そんな積みプラを一つ一つ崩していきます・・・。
積みプラ消化を兼ねてキットの紹介をしていく旧キットプラモデルレビュー記事。
今回はアニメ「宇宙の騎士テッカマンブレード」に登場する「BANDAI」から発売された「1/16 テッカマンブレード」です。
1992年に放送されたアニメ「宇宙の騎士テッカマンブレード」に登場した主役のテッカマンがこの「テッカマンブレード」です。
正確にはロボットではなく、変身に近いのですが、ロボットに近い感じでプラモデル化されています。
年齢によっては前作の「宇宙の騎士テッカマン」の方が好きという方もいらっしゃると思いますが、キットの見栄えとしてはブレードの方が向いているような気もします(笑)
このキットのシリーズとしては、「テッカマンブレード」の他に「テッカマンエビル」「ソルテッカマン2号機」「ブラスターブレード」の4つがラインナップに入っており、中でも後ろ2体のキットは中古ショップやネットでもあまり在庫を見た事がないので、おそらくプレミア化している気がします(個人的な見解)。
さて、1/16というスケールのこのキット、はたして完成度はどのようになるのか?
作っていきましょう。ぜひ最後までご覧ください^^
↓動画でもご覧いただけます。
キットの内容だけを見たい方は、目次の『テッカマンブレード キット内容説明』からご覧ください^^
「テッカマンブレード」について
1992年にアニメで放映された「宇宙の騎士テッカマンブレード」に登場したテッカマン。
テッカマンとは、「ラダム」と呼ばれる知的生命体によって生み出された生体兵器のことで、機動メカなどと違い「変身」をすることで自らがテッカマンとなり戦うというもの。
この「テッカマンブレード」は、主人公である相羽タカヤ(D・ボウイ)がテックセットすることで変身した姿で、敵側である「ラダム」に支配されない(劇中では「不適合」という扱い)唯一のテッカマンです。
テッカマン「ブレード」のように、他のテッカマンには「ランス」「ダガー」など武器を連想する名称がつくものが多く(例外もあり)、それらは全て「ラダム側」、つまり敵であり、テッカマンブレードと戦うことになります。(テッカマンレイピアのみラダムから離れます)
主な武装は「テックランサー」と呼ばれる槍状の武器で、分割して両手で使うことも出来ます。腰に携帯している「テックシールド」は盾として使用することが可能。
また、両肩には「ボルテッカ」発射口が備わっており、超強力な一撃を放つことが出来る反面、一度の変身で一回しか使用できないという、テッカマンブレード最強の武器があります。
数あるタツノコ作品の中でも比較的最初の方に製作された「宇宙の騎士テッカマン」の設定を元に、新たに製作されたのがこの「テッカマンブレード」で、個人的には(タツノコプロの中で)変身ヒーローモノではかなり異質な作品じゃないかなぁと思います。(ロボットモノならマクロスやモスピーダとかが有名ですよね)
まぁ見た目がほぼロボットの形状に近いということもあり、バンダイからキット化されたのだと思いますが、昨今の仮面ライダーなどのプラモデル化を考えると、先駆けと言っても良いかも知れません。
そんなテッカマンブレードをバンダイが1/16スケールでキット化という事ですが、果たして完成度はどうなのでしょうか?気になるキットの説明に行きましょう。
「テッカマンブレード」キット内容説明
「宇宙の騎士テッカマンブレード」に登場したテッカマン「テッカマンブレード」をバンダイがキット化したプラモデル。
ランナーは全部で3枚、パーツ数は全部で75パーツ。
ではパーツ構成を見てみましょう。
各ランナー紹介
各ランナーです。
放送当時のキットということで、90年代のバンダイキットらしいランナー構成ですね。
ほぼモナカ割りの構造となっていて、合わせ目はほとんどがセンターに入りそうです。
肩の内部にあるボルテッカの部分と目の部分はグリーンのクリアーパーツが使われています。これはかなり雰囲気があって嬉しいポイントですね^^
ポリキャップとシールド基部とハンドパーツです。
シールド基部とハンドパーツが軟質素材なので、塗装の際はプライマーなどの対処が必要ですが、ハンドパーツの形状はとても細かく再現されています。
膝や肘の関節も独特な形状の軟質素材で再現されていますが、組み立て後は露出する部分となり、これらも塗装の際は同様の対処が必要なので、塗装派の方にとっては少し面倒な部分が多い気はします。
ホイルシールです。
頭の赤い部分と各部緑のセンサー、脚の黄色の部分などはシール表現となっています。
実はこのシールがあまりよろしく無く、例えば赤いシールは頭部の曲面に貼るのですが、左右に切れ込みが無いので貼るとしわしわになってしまいます。
当時のキットだと稀にあるような事なので、珍しいわけではないのですが、今作るとなると無塗装派の方にとっては若干ガッカリする部分ではないでしょうか。
ちなみに今回は、ブックオフにて950円で購入しましたが、「説明書が欠品」という訳有りキットだったので、ほぼパッケージと勘を頼りに製作しております(笑)
もし完成状態で間違っている部分があれば、ぜひコメントでご指摘いただけると嬉しいです。
素組み完成
ということで、素組み完成です。
全体的なプロポーションはそこまで悪くもなく、これはこれでカッコイイ「テッカマン」ではありますが、個人的には上半身が少し大きいと言うか、ガタイが良すぎという印象。
僕としてはもう少しスタイリッシュなテッカマンの方が好みではあります。
とは言え、バンダイキットだけあってパッと見の見た目は収まる形に収まっているキットですね^^
シールを貼ると再現度がグッと高まります。
が、先述したようにシールを貼るのが難しいキットなので、、、
頭部のシールがどうしてもシワが寄ってしまうのは少し残念。
ですが、頭部の形状はカッコ良く、クリアーパーツを使った目の表現が素晴らしいです。
合わせ目がセンターに入って少し目立ちますが、下半身の脚のラインもキレイです。
太ももの合わせ目は左右に入ります。
カカトの黄色以外の黄色は全てシール表現となっておりますが、シールの下はちゃんとディテールが入っているので、塗装した方がより見た目はよくなりそう。
腕の前腕部分はセンターに、上腕は左右に合わせ目が入ります。
このキットで唯一目がついて残念な箇所がこの肩の外側。ピンが剥き出しになっているんですよね。
どうしても肩がオープンな形状なので、ここのピンは非常に目立ってしまいます。手を加えることが出来る方は、この部分は重要ポイントなのでプラ板などを使って対策をしましょう^^
背面のこの辺りはとてもしっかりとした構成になっています。
背中の黄色のパーツは、取り外せない構造になっているので、ボディの裏側に穴を開けて外せるようにするか、塗装してから組み込むようにしましょう。
腰後ろ側には「テックシールド」が装着されています。
後ほど取り外した状態を紹介しますね。
脚部背面です。黄色のカカトはセンターに合わせ目があり、足首を挟むようにして組み立てるので、塗装を楽にしようと思えば後ハメ加工が必要です。
右側のカカトにマスキングテープを貼っているのは、外しやすいようにダボ穴を緩めたら想定以上に外れてしまうようになったので補強しただけです(笑)
頭部裏側から見ると、耳のパーツの内側に若干の肉抜きが目立ちます。
ここは可能であれば埋めたい箇所ですね。
また、キットの個体差なのか(?)、耳がなかなかピンに接続できず、ポロポロ落ちる状態だったので練り消しを挟んで固定しています。
ちなみに頭部の合わせ目は頭頂部から左右にかけて入っています。
また、今回の残念ポイントとして、肩の開閉ギミックがしっかりと閉じないという点。
出来れば箱絵のように、しっかりと肩が閉じてくれれば良かったのですが、当時のキットなので仕方ないにしても、若干の隙間が空いてしまうのは個人的にはマイナスポイントですね。
しかし、開閉ギミックはしっかりしており、開けた際の肩内部のディテールパーツもちゃんと用意されているので、見栄えがとても良いです。
あとはもう少し、気持ち肩が開いてくれればというのが正直な感想です。肩を水平にした状態で85°ぐらいまでしか開かないので若干モヤモヤします。
テッカマンブレードの可動に関して
テッカマンブレードの可動ですが、まず頭部は360度回転し、上下の可動が若干だけ可能です。
ポリキャップとピンの接続なので、上下は出来ても左右や前後には動きません。
肩は前後に回転は可能ですが、上下の動きは肩の形状的に胴体と干渉するので不可能です。
代わりに肩内部の軸で腕部がほぼ水平にまで上げることが可能。
ちなみに、肘の関節と手首はポリキャップと同じ軟質素材なので、塗装の際はプライマーなどの対処が必要となります。
その肘の関節はほぼほぼ90度まで曲がりますが、前腕の形状に若干角度が付いている為、見た目は120度ぐらい曲がっているような印象となります。
このキットのポイントとして、胴体の関節が2つあり、どちらもボールジョイント接続となっている為、かなり柔軟に表情をつけることが可能となっています。
まず、胸の内部にボールジョイントがある為、写真のように上半身を反らすことも可能です。
横から見るとこのような感じです(右側がピンボケしてしまい、すいません)。
反らした状態から下へ曲げた状態までの可動域がかなり広い為、ポージングに幅が広がります。
また、ボールジョイントなので、左右にも傾けることが可能です。
人間の動きに近いテッカマンにとって、この可動域はかなりポイントが高い部分でもあります。
ただ一つ残念な点としては、このボールジョイントの保持力があまり強くなく、真っ直ぐな姿勢を取りづらいという点。
テックランサーを持っただけで上半身が傾いてしまうぐらい緩いので、可能であれば軸の強度を高くして若干硬めに仕上げた方が良いと思います。
ちょっと分かりにくい写真ですが、右上に捻った状態です。
このように捻ることも出来るのは、かなり嬉しいポイントですよね^^
股関節の可動軸はこれぐらいまで脚が上がります。
片脚で立つことは出来ませんが(写真は右脚を手で押さえています)、脚自体はかなり前に上げることが出来るので助かりますね。
ちなみに後ろ側にも同様に可動は可能ですが、腰につけている「テックシールド」を取り付けた状態だと干渉してしまう為、若干しか可動範囲がありません。
開脚はこれぐらいまで開くことが可能ですが、足首の可動があまり柔軟では無いので、接地性は良くありません。
一応、ボールジョイントで接続されているので、前後左右の可動は可能ですが、脚の形状的に左右の可動域がかなり狭いので、脚を開いた状態を十分に活かすことが出来ません。
膝関節は90度曲がります。
腿の可動域が広いので膝がしっかり曲がってくれるとかなり助かります。
あとは先程もお話した、肩のボルテッカの部分が開閉します。
ちなみに肩の白い部分はセンターに合わせ目がありますが、赤い部分は一体成型なので合わせ目がありません。
何度か説明した「テックシールド」ですが、軟質素材のパーツが軸となり、腰に装着しています。
これを取り外し・・・
腕の受け穴に装着することで、シールドを腕に装備することが可能です。
ただし、穴が空いているのは左手のみ。右手にはつけることが出来ません。
テッカマンブレードのポージング
それでは簡単なポージングをご覧ください。
実際にポージングを取ると分かりやすいですが、あれだけ可動域が広いと思っていた各部も、実際に動かすとなると色々と干渉して思ったポーズが取れなかったりします。
また、ディスプレイスタンドの穴は無いので、スタンドを使うことが出来ません。シールドが腰後ろにマウント出来ることもあり、ディスプレイスタンド用の穴を取り付けるのは少し難しかったりします。
それでもある程度は「テッカマンブレード」らしい動きが出来るので、作ってポーズを取って飾っておくという楽しみ方も十分に出来るキットだと思います。
「バンダイ 1/16 テッカマンブレード」レビューまとめ
今回のレビューは以上となります。いかがでしたか?何か参考になっていただければ幸いです。
この「テッカマンブレード」は、プロポーションはそこまで悪くないけど、人によってはテッカマンブレードのイメージと少し違った印象を持つかも知れないキットだと感じました。
当時はグッドデザイン賞も受賞したとのことなので、あのテッカマンブレードをキット化出来たという点では良キットと言っても良さそうですが、今の時代で改めて見ると、やはり少し印象が違うという人もいるのではないでしょうか。
「もしかすると頭が大きい?」とか考えたりもします。
スタイルで言うと、先日発売されたWaveのテッカマンブレードの方が、スタイリッシュな印象はあるかと思います。(が、こちらはアニメ版とは少しデザインが異なるので、その点でも賛否両論あるかと思います)
ということで、他にも旧キットのレビューをしていくので、気になってくれた方はぜひブックマーク登録お願いします。
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ということで、次回はこちらのキット。
さて、このパーツはいったい何のキットのパーツでしょうか?
これで分かる方は作ったことがある人だと思うので、もし「あー懐かしいなぁ・・・」と感じてくれた方は、ぜひ次回のレビューもよろしくお願い致します。
それでは、次回も楽しみにお待ちください~
今回レビューしたキット
※定価は880円(税込み)です。購入の際の価格にはご注意ください。
あなたも眠ったままの「積みプラ」を組み立ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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