まいどおおきに!Akidou(@Akidou123)です!
前回は表面処理と下地処理を行った「HG 1/72 メイレスビャクチ」。
今回は「調色」と「基本塗装」を行います。
この制作記の内容の目的は、制作記1回目に記載してあります。まだご覧になられていない方は一度ご覧ください。
調色は多めに作ろう!
「調色は多めに作ろう!」
これは本当に重要なので、フォントを大きく赤字にしておきますね(笑)
詳しくは後述するとして、今回は「調色」について書いていきます^^
僕は、いつもサーフェイサーの乾燥待ちをしている間に、キットに使う塗料を調色しておきます。
調色の必要がない色に関しては何もしませんが、基本的に「ニュートラルグレー」以外は何かしら調色しています。(僕は基本的にMr.Colorを使っています。)
「ニュートラルグレー」は、関節や内部メカの塗装に使うのですが、グレー表現したい場合はそのままが一番いいと個人的に感じているので、そのまま使っているって感じです。
では、どうやって調色していくのか?ということですが、まずはこちらの画像をご覧ください。
ガンプラを含め、プラモデルの組立説明書には「カラーガイド」という表記があります。
画像のものは今回製作中の「メイレスビャクチ」のものですが、例えば本体色の「白」は「ホワイト100% + グレー少量 + すみれ色少量」と記載されています。
確かに!(笑)
こういう表記、ガンプラにもよく見られます^^;
ここは「ホワイト100%に気持ちグレーとすみれ色を混ぜるってことかな?」と解釈してしまいましょう。
他にもイエローの部分は「オレンジイエロー35% + クリームイエロー30% + イエロー20% + ホワイト15%」と記載されてますね。
ごもっともです!(笑)
実はこの表記「参考値」ということで、厳密な数字ではありません。(カラーガイドの上に黒字で記載もされてます)
要するに「この色はこんな感じの調色で作りましたよー」という、いわば「ヒント」みたいなものです^^
実際、僕が今回調色したものはほとんど勘です。(勘とか言ったら元も子もないですが・・・)
例えば、本体色の白は「クールホワイト + グレー少量 + クリアブルー少量」で調色しています。
写真のものは黄色の調色に使ったもので「黄橙色+クールホワイト+イエロー+クリアイエロー少量」で調色しています。
調色はとても奥深く、使う塗料のメーカーによっても色味や発色が違ったり、顔料なのか染料なのか成分で違ったり、様々な要因で掛け算をするので思い通りの色にするのは結構難しいと思います。
かく言う僕も、調色して思った色にならないことも良くあります^^;
ただ、昔に比べるとだんだん予想通りの色に近くなる確率は上がっているので、これもやはり「数をこなす」ことが大切なのかも知れません。
そういった意味でも、この「カラーガイド」の%表記は調色の練習として十分役に立つものだと思います。
ミリグラムなどの重さで%を考えてしまうと、結構な量を作らないと難しいと思うので、例えば「調色スティックで掬った1杯分を10%とする」と言うように自分なりの%解釈を決めてしまうと、作りやすいかなぁと^^
で、まずは分量の配分を様子見して少量だけ作りましょう。
それを、テストピースなど(100均のプラスチックスプーンがオススメ!)で噴いてチェックして思い通りの仕上がりになっていれば、本番用に分量を増やして作ります。
そこであると便利なのが「塗料用の空き瓶」です。
1つあたり100円前後なので、いくつか購入しておいて使いまわす感じで大丈夫です。
別の塗料に使う時は瓶を洗う必要がありますが、これが無いと毎度毎度調色する必要があり、後述する問題が発生します。
これだけは避けたい!
毎度毎度調色をするということだけは避けたいポイント。
理由は「まったく同じ色を調色することは至難の業」だからです。(ほんと大袈裟でもなんでもありませんよ)
リスク回避の為にも、基本的に「同じ色は二度と作れない」と思って調色をした方がいいと個人的には思います(笑)
それぐらい同じ色を作るのが難しい理由は、前述しているように「35%とか15%とかそんな微妙な分量で計れない」ことがあげられます。
たった何%の分量の違いで、色が違ってしまうことが多々あります。
例えば、一言でグレーを作りたいと思って、白に黒を混ぜて作る場合と、黒に白を混ぜて作る場合で、分量や色の変化が全く変わります。
修正するつもりで同じ色を調色したつもりなのに、塗装したら以前の調色と色が微妙に違っていて「結局全部塗装し直さないといけなくなった」という事態が起こります。
その為、冒頭で書いた「調色は多めに作ろう!」ということに繋がるわけです。
余ってしまうぐらい作った方が、結局リスクもなく完成までスムーズにいくので効率的かなぁと思います^^
瓶は買わないとダメ??
塗料のストック用の空き瓶ですが、ちゃんと密閉できる瓶が望ましいです。
厳密には模型用で販売している瓶でなくてもいいとは思いますが、同等の密閉が可能な瓶でないとダメだと思います。(密閉出来ていないと溶剤の揮発がすすんでしまいます)
そこで僕は「空になった他の塗料の瓶」をよく使っています。
例えば、コレ。境界戦機の武装用のグレーを多めに作ったものを瓶に入れています。
もともとは「つや消しクリアー」の入っていた瓶ですが、僕はクリアーやサーフェイサーはある程度まとめて作ってボトルキープ(笑)している為、よく瓶が空っぽになります。
瓶の中に「ツールクリーナー」などの強力な溶剤で中身をキレイに洗い、その瓶を空き瓶としてストックしています。
そもそもが販売されている瓶なので、蓋もしっかり密閉できます^^
余った塗料はどうしたらいいの?
多めに塗料を作ったら、だいたい余ります(笑)
そういった塗料は、キット製作が完了したとしても、しばらく置いておくこともいいと思います。
例えば、同シリーズのキットを作る際に使いまわせる可能性がありますね^^
僕は今回「メイレスビャクチ」用の調色をしましたが、先ほどのように武装用の塗料は多めに調色したので、「メイレスケンブ」の武器類にも使えますし、「バンイップブーメラン」の武装類にも使えます。
同じ世界観に存在する武器なので、同じ色で統一させるとそれなりに説得力も出てくる気がしませんか?
例えば、シャア専用機のシャアレッドを自分なりの調色でかなり多めに作っておけば、シャア専用機を作る際に統一したカラーリングで仕上げることが出来ますし、調色の手間が省けます。(←実はこれが一番魅力的だったり(笑))
余らないように作ろうとするよりも、「最初から計算したうえで多めに作る」という考え方もオススメです^^
基本塗装は色々やり方があります
基本塗装に入ります。
塗装の方法にも色々あって、普通の塗装、グラデーション塗装、パール塗装・・・などなど。
今回のビャクチは「普通の塗装」をするつもりです。
ということで、グラデーション塗装などの説明は割愛します。
ここで重要になってくるのが「エアブラシ」です。(↑僕のエアブラシ環境です。汚くてすいません・・・(笑))
僕が使っているのはクレオスさんの「Mr.リニアコンプレッサーL5」なんですが、圧力計がついていないのでエア圧とかは、空気の音と指先に当たる感触で調整しています(つまり勘ですね(笑))
圧力計もついているセットがあるので、これから購入しようと思う方はぜひ圧力計がついているセットを買いましょう^^
あ、エアブラシセットもあるんですが、個人的には「エアブラシ単体で購入」した方が良いと思います。
ということで、勘で調整している僕には「エアブラシ」の調整などの解説は難しい為、ふわっとした内容で解説しますね(←大丈夫?(笑))
塗装をする前にこれは気をつけよう!
塗装を始める前に気を付けるポイントですが・・・
この辺を注意しておけば、大きな問題はほぼほぼ回避できると思います。
全部書くと大変なので、今回は「下地色は大丈夫?」について説明しますね。
(↑以前作ったSDサザビーのサフ画像です。ピンクとグレーの部分がありますが、これが下地色となります)
「下地色」というのは下地の色のことで、塗装した時の見え方に大きく影響します。
塗料には「隠蔽力(いんぺいりょく)」というものがあり、これは「下にある色を隠す力」と思っていただいて問題ないです。
例えば、黒やグレーなどは隠蔽力が高く、下がどんな色であっても大抵は「黒」や「グレー」に見えるように仕上がります。
一方で白や黄色、赤などは隠蔽力が低く、下の色によって仕上がりの見え方がまったく違ってきます。
つまり「グレーのサーフェイサーを噴いたパーツに黄色を塗装する」ということは、隠蔽力の低い黄色をグレーの上に塗装するということなので、結果「暗い黄色」になってしまいます。
これを回避するには下地の色をグレーのような「暗い色」ではなく「明るい色」にすれば、明るい黄色になるわけですね。
黄色の発色(←色の発光力みたいなことです)を良くするには下地に「赤系」がいいと言われています。
今回の黄色には「ピンク」を下地に使っています。
このように、塗装する色によっては塗装する面の色がダイレクトに影響するので、塗装前に一度チェックする方が良いポイントです。
この「隠蔽力」がある程度理解できてくると、あえて下地の影響を受けて目的の塗装をする方法も出来ます^^
例えば今回のメイレスビャクチでは、腕にある取っ手みたいな部分をゴールドに仕上げています。
これは「下地シルバー + クリアイエロー」で仕上げています。
クリアイエローは隠蔽力がかなり低いので、下地のシルバーの影響でゴールドに見えるということですね。
下地色と隠蔽力の関係は、教則本などにもよく解説されているので一度は見ておくといいかも知れません。
いざ!塗装してみる!
ということで、塗装ですね^^
普通の塗装をする場合、僕は「ライト」を必ずブースの上にセットします。
これは塗装した際に「テカリ」を見る為です。
塗装した後の塗装面が綺麗にライトの明かりを反射していれば、ちょうどいい感じに仕上がります。
ただし、綺麗にそのようになるには塗料の「濃さ」やエアブラシの「エア圧」などが適切でないといけません。
よく「エアブラシの時の塗料の濃さって溶剤を何%ぐらいで薄めればいいのですか?」と質問している人を見かけます。
これは正直、塗料のもともとの濃さだったりで変わってくると思うので、個人的には「その都度変わる」と思う方がいいのかなぁ?と感じます。
僕は、プロモデラーのオオゴシトモエさんの教則本であった「牛乳みたいな濃さ」という言葉を基準にしています^^
↑僕が持っているのは「ガンプラ塗装の教科書」という本ですが、在庫が無かったみたいなので一応こちらを貼り付けておきますね♪
塗料をカップなどに移して、ラッカー溶剤を少しだけ注いでよく混ぜて、ドロッとしていれば少し足して、、、という具合に少しずつ足していくのが無難です。
溶剤が多すぎた場合、その溶剤を減らすことは出来ないので、塗料をまた足すことになるのですが、そうなると塗料の無駄な消費を生むので「少ないところから調整」を基本にしています^^
濃さのチェックは画像のように、カップを傾けて元に戻した時にカップの縁から垂れる塗料の濃度で「牛乳っぽい濃さ」であるかをチェックしてます。
(↑写真はサーフェイサー前のパーツ洗浄後に乾燥させている時のモノです)
塗装が終わったパーツは、乾燥ブース内で乾燥させていますが、最近は「ドライブースのスイッチ」を入れていません。
あの人気の「YAMAZEN食器乾燥機」を昔から愛用しているのですが、昔は乾燥させる時に温風のスイッチを入れていました。
で、たまたまスイッチを入れていない時があったのですが、その時のほうが乾燥後の塗膜が強かった気がしたんですよね。
それ以降は、パテの硬化やパーツ洗浄後の乾燥の時だけスイッチをいれるようにしました。
もしかしたら勘違いかも知れませんが、乾燥の方法でも塗膜の強さは変わるのかも知れません^^;
今回はここまで
ということで、今回はここまでです^^
画像は基本塗装が完了した時点で組んだ「メイレスビャクチ」です。
次回説明しますが、この状態は一度「クリアーコート」を噴いています。なのでテカテカですね^^
次回は、スミ入れとデカール貼りとつや消しトップコートになります。
色々と細かい部分は書いておりませんが(書くとすごく長くなりますので・・・)、完成時に動画として投稿する際は、ここで書けていないことも補完しようかと思っていますので、そちらもチェックお願いします^^
それではまた~!
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