬かったので、エッチングノコで切断しました。それで先の検証では切り口が汚くなってしまったんです。
切削性の結果
切削性の検証結果としては・・・
- タミヤパテ
- 耐水パテ
この2点は、比較的いい力加減でナイフによる切削が可能だと思います。ただ、耐水パテに関しては刃の入りが少し硬いという印象です。
続いて
- 万能パテ
こちらは、硬化後の表面も内部もけっこう硬く、切削作業としてはあまり向いていないかなぁと感じます。
そして、
- 木工パテ
こちらは、表面も内部もサクッと切れる程度の硬さで、加工するとしてもあまり力を入れなくても良さそうです。
ただ、切れすぎてしまうということも、それはそれでまた「加工しにくい」という考え方も出来るので、優れていると言い切れないのも事実。
切削性として、ガンプラやプラモデルの加工で向いているのは「タミヤパテ」と「耐水パテ」の2つじゃないかな?と感じました。
動画だと「タミヤパテ」と「万能パテ」と言ってますが、それは「密度感」を含めての結果です。記事では「切削性のみ」での結果なので「耐水パテ」を選びました。
最終的にどれが使えるのかは最後のまとめをご覧ください^^
次のページで最後の検証「食いつき」のチェックをしましょう^^
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