そんな積みプラを一つ一つ崩していきます・・・。
積みプラ消化を兼ねてキットの紹介をしていく旧キットプラモデルレビュー記事。
今回は「BANDAI」から発売された「1/60 ブロッケンレイバー」です。
こちらは再販されたキットで、昔発売されたパトレイバーシリーズのうちの1体です。
作っていて気付いたのですが、このキット、旧キットと同じく連番タイプのランナーですがスナップフィットとポリキャップが使われているという、新キットと旧キットの中間に位置するタイプなんです。
バンダイのプラモデルの進歩が楽しめるキットですね^^
↑動画でもご覧いただけます。
それではレビュー記事、始めます。
キットの内容だけを見たい方は目次の『ブロッケンレイバー内容説明』からご覧ください^^
「ブロッケンレイバー」について
90年にOVAからスタートした「機動警察パトレイバー」シリーズに登場する軍用レイバーがこの「ブロッケンレイバー」です。(劇中ではタイプ7と呼ばれていました)
「レイバー」とは、ガンダムでいう「モビルスーツ」的な呼称で、レイバーが出来たことにより土木や工事をレイバーで作業することが増えてきました。
しかし、そのレイバーを使って犯罪行為が増えた為、警察がそれに対応するべく開発されたのが「パトレイバー(機体名称はイングラム)」です。
この「機動警察パトレイバー」というアニメは、このパトレイバーが配備された「特車二課」がレイバー犯罪と戦っていくお話なのですが、そんな中、突如として現れたのがこの軍用レイバー「ブロッケン」です。
軍用だけあって、作業用レイバーなどとは圧倒的に力強さなどが違い、パトレイバーであっても苦戦を強いることになります。(劇中ではパトレイバーよりもパワーは勝っているとありました)
このブロッケンを生産したメーカーは「シャフト・エンタープライズ」という企業で、パトレイバーのライバル機とも言える「グリフォン」などを開発し、特車二課と戦うことになっていきます。
そんな軍用レイバー「ブロッケン」ですが、見た目の通り装甲が厚く、肉弾戦も軽々とこなします。また機動力もあり、軍用というだけのことはある性能を誇っています。
そんな、旧キット 1/60 ブロッケンレイバーは一体どんな感じで作っていくのでしょうか?
気になるキットの説明に行きましょう。
「ブロッケンレイバー」内容説明
「機動警察パトレイバー」に登場したレイバー「ブロッケンレイバー」をBANDAIが1/60スケールで再現したプラモデル。
ランナーは全部で3枚、パーツ数は全部で76パーツ。
ではパーツ構成を見てみましょう。
各ランナー紹介
※今回ランナーの写真を撮るのを忘れていました・・・動画から切りとったので見づらいですがご覧ください。
こちらは「パーツNo.1~28」までのランナーです。
足や武器、可動軸などが配置されてます。
砲身が長い「105mmカノン砲」と「40mm速射機関砲」が武装として用意されています。
こちらは「パーツNo.29~48」のランナーです。
ボディや肩など、外装パーツが中心となっています。
後述しますが、ボディのディテールはなかなかいい感じに再現されています。
もう一つの青いランナーは「パーツNo.49~67」のランナーです。
こちらは脚のパーツと内部フレームにあたるパーツです。
どのパーツもそうですが、当時のキットならではの「モナカ合わせ」が中心となっています。
合わせ目とは戦う覚悟が必要ですね。
ビニールチューブと腕用ラバー、股関節用ラバーが付属しています。
パトレイバーのプラモデルシリーズは、このラバーがおなじみとなっています。
ビニールチューブは前回のレプラカーンと違い、切って使うタイプではなく、武器との接続にそのまま使うタイプです。
ポリキャップとシールも付属しています。
シールは何種類かマークが用意されていて、好みで選んで貼り付けることが出来ます。
組立説明書は、表面にはボックスアートが描かれたポスター、裏面に組立説明書+少しの資料となっています。
この時代のバンダイキットは、組立説明書まるまるポスターになるようなキットが多かった気がします。
トイレとかに貼りますか(笑)
組立内容
組立中の内容は動画でおおまかに紹介しています。ここでは抜粋したポイントを解説していきたいと思います。
ラバーパーツ製作
まずはラバーパーツを製作します。と言っても、指定の箇所をハサミで切るだけです。
ニッパーは切りにくいと思うので、あれば「小さなハサミ」を使うと切りやすいかと思います。
円形に切るところが多いのですが、まず中心に切り込みを入れて、ハサミの片方を差し込んで縁を切っていくように切ると綺麗に切り取ることが出来ます。
腕部製作
ラバーパーツを使用するところは、まず内部を組み立ててからラバー内側に通すように仕上げます。
先程切った部分にプラパーツの差し込み部分がフィットするようになるので、ラバーをキレイに切り取っていないと、パーツを取り付けた時に干渉することもあります。
ほとんどのパーツが前後貼り合わせなので、組立自体はまったく難しい部分はありません。
小さいパーツもほとんど無い為、プラモデル初心者でも楽しく作れる難しさです^^
脚部
足先もセンターで貼り合わせるので合わせ目があります。
甲の部分はかぶせて取り付けるので合わせ目はありません。
脚内部はこのようになっています。
とっても簡単な構造ですね。
膝の関節は、円状のプラパーツを左右のポリキャップで受けるような形です。(これが少しだけ取り付けづらかったかな?)
腰部
腰のパーツはラバーパーツがあります。
内部は写真のようにフレームを仕込むようになっています。
ラバーパーツの上から腰パーツと太もも外装を取り付けるようになっており、うまく出来ているなぁと感心します。
ここもそれほど難しい工程はありませんね。
105mmカノン砲製作
カノン砲はモナカ合わせのパーツにグリップを挟み込んで作ります。
最近のガンプラと違って、先端部も合わせ目が入るので、合わせ目消しは苦労するであろう箇所ですね。
マガジン(?)の裏側は肉抜きされているので、パテなどで埋めるといいかもですね^^
これぐらいなら難しくないので、挑戦してみてもいいかも知れません。
胴体部
厚くて迫力のある胸部の製作です。
腕を支える可動軸は、ポリキャップを仕込んだプラパーツを別で作って、それらを内部に仕込む作りになっているので、強度は高いでしょうね。
ボディ後部の突起は、各種センサーなどを集約しているという設定で、キットではパーツ2つを貼り合わせて作ったものを差し込むようになっています。
ボディも凹凸の多い形状をまたぐように合わせ目が入っているので、合わせ目消しに関しては少し難易度が高そうです。
頭部
頭部は左右分割パーツにポリキャップを仕込んだ簡単な作りです。
関節可動に関して、上下はほぼほぼ動かず、前後はまったく動きません。左右の回転だけ若干出来る感じです。
でもブロッケンらしい首の埋まり感は再現されているので、可動範囲の確保の為の首の延長などは向いていない気はします。
素組み完成
ということで、素組みの完成です。
ブロッケンらしい「マッシブ」なスタイルが見事に表現された良キットだと思います。
素組みでも十分な気もしますが、やはり合わせ目消しをして塗装もしっかりすれば、かなりカッコ良くなるのではないでしょうか?
ボディ周り前後のディテールもいい感じに再現されていて、若干エッジや彫が甘い気はするものの、この辺りも丁寧に仕上げてあげるだけでカッコ良くなりそうです^^
頭部や腕、脚にあるスリット上のモールドは、キットの合わせ目をまたいでしまう為、合わせ目消しをした際に埋まってしまう可能性はかなり高いです。
スリットの彫り直しが出来る技術は身に着けておきたいキットですね。
各関節などに仕込まれたラバーパーツですが、他のシリーズキットと違い、このブロッケンはあまり可動の際に影響が出たりしません。(他のキットはあまり関節を曲げすぎるとラバーが飛び出す場合があります)
ただ、組み込み式なので、塗装をする際にラバーを保護しないといけないのは、このシリーズ最大の欠点だと思います。
何気に膝の関節とかもポリキャップ剥き出しではなく、プラパーツがカバーとして設計されています。
こういうところは塗装派としてはポイント高いですよね^^
40mm速射機関砲は一体成型で、合わせ目がない代わりにパーティングラインが入っています。
あと、若干機体のバランスと見比べると薄いような気はします。
あ、そういえば、素組みだとプラプラしちゃうので、可能であればハンドパーツと武器は接着しちゃう方が良いと思います。
可動域はそこまで悪くなく、そこそこポージングを取ることも出来ます。
ただ、頭部の可動は若干の左右回転ぐらいだと割り切る方がいいです。まぁブロッケンの場合、あまりアグレッシブなポーズを取ることもないと思うので、気にならない点かも知れませんが。。。
どっしりと立たせて飾るのが一番合ってるキットかも知れませんね^^
「1/60 BANDAI ブロッケンレイバー」レビューまとめ
今回のレビューは以上となります。いかがでしたか?何か参考になっていただければ幸いです。
ブロッケンレイバーは旧キット初心者でも楽しく作れる初心者向けのキットだと思います。
敢えて難しいポイントをあげるとすると、ラバーパーツ周辺の組み込みは難しいかな?って感じです。
最近のガンプラなどには無いような組み方なので、戸惑うかもしれませんが、案外簡単なのでそこまで気にしなくてもいいかなと思います。
ちなみにこの「ブロッケンレイバー」は、現時点ではパトレイバーシリーズのプラモデルでもバンダイキットしか無い(ガレージキットなどは含まず)ので、シリーズを揃えたい方はぜひ買えるタイミングで買っておくといいキットです^^
イングラム(パトレイバーの名称)やグリフォンなどは、最近「GOOD SMILE CANPANY製」や「アオシマ製」が発売されているので、そのうちブロッケンも発売されるかも知れません。
今回ご紹介したキット
↑キットの画像をタップして「駿河屋」で在庫をチェックしてみよう!
↑ちなみに定価は¥1,430円(税込)なので、購入時の価格にはご注意ください。
このキットはほとんど素組みのまま、丁寧に作って塗装をしようと思っているので、気になっていただけた方はまたチェックしていただけると嬉しいです。
そして、完成したキットがコチラ。
次回も、引き続き「機動警察パトレイバー」のキットをレビューします。
それでは、次回も楽しみにお待ちください^^
あなたも眠ったままの「積みプラ」を組み立ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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