まいどおおきに!Akidou(@Akidou123)です!
今回のガンプラキットレビューは「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」から「HG 1/144 グフカスタム」をレビューしていきます!
(前回の記事で予定していた量産機は当方の都合で次回にします)
OVAシリーズ「第08MS小隊」に登場したジオン軍のMS「MS-07 B3 グフカスタム」をバンダイが「HG 1/144」スケールで発売したキットです。
今ではHGUCシリーズでもこの「グフカスタム」が発売されていますが、こちらの旧HGはOVA販売当時に発売されたシリーズで、08小隊のMSがいくつかラインナップにありました。
Akidou的キット総評
まず結果として、下記のような印象です。それぞれのポイントを☆で表しました。
基準値は として、僕なりの印象を☆で表しました。
アクション: (アクションポーズのとりやすさ)
素組み再現度: (塗装をしなくても色分けの再現が出来てるかどうか)
オプション (ハンドパーツ、武器パーツなどの豊富さ)
※星が低い=良くないキットというわけではありません。
例えば、素組みフィニッシュ派の方なら「素組み再現度」が☆5に近い方が満足いくでしょうし、ポーズをつけて遊びたい派の方なら「アクション」の☆が5に近いほうが満足いくでしょう。そういう感じで参考にしていただければと思います。
パッケージ&ランナー紹介
機動戦士ガンダム第08MS小隊に登場するジオン軍「ノリス・パッカード」が搭乗するMS「グフカスタム」。通常のグフとは違ったプロポーションや武装などで、今も当時もものすごく人気のMSです。
ボロボロのビルの上から逆光で登場したり、シローの乗るEz8と一騎打ちをしたりと、作中では敵側の主役と言っても過言ではない程のカッコいい魅せ方をしてもらっています。
現在ではHGUCシリーズとして、最新の技術でグフカスタムがラインナップに加わっていますが、こちらの旧HGは当時でも出来の良いキットとして人気で、僕も子供の頃に買って作った記憶があります。
他にも「グフフライトタイプ」(当時これがめちゃくちゃカッコ良かった)や「陸戦型ガンダム」「ジムスナイパーカスタムII」など、08小隊シリーズのキットは全てこのパッケージのシリーズで発売されていました。
今でも色褪せない旧HGのグフカスタム。はたしてどのような仕上がりになるのでしょうか?
それでは、ランナーを見てみましょう。
ランナーは全部で5枚とポリキャップ、ホイルシールとデカールとなってます。
A1ランナーは濃いグレーのランナーです。
ほとんどが武装のパーツですが、ランナータグを見てみると「グフフライトタイプ」と記載もされていることから、両キットの武装パーツは共通ということが分かりますね。
A2ランナーは少しだけですが、同じく濃いグレーのランナーで、足パーツなどがあります。
足裏のディテールがしっかりと再現されていることからも、「さすがHG」と当時は唸ったものです。
続いて、B1ランナーです。
水色のランナーで、ようやくグフの特徴的なパーツが配置されます。
パーツ分割は今の感覚だと多くも少なくもなく、ちょうどいい作りやすさで考えられている感じがします。
B2ランナーも同じく水色のランナーで、入りきらなかった脚のパーツなどが配置されている感じ。
Cランナーは濃いブルーのパーツで、ボディやシールドの部分です。
こちらもよく見ると、ランナータグには「グフフライトタイプ」と書かれてあります。
改めて写真で見ると、シールドが少ししょぼい気がしますね(笑)
ポリキャップはPC-120。
Wシリーズか何かでこのポリキャップを見た記憶があるのですが、この頃からポリキャップに多彩な形状のパーツが増えてきた頃ですね。
「J(I)」のポリキャップなんかは、関節に使われるもので「R」と組み合わせることで抜き差しが出来るように作られているので、塗り分けなんかはやりやすくなりましたね。
ハンドパーツはグフなので当然使用しません。
こちらは軟質素材のパーツで、付属のマシンガンのマガジンに使用されます。
若干曲げたりできるので、これだけで別にランナーが用意されています。
おそらくですが、、、塗料は乗らないと思います。(試していないので不明ですが)
ホイルシールとマーキングシール、リード線です。
リード線はヒートロッドの再現に使用します。中には針金が入っているので、自由自在に形を変えることが可能です。
ホイルシールはなんとこの3枚のみ。「色分けがほぼ再現されている」と考えても問題はなさそうです。
また、マーキングシールも付属してくるので、よりリアルな完成度に仕上げることが可能になりました。(これで880円なので驚きですね)
ということで、全77パーツで完成します。
組立説明書は当時ではよくあったジオラマ風の写真が使われています。
この説明書のジオラマ写真などを見て、ワクワクして作ったのをよく覚えています。最近はCGなどで宇宙空間のポージングなども多いですが、このようにジオラマを使ったシーン再現もまた始めてほしいものです。
完成見本は珍しく「汚し塗装」も施しており、よりリアルに再現されています。
素組み完成
素組みが完成しました。
グフらしいプロポーションとゴリゴリの武装が合わさった独特なマッシブさが、この「グフカスタム」のカッコいいところですね^^
やはり当時はモナカ合わせがまだ多く、こちらのキットも多くのパーツがモナカ合わせの為、合わせ目が目立っております。
また、関節もポリキャップが剥き出しなので、塗装派の方は少し困ってしまいますね。
しかし、全体的なプロポーションは悪くなく、若干細い印象もありますが、どちらかと言えば最近のグフカスタムがごつくなってると思うので、こんなもんではないでしょうか?
むしろ、880円で買えるキットとして考えたら完成度はかなり高いほうだと思います。
頭部のモノアイは可動しないので、シールのみで固定位置となります。
近年のHGUCなどではモノアイの可動も出来るキットは増えてきているので、この点においては旧HGと言っても残念なポイントではあります。
あと目に付きにくいところですが、腰のスカート上面をご覧ください。やたらと分厚く見えますが、箱絵を見ていただくと別に間違っているわけでは無いようです。
ただ、ボディとスカートが繋がった状態での成型なので、違和感を感じます。この隙間をしっかりとスジ彫りするなどをして、別パーツっぽく見せてあげるだけでも雰囲気は変わりそうですね。
各部、いい感じの再現度はありますが、どこか全体的にエッジが緩い印象があります。
しっかりとエッジ出しをして、シャープな印象を出すだけでも引き締まってくれそうです。
腰のパイプは前から横、横から後ろと分割されていて、左右計4本あります。パーティングラインもしっかりと出ていて目立つので、ヤスリ掛けやカンナ掛けで綺麗にしたいところ。
腹部のコックピット部オレンジ箇所はシールで再現されています。
逆に脚部はシャープさを感じますね。
つま先はよくあるザクと同じパーツ分割です。
脚は太もも、脛とどちらもモナカ合わせなので、センターにしっかりと合わせ目が入ります。ただ、いずれも複雑なモールドなどは跨いでいないので、比較的簡単に合わせ目消しが出来そうです。
こちらは背面のバックパック。
この辺りの作りも若干物足りない印象はありますし、ややディテールも甘め。
合わせ目などはあまり目立ちませんが、背面がほぼバックパックなので、どうしても目に付きやすい為、余裕があるならここもディテールアップしたいパーツです。
脚部裏も合わせ目がしっかり入りますが、問題はそこではなく「膝関節」です。
ポリキャップ剥き出しなのですが、かなり目立っています。ここを対処するには、完全に新規でプラ板などから関節を作るか、このポリキャップをプラ板で囲ってしまうか、どちらかで対処した後に塗装をする必要があります。
プラ板で囲むことも案外初心者にとっては難しいと思うので、こちらももし余裕があれば、他キットから流用出来そうな関節を探してみることをオススメします^^
腕にも後ろ側に合わせ目があります。
ガトリングシールドの合わせ目は内側のフレームとの境界線なので、縁取りなどで境界線をハッキリさせてあげると見映えが良くなりそうです。
バレルのところにパーティングラインも見えますね。
ガトリングシールドはむしろ「砲身」の方に合わせ目が入ります。(これは面倒なところに・・・)
グフカスタムを象徴するような武器なので、丁寧に仕上げたいところ。
ちなみにグフカスタムには、これらの付属品がついています。
左から「ヒートサーベル」「5連マシンガン」「通常のグフシールド」「ヒートロッド」です。既に装備している「ガトリングシールド」と内側にある「3連装35mmガトリング砲」を合わせると計6つの武装が用意されています。
ヒートロッドとシールドを装備してみました。
ヒートロッドは自由に曲げて固定出来るので、色々なアクションを再現することが出来そうです。先端についているのは爪付きの重りですが、かなりポロリしやすいので、軸を太くさせるなどの対処をする方が良いと思います。(※接着すると収納状態に出来ないので注意)
シールドは通常のグフと同じシールドなので、特筆すべき点はありませんが、強いて言うなら「3連装35mmガトリング砲の上にも装着することが可能です。
(ちょっとぼやけてしまいましたが)5連マシンガンを装備すると、従来のグフを再現することも可能です。こちらの方がグフっぽいと思う方も多いはず。
こちらが「3連装35mmガトリング砲」です。
親指のような部分はターゲットサイトです。これも一部合わせ目が入るので合わせ目処理はしたいところですね。
ガトリングシールドを装備するとこうなります。
マガジンの帯のような部分が軟質素材で出来ているパーツで、若干曲げてパーツに差し込むように取り付けます。
武装がかなり複雑なので、気合を入れて作る必要がありそうですね(笑)
ヒートサーベルを装備しました。
ヒートサーベルの持ち手は別で用意されているハンドパーツで、通常のハンドパーツよりも若干サイズが大きいです。
なので少し違和感を感じる方もいるかも知れませんが、ヒートサーベルの持ち手が太い為、通常のハンドパーツでは持たせられないので、致し方ないという感じ。
グフカスタムの可動域について
両腕と両脚を開いた限界はこの位置です。
ショルダーアーマーは肩外側に接続軸がついているので、肩を上げてもボディ側に干渉しないように稼働することが出来ます。
腰のスカートが可動しないので、脚の開脚もこの程度が限界。(それでもそこそこ開脚してくれますね)
脚の可動域は、このようになります。
前にはあまり上げることが出来ませんが、後ろには二重関節が上手く働いて、ここまで曲げることが可能です。
腕の関節も肘で90度曲げることが出来ます。
しかし、上腕には回転ロールが無い為、腕をひねるように回転することは出来ません。
ここはちょっと残念ですね^^;
首は上下可動はありませんが、左右にはこの程度まで回転します。
一応360度回転できますが、肩との干渉などを考慮するとだいたいこの辺りが限度かと。
旧HG 1/144 グフカスタムの総評
という事で、ガンプラキットレビュー「HG 1/144 グフカスタム」はいかがでしたか?
改めてもう一度、評価を記載しておきます。
アクション: (アクションポーズのとりやすさ)
素組み再現度: (塗装をしなくても色分けの再現が出来てるかどうか)
オプション (ハンドパーツ、武器パーツなどの豊富さ)
「初心者向け」は、パーツ数もそこそこで初心者でも簡単に作れる為“4”。
「アクション」は、可動域はそこそこあれど、アクションポーズはあまり多彩とは言えない為“3”。
「素組み再現度」は、シールが少なく一部を除き再現できているので“4”。
「オプション」は、グフカスタムの豊富な武装が十分用意されているので“5”。
となりました。
今回の「HG 1/144 グフカスタム」は、旧HGと言えどグフカスタムらしさや、ディテールの再現性などもしっかりとされた良キットという印象でした。
そもそもこの「08MS小隊」シリーズのHGキットは、全体的にクオリティが高かったと記憶しているので、他のキットも入手する機会があれば揃えてみようと思います^^
ということで、HG 1/144 グフカスタムのレビューは終了となります。
次回は、今回予定していた恐ろしい程の可動域を持った量産機をレビューします。
それでは~
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↑メーカー希望小売価格は¥880(税込)です。購入価格は自己判断でご購入ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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