間が結構空いてしまいましたが、「ゼノギアス」完成しました。
途中更新する予定だったのですが、まとまった時間が取れず、気が付けば完成まで進めてしまっておりました。
前回は後ハメポイントなどの説明でしたが、今回は塗装に関して書いていきます。
「ゼノギアス」の雰囲気が出るパール塗装
今回「パール塗装」での要望がありましたので、パール仕上げにしております。
以前にも書いたかも知れませんが、ゼノギアスキットには「塗装ガイド」等はありません。
ということで、テストピースを何本も作って一番それらしい組合せの色を用意しました。
色に関しては個人によって好みがあるので、一概にこれが正解というわけではありませんが、これから「ゼノギアス」を塗装しようと思っている方で「え!調色ガイドとか無いじゃん!!」と困った方の参考になればと思います。
「ゼノギアス」は大きく「白」「赤」「青」の三色が使われています。いわゆる「トリコロール」というやつですね。
まず「白」ですが、イメージ的に「純白」にしちゃうと少し安っぽく見える気がしたので、若干の青味を混ぜてます。
ガンダム系にも使われることが多い色ですね。
ガイアノーツの「Ex-ホワイト」をベースにMr.Colorのミディアムブルーを極微量入れてます。
調色の時点で見ると「えー!グレー過ぎじゃない??」と感じますが、実際塗装してみるとうっすら暗い白って感じになるので大丈夫です。(必ずテストピースでチェックしてくださいね)
その上にMr.クリスタルカラーの「ムーンストーンパール」を全体にフワッと2度掛けしています。
どのパール塗料にも同じことが言えますが、濃度が濃すぎても薄すぎてもダメです。
ホント扱いが難しいと思いますが、これも感覚で掴む方が上手くいくと思うので、苦手な方はテストピース(例えば100均のプラスプーンなど)を一度に10本ぐらい用意して、「ちょっと濃いかな?」と思う濃度から少しずつ薄めながら吹いていくと良いと思います。
また、パール塗装は必ず最後に「クリアー」を重ねるようにしましょう。そうするとより輝きが増してくれます。
次に「赤」ですが、先程の「白」を下地にしてMr.ColorGXの「ハーマンレッド」の上にMr.クリスタルカラーの「ルビーレッド」を重ねています。
そして「青」は、Mr.Colorの308番「グレーFS36375」を下地に、フィニッシャーズの「ブライトブルー」を吹き、その上にMr.クリスタルカラーの「サファイアブルー」を重ねています。
「黒」の部分は、本当は「つや消しブラック」でメリハリをつけるつもりだったんですが、あまりいい効果に感じなかったのでクリアーをコーティングしました。
そして各部ポイントのオレンジやグリーンなどですが、これらはガイアノーツの蛍光カラーシリーズを使用しています。
ブラックライトを当てるとしっかりと光ってくれるやつですね。
黄色とオレンジは調色して若干オレンジ寄りの黄色にしています。
普通のカラーにしようか迷ったのですが、パッケージの完成見本だとぼんやりと発光している表現があったので、それを再現しました。
また、調色とは違いますが2箇所キットに手を加えている部分があります。
まず後ろに伸びている先端を一部ランナーを使い先端を鋭く加工しています。
(全ての先端ではなくあくまで一部です)
あと、ハンドパーツの接続ですが、キットのままの「1.5mm径のジョイント」だとポキッと折れる気がしたので、1.5mmのアルミ線での接続に変更しています。
めちゃくちゃ悩んだのですが、元キット自体の取り付けもかなりシビアで一度取り付けるとハンドパーツの変更が怖いぐらい小さい接続なので、万が一のことを考えると強度を優先した方が良いと判断しました。
手首の可動は失われますが、取り換えはかなり楽になっています。
あ、忘れてた。
ハンドパーツの「グー」の手は彫りを深めにして若干立体感を強くしています。
左がキットのまま、右が加工後です。
他は顎を若干シャープにしたり、パーティングラインを削ったりしたぐらいで大きな変更点はありません。
後述しますが、造形に関してはとても良いキットだと感じました。
キットに関して
さて、この「ゼノギアス」キットですが、他のシリーズキットを作っていないので何とも言えないですが、他も同じような作りだったとしたら、初心者モデラーがガンプラのノリで手を出すと少々危険な気がしました。
というのも、やはり作っていて感じたのは「バンダイってすげーな」ということです。
キットの造形自体は個人的にもカッコイイと思います。
例えば平成初期の頃にスクエニがプラモ出すなんてことになるとトンデモキットな印象が強かったですが、今の時代だと完成形のクオリティとしてはとても高いので、安心して購入することも出来ます。
ただ「作る」となると話は別です。
どこがどうという事は敢えてここでは記載しませんが、やはり「ガンプラ」の技術の高さを感じられる程度に難しいキットだと思うので、もし検討している方はその辺りも含めて考えてみると良いかと。
もちろん、慣れているモデラーの方であれば問題無く作れると思うので、ぜひ挑戦してみてください。
ということで、簡単なギャラリーをお見せして「ゼノギアス」制作記事は終了となります。
ブラックライト(UVライトなど)を当てると各部発光します。
さぁ、ここから納品をどうするかですね(笑)
試行錯誤して何とか安全な状態で発送できるように考えてみます。
今回のようにガンプラ以外のキットでも製作代行受け付けております。
「買ったけど作る時間がない」とか「作ったけどキレイに仕上げる自信がない」という方はぜひお気軽にご相談ください。
それではまた!
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