そんな積みプラを一つ一つ崩していきます・・・。
積みプラ消化を兼ねてキットの紹介をしていく旧キットプラモデルレビュー記事。
今回はアニメ「聖戦士ダンバイン」に登場する「BANDAI」から発売された「1/72 ダーナ・オシー」です。
「ダーナ・オシー」は、ギブン家が独自に開発した最初のオーラバトラーです。作中では「マーベル・フローズン」や「キーン・キッス」などが搭乗していました。
「ダンバイン」や「ビルバイン」などと各部の形状がまったく異なり、独特な存在感を出しているオーラバトラーですが、初見だとほとんどの人は受け付けない外見だと思います(要はカッコ悪い)。
しかし、何度も見れば見る程この独特な形状に魅了され、好きなオーラバトラーにランクインしていくという人が多い、とても魅力的なオーラバトラーでもあります。(要はカッコイイ)。
さて、プラモデルではどうなっているのでしょうか?気になりますね^^
それでは、ぜひ最後までご覧ください^^
↓動画でもご覧いただけます。
キットの内容だけを見たい方は、目次の『ダーナ・オシー キット内容説明』からご覧ください^^
「ダーナ・オシー」について
富野由悠季監督のTVアニメ「聖戦士ダンバイン」に登場したオーラバトラーが「ダーナ・オシー」です。
ギブン家が独自開発したオーラバトラーで、ギブン家が作ったオーラバトラーとしては最初のオーラバトラーとなります。
本来、人型オーラバトラーの元となる試作型オーラバトラー「ゲド」を始め、ほとんどのオーラバトラーは地上人である「ショット・ウェポン」が開発に関わっていますが、この「ダーナ・オシー」はショットの下で開発に従事していた鍛冶師「ドルプル・ギロン」がギブン家と協力したことで開発されたギブン家独自のオーラバトラーなのです。
この独特なフォルムやスタイルの理由は、バイストンウェルの人間だけで開発したということにあります。
地上人「ショット・ウェポン」が考えるオーラバトラーの形は「ゲド」や「ダンバイン」など、人型のフォルムをした形状でしたが、バイストンウェルの人間だけで考えたオーラバトラーはこの「ダーナ・オシー」のように生物的なスタイルという結果になったんですね。
この「ダーナ・オシー」を元に、後に「ボゾン」というオーラバトラーも開発されています。(ボゾンのキット欲しいです)
武装は「オーラソード」と「4連装ミサイル・ランチャー」、両手に「フレイボム」を各1門あり、オーラソードは、他のオーラバトラーのそれとは違い、湾曲した形状をしています。
そんなダーナ・オシーをバンダイがキット化という事ですが、果たして完成度はどうなのでしょうか?気になるキットの説明に行きましょう。
「ダーナ・オシー」キット内容説明
「聖戦士ダンバイン」に登場したオーラバトラー「ダーナ・オシー」をバンダイがキット化したプラモデル。
ランナーは全部で4枚、パーツ数は全部で92パーツ(+リード線)。
ではパーツ構成を見てみましょう。
各ランナー紹介
ランナー1枚目です。
下部にある爪のパーツが非常に細かく、数が多いところに目がいきがちですが、ここでは足となるパーツに注目しましょう。
出ました「ザラザラ加工」(笑)
これは以前レビューした「ダンバイン」でも採用されていた、装甲表現ですね。
オーラバトラーの生物感を出す為の表現で、このようなザラザラしたパーツにしているようですが、調べたところ、これは当時かなり評判が悪かったそうで、要するに「合わせ目消しやゲート処理をした部分の加工が消えてしまう上に、違和感のない修正も難しく、結局全部落とす必要がある」という声が多かったようです。
バンダイの技術や心意気はとても伝わるのですが、この意見はごもっとも。今なら「アンダーゲート」(ゲート跡をパーツ下側の目立ちにくいところに設置する技術)を上手く使えば、素組み派の人には嬉しい加工になりそうですね。
ランナー2枚目です。
顔パーツやボディなどが配置されていますね。
ボディパーツの一部にもザラザラ加工がされています。
3枚目のランナーはオーラソードやオーラコンバーターなどがあります。
左上にある細いパーツは使用しません。(もしかしたら後述するリード線の部分に使う予定だったパーツかな?)
最初のランナーにあった爪と、このランナーの左下にあるミサイルのパーツは、1パーツずつ予備として余ります。とても小さいパーツなので飛ばさないよう気をつけましょう。
クリアーランナーに羽根がついています。
羽根は、当時モノだと表面がザラザラしたもので、こちらのようにスジの入った羽根は、後に再生産された時に変更されたものです。
最初のパッケージの完成見本写真にある羽根はザラザラしているタイプなので、気になった方は少し戻ってご覧ください。
リード線が1本付いてきます。
肩や膝にあるラインに使うもので、指定の長さに切ってパーツに挟み込みます。
これは他のオーラバトラーでもよく出てくるものなので、見慣れた方もいると思いますが、今回のダーナ・オシーの説明書には長さを測る為のメモリが印字されていません・・・ですので、定規などを用意して作りましょう。
組立説明書です。
内容的に注意書きが多く、普段ガンプラに慣れてる方は結構面食らってしまうかも知れません。実際組み立て工程もちょっと難しい部分があり、旧キットの中でも難しい方に入るキットだと思います。
裏面にはビルバインが「新登場」と記載されています。キット化の最新情報か何かでしょうか?このイラストカッコいいですね(笑)
素組み完成
ということで、素組み完成です。
予想以上に完成度が高く、関節構造などは特殊ですが、「旧キット」で「ダーナ・オシー」ということを考えるとかなり再現度が高いキットではないでしょうか?
全体的のバランスも悪くなく、関節の可動も厳しい箇所はなく、地面への接地性も良いので、しっかり作れば無改造でもちゃんと動かせるダーナ・オシーが完成します。
細部のディテールはあまり多いわけではありませんが、その分、合わせ目消しは気にせず出来そうです。と思ったら、前述した「ザラザラ加工」が数か所混じっているので、ここは注意が必要ですね。
顔の造形も素晴らしく、肩から腕にかけての関節構造も素晴らしいと思います。
一方で、肩のジャケットみたいなパーツだったり、脇腹のパーツ(コックピットを開くヒンジ部分)など、大きなパーツの面やエッジが若干ぼやけている印象なので、引き締まっている感じがしないのは残念な点ですね。
下半身もしっかりと大地を踏みしめてくれますし、膝が二重関節になっているので、非常に可動域が広いのは好ポイントです。
ただ、後述しますが、脚を後ろに曲げた時に羽根や反対の脚に干渉する場合があるので、そこは少しせっかくの可動域を活かしきれていない気がします。
後ろ足には凹ディテールが合わせ目を跨いでいます。
しかもこの表面は加工パーツなので、非常に面倒な箇所です。
同じサイズに切り出した薄いプラ板を上面に貼るなど、工夫をしたほうが良さそうですね。
オーラコンバーターと羽根です。
コンバーターは若干設定画と形状が違う気はしますが、キットのままでもバランスは悪くありません。
ただ、曲面になっている表面がキレイじゃないと言うか、ヤスリ掛けなどでしっかりと面出しをしたほうが良さそうな印象なので、ここはスポンジヤスリなどでしっかりと面出しをしましょう。
羽根はクリアパーツなので扱いにくいですが、塗装をする方ならグラデーション塗装などでキレイに塗ればそれだけでカッコ良く仕上がると思います。
素組み派なら、若干エッジなどのざらつきが気になるかも知れませんが、手を加えようとするとクリアパーツが傷だらけになる可能性もあるので、いっそ何もしない方が良いかも知れないですね^^;
どのパーツもほとんどがセンターに合わせ目の入るパーツなので、合わせ目が気になる方は写真を参考にしてみてください。
オーラソードやオーラコンバーター、羽根ぐらいが一体成型で、他はほとんどパーツの貼り合わせで構成されています。
ダーナ・オシーの可動域
腕の関節可動域ですが、まず肩の可動域は写真のような感じです。
結構内側まで腕を入れ込むことが可能です。
続いて、肘の関節可動域です。
ほぼ180度前後に振り回すことが出来ます。前述した肩の可動と組み合わせると結構広い可動域を持っていることがお分かりかと思います。
ただ、腕自体を回転できる構造(ロール機構)などは含んでいない為、腕をひねっている表現は難しくなっています。
写真を忘れましたが、肩の付け根も若干前後に可動します。
続いて、膝の関節可動域ですが、膝は二重関節になっていて、太もも側の可動域は写真のような感じです。
こちらは後ろに足を引いて曲げた状態です。
そのまま脚を前方に可動させたらここまで可動します。
膝の関節が太ももの前側に当たってしまうので、これ以上曲げることが出来ないようになっています。
そこから更に膝関節の脛側を前方に動かすとこうなります。
膝を基点に前後へのスイングは結構な可動域があるので、他のオーラバトラーよりは動いてくれる印象があります。
ところが!
実は脚の付け根は若干回転する程度しか可動しません。そのため、膝を動かしてポージングしても体が直立したままのような見え方なので、イマイチ決まらないんです。これは残念。。。
また、ポージングしてみた写真を見ていただきたいのですが、両脚を後方に曲げると互いが干渉してしまう向きに脚が付いているので、飛行シーンなどで両脚を後ろに曲げたりするポージングがイマイチ決まりません。
さらに背面の羽根を広げないと脚が当たってしまうという問題もあります。
おまけと言っては何ですが、つま先とカカトは若干稼働します(笑)
首の可動域はホントに若干左右に振れる程度で、上下や前後は一切可動しません。
まぁ旧キットなので期待はしていませんでしたが、ダーナ・オシーの顔が前方についている感じなので、若干前後に出せるだけでも昆虫感が出せて印象が変わると思います。要改造ポイントですね^^
ハンドパーツは武器を持たない写真のようなタイプも差し替えで変更できます。
このパーツは両手1つずつあります。
武器は持ち手もセットで組み立てるようになっています。
また、4連装ランチャーの弾もありますが、説明書ではランチャーに弾を装填できると書かれてありますが、実際はミサイルのお尻側の径とランチャーの発射口の径が合わない為、装填出来ませんでした。
個人的には弾を入れない状態で良いと思っているので、気にはなりませんが、弾を入れたいという方は若干削るなりの調整が必要だと思います。(個体差かも知れません。。。)
ちょっとだけで申し訳ないですが、ポージングをしてみました。
旧キットなのにここまで動いてくれるのは、とても凄いことですし嬉しいですね^^
可動域の参考にしていただければ幸いです。
「バンダイ 1/72 ダーナ・オシー」レビューまとめ
今回のレビューは以上となります。いかがでしたか?何か参考になっていただければ幸いです。
この「ダーナ・オシー」は、思っていた以上に完成度が高く、ダーナ・オシーらしいフォルムが楽しめる良キットだと感じました。
1/72 オーラバトラーシリーズの中ではかなり上位に入る完成度ではないでしょうか?他には以前レビューした「バストール」なども完成度が高くて人気だと思います。
値段もお手頃だし、ダーナ・オシーを手に入れるにはこの1/72スケールしか発売されていないので、見つけたら購入しておいても損はないと思います。(ただ作るのはちょっと難しいですよ(笑))
ということで、HGも含めるともう少しだけ「ダンバインキット」をレビューしていく予定なので、気になる方はぜひブックマーク登録お願いします。
出来ればYouTubeチャンネルも登録していただけると嬉しいです。
ということで、次回はこちらのキット。
さて、このパーツはいったい何のキットのパーツでしょうか?
ヒントは有名な「特攻兵器」です!(笑)これは組み立て経験のある人しか分からないかもしれませんね^^;予想しながらお待ちください!
それでは、次回も楽しみにお待ちください~
今回レビューしたキット
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あなたも眠ったままの「積みプラ」を組み立ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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