そんな積みプラを一つ一つ崩していきます・・・。
自分の積みプラを少しでも作る為に始めた旧キットプラモデルレビュー記事。
今回は「BANDAI」から発売された「1/100 VF-2SS ネックスバルキリーII スーパーアームドパック」です。
1992年頃に発売されたキットで、OVA「超時空要塞マクロスII LOVERS AGAIN」という作品に登場する機体です。
Vol.1では、「マクロス7」に登場した「VF-19S」を記事にしましたが、それより以前に発売されたであろう「VF-2SS」は、差し替えではあるものの、『ファイター』『ガウォーク』『バトロイド』の3形態に変形が可能です。
かなりマニアックなキットではありますが、ネットで調べてもオークション関連の画像ばかりですので、参考にしていただければなぁと思います。
また、今回からレビュー動画も投稿を始めます。
「文字を読むより動画の方が楽^^」という方は、下記をご覧ください。
それではレビュー記事、始めます。
キットの内容だけを見たい方は目次の『VF-2SS ネックスバルキリーII スーパーアームドパック内容説明』からご覧ください~。
「超時空要塞マクロスII LOVERS AGAIN」と「VF-2SS ネックスバルキリーII スーパーアームドパック」について
みなさんは、「超時空要塞マクロスII LOVERS AGAIN」を知っていますか?
「超時空要塞マクロス」を始めとするこの「マクロスシリーズ」は、近年までシリーズ化が続き、それぞれ特色は違えど、そのストーリー背景は初代マクロスがベースとなっています。(つまり同じ時代背景ということですね)
wikipediaによると、公式の史実に追加されたのも「マクロスF」の放送後とかなり遅く、なんとなく扱いが酷いような印象の作品です。
ストーリーは、前作「超時空要塞マクロス」から80年後、地球統合軍が、デフォールドしてきた未確認艦隊を「はぐれゼントラーディ」だと認識したことから始まります。
歌によるカルチャーショック攻撃「オペレーション・ミンメイ」を発動したけど、相手の艦隊も歌を発したことで、この作戦は失敗。地球統合軍は敗北してしまいます。
そんな中、その戦場を取材するレポーターである主人公「神崎ヒビキ」は、敵軍の巫女「イシュタル」と出会い、地球に連れ帰ってしまいます。
ヒビキは敗北してしまった事実を伝えようとするも、「統合軍が勝利した」と内容を捻じ曲げられて放送されてしまったことで、真実を伝えるべく敵軍の素性を調べることに。
一方で、巫女「イシュタル」は都市の中心にある「マクロス」を、自軍の伝説にあった「アルスの船」ではないかと考え、ヒビキと調査をするも二人して敵「マルドゥーク軍」に連れ戻されてしまう。
しかし、そこでヒビキは敵の発した歌が「イシュタル」によるものだったと知り、そしてイシュタルは、地球の文化や愛を知る事で、戦いを辞めさせたい想いを抱き、戦いを終わらせる為に歌うことになります。
とまぁ、ストーリーはこんな感じです。面白かったんですよ。
でも、ほとんど内容覚えていないっていう・・・(笑)
ちなみに、この機体に乗っているのは主人公のヒビキではなく、地球統合軍のパイロット「ネックス」というキャラです。
主人公が乗る機体じゃない辺りが、当時としては珍しかったんじゃないでしょうか?
この「VF-2SS」というバルキリーは、これまでのバルキリーより小型化されていて、標準装備である頭部のレーザー機銃を2基とガンポッド(ライフルみたいな武器)が武装となります。
ネックス専用機はちょっと大きなガンポッドが用意されていて、こちらはキットにも付属しています。
また、この「スーパーアームドパック(SAP)」は宇宙空間用の追加装備で、高機動バーニアやミサイルポッド、レールガンを装備しています。
「超時空要塞マクロスII LOVERS AGAIN」は、なかなかマニアックな位置づけになる作品ですが、マクロスシリーズに繋がる重要な作品ではあるので、もしまだ観たことがない方は、どうにかしてご覧いただければと思います(笑)
それでは気になるキットの説明に行きましょう。
「VF-2SS ネックスバルキリーII スーパーアームドパック」内容説明
OVA「超時空要塞マクロスII LOVERS AGAIN」に登場した「VF-2SS ネックスバルキリーII スーパーアームドパック」をBANDAIが1/100スケールで再現したプラモデル。
ちょうど1年前ぐらいに、友人に紹介してもらった模型屋さんで新品定価で売っていたのを買いました。また買いに足運んでみようかなぁ・・・
あちこちに見られるモールドやディテールなどは、かなり再現されています。
しかも、ホイールシールのみならず、水転写デカールも付属されていて、キットの完成度をかなり高めてくれるのはとても良い点ですね。
複雑な面構成の本機を忠実に再現できているパーツ形状も、なかなか見どころではないでしょうか。
武装もネックス専用の大型ガンポッドと通常のガンポッドが付いているのも嬉しいですね。
一方で残念な点と言えば、変形時に使用する「専用ジョイント」が差し替え式という点です。
これは、キットの構造上仕方無いのかも知れませんが(むしろ差し替えでも再現できているという意味ではすごい)、Vol.1で紹介した「VF-19S」では変形機構が差し替えなしで再現されていたので、比較しちゃうと少し残念ではあります。
また、スーパーアームドパックの再現度は素晴らしいのですが、どう考えてもバランスが悪く、自立するのが直立しか不可能というのは悔やまれます。
せっかくの「ガウォークモード」も、差し替え式と相まって、一度変形させたらもう二度と目にすることは無さそうです(笑)
あと当時のキットとしては当然かもしれませんが、ほぼ「モナカキット」です。
ただ、合わせ目が正面ど真ん中に見えるようなタイプではないので、目立つわけではないです。
あと、やっぱり「隙間」が気になってしまいますね。
変形機構に影響がある点なので仕方ないと言えば仕方ないですが、この隙間のせいで貧弱感は否めません。
ではどんなパーツ構成なのでしょうか?ランナー毎に見てみましょう。
各ランナー紹介
本体の外装を中心としたAランナー。
バトロイドの正面となる胸パーツと後ろ側の背面パーツ以外は、ほぼモナカ合わせとなっています。
1/100ですが、バルキリー自体が小さい為、画像左下らへん(ちょうど左手薬指)にあるパイロットのパーツは、極小となっています。
一応、キャノピーを覗けば見えるけど・・・塗り分けは激ムズです。
スーパーアームドパックや腕、足などのパーツがあるBランナー。(すいません、全体撮影忘れてました・・・)
樹脂の色の都合か、ウェルドラインがそこそこ目立つのが気になります。
塗装してしまえば気になりませんが、素組みで仕上げる、もしくは、簡単フィニッシュで仕上げる際は、ちょっと気になってしまいますね。
スーパーアームドパックのディテール等はなかなかいい感じに入っている気はします。
手や足、レールガンやガンポッドなどが含まれるCランナー。
たまたまかも知れませんが、こちらはバリが少しありました。あと、グレーなのでヒケが目立ちます。
レールガンは設定と同じ内側にディテールが入っていますが、ダボピンもがっつりとあるので、しっかり仕上げたいならここの処理は考えどころですね。
キャノピーとカメラアイのみとなるDランナー。
クリアーパーツです。
E1・E2ランナーは、関節や変形用のジョイントパーツ。
こちらは「ナイロン樹脂」とのことで、塗装をするにはプライマーが必要となります。
関節はともかく、変形用のジョイントパーツは抜き差ししたりするので、プライマーで塗装をしても剥がれる可能性がかなり高いです。
でも、塗装無しだと、この独特のナイロン質感が目立ってしまう気がするので、この辺は難点ですね・・・。
ポリキャップはいくつか変わった形状のものがあります。
余りはなく、全て使い切ります。
ホイールシールと水転写デカールです。
これら全てを貼り付けると、素組みでもそれなりに仕上がるようになっています。(箱絵を見る限りですが)
水転写デカールがついているのは嬉しいですが、たぶん劣化している気がします。
組立説明書は、B2?ぐらいの大きさの1枚。(画面に収まりません!!)
表はイシュタルとVF-2SSのイラストが載っているポスターのようなデザイン。(これはカッコイイですね)
裏側に説明書と変形手順が載っています。
正直、作る時邪魔になるサイズでした(笑)
素組み完成
まずは、バトロイドモード。
バランスはそれほど悪くない気もしますが、肩の周りや脇腹の辺りがスカスカで、ちょっと貧弱な感じはします。
この辺りは変形を考慮すると、当時の技術では仕方がない部分だったのかも知れませんね。
腕も前後左右の可動は出来ますが、あまり自由度は高くなく、柔軟なポージングには向いていません。
あと、足の関節部分もスカスカですし、そもそも、足が小さい(笑)
ただ、レールガン射出形態を再現できるギミックは、なかなか嬉しいですね。
劇中であったかなぁ?覚えてないや(笑)
次に、ファイターモードです。
こちらは飛行形態ですが、おそらくこのキットで一番出来が良い形態だと思います。
スーパーアームドパックとのバランスも個人的には好きですし、変に隙間とかも無いですし。
でも、欲を言えば、VF-2SS本体の翼は1パーツではなく、ちゃんと別パーツ化して欲しかったなぁ・・・。
最後にガウォークモードです。このキット一番の問題形態。
何が問題って、かっこいい角度のガウォークにしようとしたら「自立しません」(笑)
写真のようにちょっと上向きだといい感じに立ってくれます。
そもそもガウォーク形態って重心の位置が極めて難しく、その上スーパーアームドパックのレールガンが長いおかげで、更にバランスが取りづらくなっています。
おまけに足も小さいですし・・・。(2度目)
前述しましたが、おそらく二度とガウォーク形態にはしないでしょう(笑)
(組立説明書のイラストも、バトロイドとファイターしか載っていないですし、あまり重要視されていない形態かも知れませんね)
「1/100 BANDAI VF-2SS ネックスバルキリーII スーパーアームドパック」レビューまとめ
ガンポッドを装備した写真です。
まぁ旧キットらしい直立感が拭えませんが、一応構えることは可能です。
写真のように「らしく」構えさせることも出来なくはないので、まぁ良しとしましょう。
最近のガンプラみたいに、ディスプレイ出来るようにスタンド穴とかが無いので、飾るなら「立ちポーズ」か「ファイターモードで平置き」か「固定ディスプレイ」として設置するしか方法がありません。
この辺りは作る際に加工したい部分です。
足はまったく開きませんし、体の捻りは構造上不可能です。
スーパーアームドパックのおかげで重厚感はありますが、重心が上に行き過ぎて倒れてしまうのが問題点ですね。
今回のレビューは以上となります。いかがでしたか?何か参考になっていただければ幸いです。
このところ「旧キットレビュー」がバンダイ続きになっていますが、次は「アオシマ」さんを候補にしています。
・・・そうです。「イデ」の意思がそろそろ作れと訴えかけてくるのです(笑)
でも積んでいるプラモをざっくり見ても、ほとんどがバンダイさんですので、「バンダイの力は凄い・・・」といつも思います。
次回も楽しみにお待ちください^^
今回ご紹介したキット
↑キットの画像をタップして「駿河屋」で在庫をチェックしてみよう!
あなたも眠ったままの「積みプラ」を組み立ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
コメント