まいどおおきに!Akidou(@Akidou123)です!
前回は調色と基本塗装まで進めた「HG 1/72 メイレスビャクチ」。
今回は「トップコート」と「スミ入れ」と「デカール貼り」です。
この制作記の内容の目的は、制作記1回目に記載してあります。まだご覧になられていない方は一度ご覧ください。
つや有りトップコートでコートする
スミ入れやデカール貼りをする前に、やっていることがあります。
それが「つや有りトップコート」で全体をコーティングするということです。
これにはちゃんとした理由があります。
- スミ入れの拭き取りで塗料が剥がれないようにする為。
- スミ入れ塗料の流れ込みを良くする為。
- 塗装面の保護です。
1つめの「スミ入れの拭き取りで塗料が剥がれないようにする為」ですが、エナメル溶剤を綿棒につけて塗装面をこすると、塗装が剥げることがあります。
特にエッジなどの塗料は剝がれやすく、気を付けて拭き取れば問題ないのかも知れませんが、リカバリーの事を考えると最初に対策しておいた方がいいということで、トップコートを噴いています。
2つめに「スミ入れの塗料の流れ込みを良くする為」ですが、これも体感レベルですが、トップコートを噴いた方がスミ入れ塗料の流れがスムーズにいっている気がします。
また、拭き取りの際によくある黒ずみ(スミ入れ塗料が塗膜に滲んでしまう現象)も、トップコートの上だとそこまで酷く起こらないような気がします。
3つめに「塗装面の保護」ですが、これが一番利点かも知れません。
意外に塗装だけの状態だと、少し角に当たったりしただけで塗装面が剥げてしまいます。
トップコートを噴いていると、クリアーの表面が若干は守ってくれる(気がしません?)ので、気持ち安心して作業が出来ます。
少し面倒かも知れませんが、塗装後のツヤ有りトップコートを噴く作業は後の面倒な作業をカバーしてくれるので、オススメです。
もちろん、最後につや消しトップコートを噴けばちゃんとつや消しになるので、ご心配なく^^
だったら最初からつや消しじゃダメなの?
これはダメなんです・・・><
実は、つや消しの表面は細かいざらついた粒子が表面を覆っています。
スミ入れをする際に、このざらつきが悪く働いて、本来流れてほしいモールド以外の部分に滲み広がってしまいます。
スミ入れの原理に「毛細管現象」という隙間に流れていく現象があるのですが、表面がざらついていると目に見えない粒子同士の隙間にも広がってしまう為、結果滲んでしまうという仕組みだそうです。
なので、仕上げの時以外はつや消しトップコートは噴かない方がいいという訳ですね^^
(ただしウェザリングをする時は事前につや消しトップコートをします)
全体にスミ入れをする
いつもはエナメル塗料をエナメル溶剤で薄めてスミ入れをしているのですが、今回「スミ入れ用瓶塗料」を買っていたので、使ってみることにしました。
基本的に「黒」の塗料はスミ入れに使わないようにしているのですが、今回はモールドの強弱をつける意味で、グレーの箇所と黒の箇所を分けてみました。
スミ入れの際は、筆(瓶の場合蓋の内側についています)に塗料を含ませて流し込みたいモールドのどこかで「チョン」と筆を置くと、先述した「毛細管現象」が働いて勝手に流れていってくれます。
この流れ込みを良くする為に行ったのが、第2回目の記事で行った「モールドの彫り直し」です。
スムーズに流れてくれると「チョン」の数が減るので、スミ入れの拭き取りが少ない回数で済みます。
そうなると、作業が捗りますし、なにより拭き取りの際の汚れが広がりにくくなります。
拭き取りの際は100均の綿棒などでいいですが、個人的に使いやすいのが100均のベビー用綿棒です^^
先端が小さくコンパクトなので使いやすいですね。
ただ、小さい分汚れるのも早く、すぐ取り換える必要があるので本数は消費してしまいますが、こういう時は惜しみなく使うようにしています(笑)
綿棒には溶剤をつけて拭き取るのですが、本来は「エナメルシンナー」を使います。
でもエナメルシンナーは、プラやABSなどを侵食しやすく、ダボピンなどに流れ込んでしまうと割れてしまう可能性が高いです。
そこで愛用しているのが100均の「オイルライター専用オイル」(黄色い本体が目印です)^^
ニオイがちょっと灯油みたいにキツイので、換気は十分に行う必要がありますが、侵食はかなり防ぐことが出来ます。
それでも多量につけるのは良くないので、綿棒にしみこませた後はティッシュなんかでサッと余分な溶剤を取ってから拭き取るようにしています。
綿棒をこすって拭き取るよりも、くるっと動かして拭き取る方が綺麗に拭き取れる気がするので、あまり広がらないように注意しながら拭き取りましょう^^
デカールを貼ろう!
スミ入れまで終わったら、今度は「デカール」を貼っていきます。
基本的に使うのは「水転写デカール」で、キット付属のホイルシールなどは使いません。
ただ、今回のビャクチみたいに「マーキングシール」がついていて、しかも独自のデザインのものは(仕方なく)使うようにしています(笑)
まず今回使った「水転写デカール」ですが、MYK DESIGNから発売された「GMコーションデカール」のNo.8「アヴィエーションテイスト・ドイツ語表記#1ブルー」です。(シルバーも買いましたがちょっと合わなかった為見送りました^^;)
アヴィエーションとは「航空機」などの意味で、このデカールは実在の航空機や装甲戦闘車両などを参考にしたデザインだそうです。
ビャクチの設定として『大ユーラシア連邦が極秘裏に運搬していたもの』というのがあり、「それならドイツ語とかで書かれてても不思議じゃあるめぇ」と思い、こちらをチョイスしました。
機体色もブルーが基調になっている(実はホワイトもブルー寄りのホワイトに仕上げています)ので、白のパーツにはこの「ブルー」のデカールを使用しています。
一方で、青やグレーのパーツに使ったのは、HIQ PARTSの「RB コーションデカール 02 ワンカラーホワイト」です。
コチラはおそらく英語表記なんですが、小さくてあまり見えないのでドイツ語と併用しても問題ないかなぁと思い、使用しました^^
どちらも水で浸して、貼りたい箇所にマークをずらして貼り付けるのですが、MYK DESIGNのデカールは貼り付けた後「表面の透明部分を剥がせる」仕様になっている為、貼り付け後の仕上がりがめちゃくちゃキレイでした^^
これは他のシリーズも手に入れておこうと思ったので、今度見てみます(笑)
さて、キット付属のマーキングシールですが、水転写デカールと違って厚みがあり、トップコートを噴いて仕上げても段差が若干見えてしまいます。
こればかりはおそらくどうしようもないと思う(もしかしたらめちゃくちゃ時間かけてつや有りコートとヤスリ掛けで段差を無くせば可能かも知れません)ので、今回はなるべく段差が小さくなるように、マーキングギリギリのところでカットしています。
こういう時に役立つのが、「OLFAのアートナイフ」です。
先端の角度が鋭く、細かい部分も切れるので、「0」や「1」の周囲を切り取るのに役立ちました^^
デカールを全て貼り終えたら、最後に「つや消しトップコート」を全体に噴いて乾燥させたら完成です。
そこはまた次回の記事で^^;
今回はここまで
ということで、今回はデカール貼りまでです!
あと少しなので最後までご覧いただけると幸いです^^
次回はついに仕上げのトップコートを噴いて完成となります。
ここまでくると完成までの気持ちが早まり思わぬ失敗をする可能性が微レ存です(笑)
(実は次回やらかしてしまいます・・・)
皆さんは一度落ち着いて、最後まで気を抜かずに完成させましょう^^
それではまた~
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