まいどおおきに!Akidou(@Akidou123)です!
今回のガンプラキットレビューは「機動戦士ガンダム」から「HGUC 1/144 ドム/リックドム」をレビューしていきます!
「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツで、本編24話に登場したジオン軍の陸戦用モビルスーツがこの「ドム」です。
ちなみにこちらのキットはパーツの組み替えで宇宙用の「リックドム」に出来る『コンパーチブル仕様』となっています。
少しガンダムを知っている人なら聞いたことがあると思う「黒い三連星」こと「ガイア」「オルテガ」「マッシュ」が搭乗した機体で、「オデッサ作戦」に向かうホワイトベースに向けてキシリアがマ・クベの元に送り込んだ新型モビルスーツです。
これまでの「ザク」や「グフ」と違い、マッシブで重量感のあるシルエットに反してホバー移動による機動性が高い性能でアムロ達を苦しめました。
そして「ドム」と「黒い三連星」と言えば『ジェットストリームアタック』が有名ですね。
3機のドムが連続で襲い掛かる連携技で、こちらのキットを3個買えば再現が可能となっています。(3機セットのパッケージも販売されたことがありましたね)
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宇宙用の「リックドム」で有名なのはコンスコンの部隊で出撃した12機のリックドムです。
この頃はすでにアムロも「ニュータイプ」の能力が開花しつつあり、たった3分で全滅してしまいました。
「ゲルググ」の生産までの繋ぎとして、地上用のドムを宇宙用に改造したものが「リックドム」ですが性能自体は決して悪いものではないんですよね~。
ということで、このキット、HGUC No.59と比較的古いキットですが、なかなかに優秀なキットですので、その辺りをご紹介していきたいと思います。
Akidou的キット総評
まず結果として、下記のような印象です。それぞれのポイントを☆で表しました。
基準値は として、僕なりの印象を☆で表しました。
アクション: (アクションポーズのとりやすさ)
素組み再現度: (塗装をしなくても色分けの再現が出来てるかどうか)
オプション (ハンドパーツ、武器パーツなどの豊富さ)
※星が低い=良くないキットというわけではありません。
例えば、素組みフィニッシュ派の方なら「素組み再現度」が☆5に近い方が満足いくでしょうし、ポーズをつけて遊びたい派の方なら「アクション」の☆が5に近いほうが満足いくでしょう。そういう感じで参考にしていただければと思います。
パッケージ&ランナー紹介
前述したようにコンパチ仕様のこちらは「ドム」と「リックドム」を選んで作ることが出来ます。
パッと見の違いは詳しくない方には分からない程度ですが、足裏のディテールやバックパックバーニア、スカートのディテールなどわずかな違いがあるので、説明書を見ながら間違えないように組みたいところ。
それでは、ランナーを見てみましょう。
パッケージ内容は、ランナーが全部で5枚とポリランナー1枚、ホイールシールとなってます。
各部ランナーです。(↑左右にスライドします)
クリアーパーツも含めると全部で6色構成となっており、ほぼ塗り分けの必要がないぐらい素組みでの色分けが再現されています。
1stガンダムのMSは後のシリーズに比べると、比較的形状や配色などが分割しやすく、HGでも再現性が高いキットが多いと思います。
ドムより以前の「ザク」や「グフ」などより特筆すべき点として、ドムの特徴的な「モノアイ」がしっかりと再現されているところはかなり評価が高いポイントです。(こちら後述しています)
ということで、全115パーツで完成します。
ポリキャップは「PC-116」で、かなり初期の頃のタイプですね。
シール再現は、モノアイと胸の拡散ビーム砲、武器のセンサーが2枚の計4枚。これはかなり少ないですね。
組立説明書もHGシリーズ初期の為、カラーによるポージングが見開き1ページ分用意されています。
機体や各部位の解説、作中の活躍をイメージするワンシーン(特撮)などが掲載されていて、見応えがありますね。
個人的にはこの頃の組立説明書が好きです。
カラーガイドは全部で8色。
成型色は6色ですが、関節などの「グレー」が設定だと、「関節」「ビーム・バズーカ」「その他武器類」でそれぞれ違っている為、塗装派の方はこれらを塗り分けることでより設定に近づけることが可能です。
他方、古いキットなので所々「合わせ目」が目立ってしまうところはあります。しっかりと作り込む人はこの合わせ目をどう処理するかが腕の見せ所となりそうです。
と言うのも、当時のキットは「関節カバー」がしっかりと用意されている為、ポリキャップ剥き出しは回避されているのですが、その関節自体は上下のパーツによる「挟み込み」で組み込まれるからです。
「合わせ目を消す」ということは「接着」をすることになるので、先に「関節」を組み込まないといけません。
昨今のキットは関節を上下のパーツに「差し込む」ことが多いので、初めて作る方は若干難しく感じるポイントでしょうね。
それでは、素組みのドム/リックドムを見てみたいと思います。
素組み完成
素組みが完成しました。(↑左右にスライド出来ます)
さっそくやらかしてしまったことを打ち明けます。
ハンドパーツを取り付けるポリキャップの位置が間違っております(笑)
本来はもう少し奥に差し込めるようになっているので、手に違和感があるかも知れませんがご容赦ください。
プロポーションとしては文句無しですね。
昨今のスラリとしたものと比べると短足のような感じがする方もいるかもしれませんが、ドムってそんなもんじゃないかと個人的には思います。
脚後ろ側におもいっきり合わせ目が出てしまいますが、それ以外はあまり目立ちません。
他の部分としては胴体と腕部の丸いディテール上下に合わせ目がありますね。
ディテールとしては全体的に少なめで、ところどころに凹みディテールが散りばめられています。
正直、かなり浅いものがほとんどなので、サフを吹いて塗装をしてしまうとほぼ埋まってしまうと思います。
彫り直し、もしくは苦手な方はいっそ埋めてしまっても良いと思います。
腹部にある「拡散ビーム砲」はシールで表現されていますが、シールを剥がした内部にも同様のディテールがあるので、そのまま活かして塗装で仕上げるのもいいですね。
この頃のHGはポリキャップが剥き出しではなく外装がついているので塗装派の方は助かりますね。
ドム/リックドムの可動域のチェック
ドム/リックドムの可動域のチェックをしていきます。
まず、首の可動は上下に若干だけ動きます。
内部にメカ構造のディテールが入ったパーツがあって、可動時にチラ見するのでしっかり塗り分けることで見映えが良くなります。
モノアイのカバーは写真のように赤いパーツとクリアーパーツの部分が外れるようになっています。(↑左右にスライドします)
モノアイは中心のボールジョイントにより、上下左右に可動出来る構造です。
当時としてもこれはかなり革新的だったのではないでしょうか。
軸さえ活かせばモノアイの改造などもやりやすいですね。
胴体は上方に反らすことが出来ます。
若干しか動いていないように見えますが、これが出来ることで構えポーズに大きな差が生まれます。
腰の回転については写真でも察することが出来ると思いますが、周囲のパーツが干渉してほんの僅かしか動きません。
腰に捻りを加えたポージングはあまり向いていないと思います。
腕の可動域です。(↑左右にスライドします)
肩は左右に大きく水平程に上げることが出来て、肩の回転も360°可能です。
上腕に回転ロールがあるので腕の可動はなかなか自由が効く印象がありました。
肘は90°曲げることが出来ます。
もう少しまがってもらえると嬉しかったのですが、ドムらしいポージングをする分に支障はないと感じたので、あまり気にならないかもしれません。
続いて脚の可動域です。(↑左右にスライドします)
前方への振り上げはフロントスカートが干渉してしまう為あまりあがりません。
同様に後方もリアスカートが干渉するので大きく可動は出来ません。
ジオン系のスカート付きはだいたい似たようなものですね。
膝は一応「二重関節」となっていますが、太ももとふくらはぎの部分で干渉するので、実際はそこまで可動域が広くありません。
とは言え、腰を落としてバズーカを構えるポージングは出来るので、ダイナミックなポージングをすることが出来ないぐらいと言った感じです。
足首はかなり柔軟に動いてくれます。
が、全体写真で見ていただくと分かると思いますが、足首がかなり沈み込んでしまいます。
設定画ではドムの足首はもう少し高く描かれているので、気になった方は見比べてみてください。
脚は左右に開くことも出来ます。(↑左右にスライドします)
ただ、接地を考えると写真2枚目の程度の開きが限界です。
ディスプレイスタンドを使用してポージングを取るなら限界まで広げてカッコ良く飾ることも出来そうなので、そういった方には嬉しいポイントですね。
背中のバーニアは上下に動かすことが出来ます。
ただ、内部で左右が繋がっていますので、個別で動かすことは不可能です。
ドム/リックドムの武装など
ドムの武器と言えば「バズーカ」ですね。(↑左右にスライドします)
かなり作り込まれたディテールのバズーカで、形状などもよく出来ています。
ハンドパーツにグリップ用のものと、バズーカを支える平手パーツが付属しています。
グリップ部分の可動がついているので、無理なく肩に乗せて構えることが出来ます。
ターゲットサイトはシール表現となっています。
あと共通装備として「ヒートサーベル」が付属します。撮影し忘れましたが後のポージング写真で見れるのでそちらで。
こちらは「リックドム用」のパーツです。
前述した通り、こちらはドムとリックドムのコンパチ仕様となっており、パーツを組み替えることでどちらか一方を作ることが出来るキットです。
リックドムにはバズーカに加えて「ビームバズーカ」が付属します。
これは僕の記憶では劇中では使うシーンは無かったと思います。(たぶん・・・)
でもリックドムと言えばこの武器という印象はありますね。
もしかすると「シャア専用リックドム」(ギレンの野望か何かが初出)で持っていたことが始まりかも知れません。
それぞれのパーツを組み替えるとリックドムに仕上がるので、一度見てみましょう。
ドムとリックドムの違いです。(↑左右にスライドします)
リアスカートも替えているのですが写真に入っていませんでしたね・・・(笑)
リックドムの方のバーニアは少し大きくなっています。
足裏も殆どがバーニアで占めています。
ドムの方は地上でホバー走行をするので、足裏もフィンが付いていたりします。
細かい部分ですが、チラ見した時にここが違っていると少し残念な感じになりますよね。
皆さんは「ドム」と「リックドム」のどちらが好きですか?
ちなみに、今回の作例では「リックドム」仕様で仕上げています。
ドム/リックドムのポージング
それでは、少しだけポージングの画像をご覧ください。
合わせて可動域もどの程度なのか参考にしていただければと思います。
まずは「ドム」から。
続いて「リックドム」です。
やはり「リックドム」は宇宙用なのでディスプレイスタンドを使用する方がカッコ良くポージング出来ますね。
地上用の「ドム」はどっしり構えたりホバー走行の表現が似合うので、それぞれ魅せ方が違ってきます。
予算と機会があれば3機分購入して「黒い三連星」として並べてみたくなる、とても良いキットだと思います。
HGUC 1/144 ドム/リックドムの総評
という事で、ガンプラキットレビュー「HGUC 1/144 ドム/リックドム」はいかがでしたか?
改めてもう一度、評価を記載しておきます。
アクション: (アクションポーズのとりやすさ)
素組み再現度: (塗装をしなくても色分けの再現が出来てるかどうか)
オプション (ハンドパーツ、武器パーツなどの豊富さ)
【初心者向け】は、パーツ構成も分かりやすく大きなパーツも多いので組みやすさから“5”
【アクション】は、関節等は考えられていますが大振りなポージングしか取れず“3”
【素組み再現度】は、ほぼほぼ成型色だけで全てが再現されている為“5”
【オプション】は、ハンドパーツは豊富ですが握り手が欲しかったということで“4”
としました。
今回のHGUC 1/144 ドム/リックドムは、古いHGUCキットではあるけど、隙のない完成度でドムを楽しめるうえに、初心者でも作りやすいパーツ構成で入手チャンスがあれば1機は買って損は無い良キットという印象でした。
ということで、HGUC 1/144 ドム/リックドムのレビューは終了となります。
こちらの「作例」が完成しました。
製作途中の記事もあげていきますので、気になる方はぜひご覧ください。
リックドム ガルマ・ザビ専用機制作記①
リックドム ガルマ・ザビ専用機制作記②
リックドム ガルマ・ザビ専用機制作記③
リックドム ガルマ・ザビ専用機制作記④
「買ったはいいものの、どう完成させればいいのかな?」という方や「素組みからワンステップアップしてみよう!」と思っている方々の参考例になれる作例キットをあげていきます。
逆に「買うか迷ってたけど完成品見たら欲しくなってきた!」ということがあると嬉しいですね。
感想やご意見、「こういった写真が欲しい」などあれば、ぜひコメントください。
励みと共に参考にさせていただきますので、ぜひともお願い致します。
それでは~良いプラモライフを!
↓メーカー希望小売価格は¥1,870(税込)です。購入時の参考にしてください。オススメは駿河屋さんです。
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最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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