まいどおおきに!Akidou(@Akidou123)です!
今回制作したのが「HG 1/72 メイレスケンブ」。
前回のビャクチは細かい制作記を掲載しましたが、今回は1つにまとめてみました。
というのも、元のキットが完成度も高いので、ほとんど手を加えず制作しているからです。
素組みからのステップアップを考えている方でも出来る制作内容なので、もし何かの参考になれば幸いです^^
それでは、メイレスケンブの制作記始めます。
↑HG 1/72 メイレスケンブのキットレビューはコチラの記事です。
まずは整面処理
まずは整面処理から始めます。
ケンブは全体的に面構成が多く、面をしっかりと仕上げてエッジを出しておくと、そのままの完成でもグッと見映えが良くなります。
エッジを潰さないように意識しながら、当て板を使って丁寧に整面処理をします。
整面処理のやり方などは、前回制作した「メイレスビャクチ」の制作記①に記載しているので、チェックしてみてください^^
モールドの彫り直し
モールドの彫り直しをします。
キットの状態でもそれなりにしっかりと凹凸のあるモールドですが、ヤスリ掛けや塗装などをしていると少なからず埋まってしまうので、最初の段階でしっかりと彫っておきます。
ただ、今回の「メイレスケンブ」はあまりモールドが多いキットではないので、凹モールドの彫り直しよりも、一つ前の整面処理の方が時間をかけました^^
モールドの彫り直しに関して、詳しく知りたい方は「メイレスビャクチ」の制作記②を参考にしてみてください。
後ハメ加工
今回の「後ハメ加工」ですが、ほとんど必要ないほどパーツ構成が素晴らしく、ほぼほぼ塗装後に組み立てる事が出来ます。
ただ、脚のこの部分(写真では見えにくいですが)脚内側の外周に合わせ目が入ります。
設定ではもしかしたらモールド扱いなのかもしれませんが、個人的に気になる場所だったので消してしまおうと思います。
ただ、このように足首の関節がハメ込み式なので、合わせ目消しをしてしまうと塗り分けが面倒なので、後ハメ出来るように加工しました。
ちょうど写真のこの位置で切断します。
最初はケガキ針で何度かスジを彫って、エッチングノコで切断し、切断面をデザインナイフやヤスリで慣らします。
加工後に組み立てると、パーツ切断時に若干の隙間が空いてしまうので、内側にプラ板を張り付け隙間を無くしています。
完成写真で仕上がりを見てもらえるといいかなぁと思います^^
実は他にも肩パーツに後ハメ加工が必要な箇所があるのですが、ここは複数のパーツがハメ込みになっている為、パーツそのものを加工して合わせ目をそのまま活かしてみました。
写真の水色の〇(見えづらくてすいません・・・)の部分が加工したところです。
どちらも本来は合わせ目が片側だけに入りますが、反対側にもスジ彫りの要領でラインを入れ、囲まれた内側の面を若干下げています。
どちらもデザインナイフによるカンナ掛けとペーパーヤスリで仕上げています。
若干印象は変わるかも知れませんが、ここはオリジナリティという感じで^^
肉抜き穴を埋める
メイレスケンブのキットには、小さなパーツがところどころ「肉抜き」されています。
この「肉抜き」とは、成型上の都合により空洞になっているパーツのことで、ケンブで言うと足首の辺りや肩の黄色のパーツ裏などに見られます。
こういった部分は完成時に見ると、若干カッコ悪く見えてしまうので、エポパテやプラ板などで塞いでしまうとメカパーツっぽさが増してくれます。
今回もエポパテで埋めています。
表面より若干盛り上がる感じに盛り付けたら、硬化を待ちます。
しっかりと硬化したら、ヤスリ掛けで表面のラインと面一になるように処理してあげると完了です。
エポパテの扱いさえ慣れてしまえば、簡単に埋めることが出来るので、まだ未経験の方はぜひチャレンジしてみてください。
肉抜きの穴埋めに関しても、メイレスビャクチの製作記②の後半でやり方を紹介しています。参考にしてみてください^^
表面処理
表面処理は、整面処理やパテの慣らしで荒らしたパーツ表面のヤスリキズを消す作業です。
今回は、#320のペーパーで整面処理をしているので、表面はキズだらけです。
いきなり#800番のペーパーなどで磨いても、大きなキズは残ってしまうので、#400→#600→#800と順番に磨いていきます。
この時、せっかく整面処理をしたのにエッジを潰してしまっては意味がないので、当て板を使ってしっかりとエッジを残しながらキズを消していきます。
ちなみに、耐水ペーパーを使えば、水につけながら磨くことが出来、ペーパーの目詰まり防止だけでなく、削りカスも飛び散らずに済むので、オススメです^^
全パーツの表面処理が終わったら、超音波洗浄機にかけて表面の削りカスなどをしっかりと落とします。
ついでに指でついた油分なども落としておきたいので、中性洗剤をちょっとだけ垂らして洗浄し、しっかりと濯ぎ洗いしたら、ドライブースで1日乾燥させます。
↑モデラーみんな大好き「山善」のドライブース(笑)。僕もコレです。オススメ。
1日って長く感じるかも知れませんが、組み立て後中に空洞があるパーツ(肩のパーツなど)は内部に水滴が残っている時があります。
後の「サーフェイサー」を噴くときに障害になるので、かなりしっかりめに乾燥させましょう。
僕は、乾燥中の時々にパーツを入れてるザルをゆすったり、中に水分がありそうなパーツを振ったりして水を飛ばしています^^
「超音波洗浄機なんて持ってない!」という方は、洗面所などで洗剤をつけた歯ブラシでパーツをブラッシングしてもOKです。
その際は、小さなパーツも落ちないぐらい目の細かいザルと、使い古しではなく「新品」の歯ブラシを1本用意すると、楽にブラッシングできます。(排水口にパーツが落ちることが最も恐ろしいことですからね・・・)
↑僕が使っているものはもう販売していないようなので、Amazonレビューの評価が高い中で良さそうなものを見つけてみました。羨ましいのがセパレート機能。水を入れたり洗ったりするのにセパレート出来るのはかなり便利そう。
表面処理に関しても、メイレスビャクチの製作記③で紹介しているので参考にしてください^^
塗装とクリアーコート
下地処理
しっかり水分を飛ばしたら、塗装に入ります。
全パーツを持ち手に取り付けたら、下地のサーフェイサーを噴きます。
持ち手は市販のものでもいいですし、自作のものでもOKです。
サーフェイサーは「1000番」の瓶入りを希釈したものを使用しています。
今回、赤・黄のパーツがあるので、これらのパーツには「1000番ピンク」のサーフェイサーを使いました。
理由は「グレーの下地だと赤・黄の塗装に影響が出る」からで、発色が悪くなってしまうのを防ぐためです。
全体にサフをかけたら、風通しの良いところで乾燥させます。
その間に、調色です。
調色
今回も組立説明書のカラーガイドを参考に、ある程度オリジナルで調色しています。
武器類や本体のグレー部分、肩などの黄色に関しては、前回のメイレスビャクチの際に大量に作っておいたので、それを使っています。
今回調色したのは、赤と白と蛍光色。
赤はほとんどカラーガイド通りですが、「白」に関してはカラーガイド通りだと「青みのある白」になってます。
個人的には赤のイメージが強いケンブなので「赤みのある白」に変更しています。
Mr.Colorの「クールホワイト」に、調色後の「ケンブ赤」とニュートラルグレーを少量混ぜ、「クリアーレッド」を1滴ずつ加えて混ぜるようにして様子を見ながら調整しました。
蛍光カラーは前回のメイレスビャクチでも使いましたが、今回も「フェイスパーツ」と「胸部シリンダー」と「超熱振式戦闘直刀」に使用します。
フェイスパーツと胸部シリンダーはどちらもMr.Colorの「蛍光グリーン+蛍光イエロー」の調色で、下地に「クールホワイト」を塗装してから吹き付けています。
超熱振式戦闘直刀は、刃の部分を「下地クールホワイト+蛍光オレンジ」で塗装しています。
いずれもUVライトを当てると発光するので、ショーケースに飾ったりした時に暗くても楽しめるかと^^
ちなみに、蛍光カラーは「つや消し」になるので艶を出したい方は「クリアー」を噴きましょう。僕も今回は蛍光部分のみ「つや有り」仕上げにしています。
調色に関しても、前回制作したメイレスビャクチの制作記④で色々と解説してあるので、良ければ参考にしてみてください^^
クリアーコート
塗装が乾燥したら、まずここで「つや有りのクリアーコート」してしまいます。
理由は「塗装が剥がれを防ぐため」です。
詳しくは、メイレスビャクチの制作記⑤で説明しているので気になる方はチェックしてみてください^^
この時、蛍光カラーの部分にも噴き付けますが、蛍光カラーはこれが「仕上げコート」となります。
後述する「つや消しトップコート」を噴くときはマスキングをしましょう^^
スミ入れとデカール貼り
スミ入れ
スミ入れを行います。
今回は、エナメル塗料の「ニュートラルグレー」を使用しています。
僕はいつも「ブラック」は使いません。(何かの記事で「自然界に黒は存在しない」という説を見てから「ブラック」単色で使うことはなるべく避けています)
スミ入れの拭き取りが終わったら、次はデカールを貼っていきます。
デカール貼り
水転写デカールを貼っていきます。
今回使用したのは、ハイキューパーツのコーションデカール赤と白です。
あまりバリエーションを持っていないので、たくさんは貼っていませんが、少し貼ってあるだけでも印象は変わるので、未挑戦の方はぜひ貼ってみましょう^^
デカール貼りについても、メイレスビャクチの制作記⑤で紹介しています。
シャドウ吹き+つや消しトップコート
シャドウ吹き
今回は「シャドウ吹き」に挑戦してみました。
過去、黒立ち上げのグラデーション仕上げは何度か経験がありますが、シャドウ吹きはしたことが無かったので挑戦してみましたが、これは難しい!!(笑)
一応失敗も考えて拭き取りが出来る「エナメル塗料」で行いました。
エナメル塗料の「クリアーレッド+クリアーブルー+クリアーイエロー」でスモークグレーを作って、若干イエロー寄りになるよう色味を見ながら調整したものを使っています。
色々挑戦してみましたが、何度かやり直しを経て、今回の仕上がりに落ち着きました^^;
塗料は薄く、エア圧は弱く、細噴き出来る状態が望ましいのですが、たぶん僕の場合は「ハンドピースのコントロール」が問題ですね・・・コントロールだけは「経験」でしかカバー出来ないので、今後の課題となります。
模型製作も日々勉強ですね^^
つや消しトップコート
全て完了したら、最後に「つや消しトップコート」を噴いて仕上げに入ります。
今回も使用したのはフィニッシャーズの「スーパーフラットコート」。
色んなつや消しトップコートを試しましたが、個人的にはコレが一番お気に入りです。
仕上がりも上品な感じで、乾燥後も塗膜が強い気がします。
若干高いのと入手するのに面倒というぐらいです(笑)
ただ、販売するキットなので、購入後もポージングの変更などで楽しんでもらいたい為、ここはお金よりも仕上がり優先ですね^^
こちらもメイレスビャクチの制作記⑥で説明しているので、どうぞご覧ください。
完成
ということで、完成しましたので写真を並べていきます^^
完成するまではちょっと不安でしたが、完成後にこうやって見ると結構カッコ良く仕上がりました^^
元々キットにある「未完成状態」のパーツも付属します。(上の写真はバルディッシュ・ブレイカー使用時のポーズです)
また、今回は「HG 1/72 特大型装甲特殊運搬車」に付属しているケンブ用武器「腕部超熱振戦闘爪」も一緒に作っていますので、出品時にはこちらも付いてきます。
完成した動画はこちらです。
HGメイレスケンブ完成しました!
ここまで閲覧いただきありがとうございました^^
無事完成しましたので、後日、こちらメルカリにて出品させていただきます。
準備が出来たら下記にリンクを設置するので、覗いてみてください♪
境界戦機シリーズは作ってて楽しいですね!この記事を書いている現時点で「バンイップブーメラン」の製作も進めているので、そちらもよろしくお願い致します。
みんなも境界戦機のプラモデル作ってみよう!!
それでは他の記事でお会いしましょう~^^
↑メーカー小売希望価格は¥2,640円(税込)です。購入時の価格にはご注意ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもいろんな記事があるので、ぜひ参考になりそうな記事があればご覧ください。良ければ、記事の感想や質問などあればコメントでいただけると嬉しいです^^
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